腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ゴッド・オブ・ウォー(PS4版)

2021年03月28日 21時54分53秒 | PS4ゲーム感想文
【ハード】PS4
【メーカー】SIE
【発売日】2018年4月20日
【定価】7452円(税込)
【購入価格】6038円(現物版)
【プレー時間】40時間

ゴッド・オブ・ウォー。PS2時代に生まれ、今も続くSIEの看板シリーズの一つである。そのコンセプトは「凄い」であろうか。
その時点でのハード性能を最大限に引き出すことが信条なアクションゲーム。金は幾らかかってもいい、とにかく凄いものを。
特に「2」はPS2ゲームの究極オブ究極レベルで作られていると思う。まぁPS3版でプレーした俺が言うのはちょっと変だが。
PS3での「3」もとても凄く、面目躍如だった。……が、シリーズはここで行き詰まった。「これ以上」が難しくなったのだ。
GOWは決して見た目だけでなく面白いゲームだが、遠方カメラの3Dアクションで、分かりやすい反面やや古さが感じられた。
それを3作続けたことで、飽きの空気が流れ始めた。グラフィックも3を出した後だと少々のパワーアップでは客に響かない。
結果としてPS3での次作「アセンション」は、品質こそシリーズ最新作として十分なものの、あまり振るわなかった。と思う。
もう従来型のGOWは無理だ。SIEとしてはそう判断せざるを得なかった。同時に時代はPS4に入る。新たなGOWが求められた。
そして生まれ変わったゴッド・オブ・ウォーは、その名も「ゴッド・オブ・ウォー」である。……まんまじゃねーか!!!
いや実際非常にややこしいと思うのだが、再出発とかそういう意図らしい。てわけで、PS4版ゴッド・オブ・ウォー、始動。

今作はジャンル自体が激変した。従来の2Dぽい3Dアクションから、TPSタイプ視点の3Dアクションへと変貌を遂げたのだ。
手元の殴り攻撃に、照準を合わせての投擲攻撃もある。俺の経験で言うと「バイオハザード4」に近いと思う。
以前は非常に高いパズル性がシリーズの特徴の一つだったが、視点の変更によりその辺は大幅に簡易化された。正直、簡単だ。
フィールドは狭めのものを幾つも繋いだ感じで、一度通った場所も後で戻ってこられる。この辺も以前とは全然違う。
純粋なアクションがアクションRPG化した感じだろうか。成長要素も今作でかなり細かく、多岐に渡るものになっている。
更に設定面も、主人公がクレイトスなのは同じだが、今作では彼の息子がほぼ常時同行する。「父と子」の物語なのだ。
クレイトスが縦横無尽に突っ走る以前とは空気感がまるで違う。よく言えば大人びて、悪く言えば大人しくなった。
まぁ、とにかく、「全然違う続編」である。最後までプレーしても、旧作のテイストを残しているとさえ感じなかった。
よくここまで変えたものである。その挑戦心は大いに買うとする。……けど、面白いかどうかは全然別の話であって。うーむ。

俺はPS3で3が出た際、1~3を纏めた「トリロジーパック」を購入し、GOWを始めた。俺としてはかなり頑張った行動だった。
何せ評判はいいとしても洋ゲーの3本パックだからな。怖いよそら。けどそんな心配は杞憂に終わり、GOWはとても面白かった。
アクション性はもちろんパズル性が非常にガチで、「これ一般人は詰まりまくりじゃね?」と思った。硬派なゲームである。
高難度だと難しさも本物で、2のタイタンモードを思い出すと未だに脂汗が湧いてくる。やや嘘だが、あれは本当に……嗚呼。
1~3を一気にやり、数年後「アセンション」もプレーし、その頃にはトロ厨の気が覚醒していたので、1~3の再プレーもした。
現在では1~3にアセンション、PS4版3を全てトロコンしている。PS3版のPSP版2本セット(ややこいな!)も密かに狙ってる。
自他共に認めるGOWファンである。……ごめん他は嘘。誰も興味ない。虚しい。とにかく! そんな俺だから、PS4版も買ったよ。
そりゃもう発売日に買ったんだよ。当たり前だろ今買わねー馬鹿がいるかよ? 好きなシリーズの最新作。迷いなどあるものか。
……あれから3年、世界はすっかり変わってしまった。発売日に買った。当然すぐプレーを始めた。その結果が、これである。
なー。正直、全く合わなかったんよなー。放置→再開のコンボを幾度も繰り返して、取り返せない年月が過ぎたのだった。はぁ。

ジャンルがの変更は構わん。俺自身、アセンションの時点で旧来のスタイルに正直マンネリを感じていた。変更はOKなのだ。
けど……な。特に攻撃ボタンがな。今作ではR1とR2がそれぞれ小大攻撃を出す。L2を押しながらだと投擲攻撃、L1は盾防御。
……どうだろう。ピンと来る? 俺は未だに間違うことが多い。特にL1とL2を間違えやすい。テンパったピンチだと尚更だ。
こういうの、どうなんかな。もちろん製作者はプレーしやすいように設定したんだろう。色々理屈があるのだろう。うーん。
SFC時代からずっと、俺とってLRは「サブボタン」という認識である。メインはもちろん○X△□だ。まして攻撃なのである。
合わない、全く合わない。「やってるうちに慣れた」にもならず、プレーする度に違和感が募り、放置の要因になっていった。
合わないと言えば、クレイトスもだ。今作はクレイトスの妻の死がまずあり、妻の遺言を遂げるため息子と共に旅にでる形だ。
それまで親子の交流は殆どなかったようで二人のやり取りは非常にぎこちないが、旅を続けると徐々に「絆」が生まれていく。
……いやー。アンタ誰よ? 珍妙な赤い紐入れ墨こそまんまだけど、お前クレイトスちゃうやろ。中身入れ替わってるやろ。 
俺にとってクレイトスの印象は「クズ狂人」である。「悪」とはちょっと違うが、間違ってもヒーローを張れる人材じゃない。
それが今作では、「超強いけど子に対しては不器用な父親」というナンカイイ役に納まっている。おまー、それはどうなんよ。
新天地でやり直して更生したということかもしれんが、あんだけ暴れまくっておいてええんかと思う。大体、死んだはずじゃ?
ジャンルは変われど今回もクズイトスがやりたい放題やった上で報いを受けて悩み苦しむと期待してたのに。これは違うよ。
ついでに言うと声優も変わったし。玄田哲章氏のままでよかったじゃんよぉ。戸愚呂(父)はアカンのか。はぁ。

だが一番合わなかったのは、今作の「窮屈さ」である。プレーしていて自由を全く感じない。実に肩が凝る。
ジャンルはアクション・アドベンチャーとなり、フィールドを進めば敵が現れ、適宜謎解きが置かれ、解いて先に進む。
それはいいんだが……なんちゅーか、全てにおいて「やれること」に製作者の意思と制限が入ってるのよ。それを感じるのよ。
戦闘は、最初はクソ雑魚しか出てこないが、徐々に強い奴と遭遇し始める。ゲームなんだから当然だ。レベルデザインだ。
でもそもそも今作の設定でこんなに雑魚が出てくること自体おかしいと思うんよね。もうクレイトスも殆ど隠居状態なのに。
そして移動。今作のフィールドは徹頭徹尾製作者に管理されていて、それを外れることは絶対に許されない。まさに神の意志。
動かせる岩はそうだと分かる目印があり、飛び越せる段差も厳然と決まっている。それ以外は全て背景であり、天まで届く壁。
「こうやったら仕掛けを動かせるのに」「ここピョンと飛べば先へ進めるのに」とどんなに思っても、製作者が許さんから不可。
そのくせムービーでは超身体能力アクションで色んなことをする。それを普段からやれ! 真面目にゲームやる気あるんか!
ほんまガッチガチ。どんなゲームもお釈迦様の掌の上で遊ぶのは同じだが、ここまでお釈迦様の睨みを感じる作品も珍しい。
更にLRを駆使する合わない戦闘システムも足を引っ張り、俺のプレー意欲はちっとも上がらないのであった。はぁ。


そんなわけで、ちょっとプレーしてはやる気が失せて止めてを2年以上何度も繰り返した。なかなか博愛ゲーオタにはなれない。
その間に2度も3度も廉価版が出たり、DL版だと1000円以下になったり、PS5購入者には無料進呈されたりもした。……萎えた。
わしゃ発売日に買ったんやぞ!? 誰に断ってそんな投げ売りしとるんじゃ!!! ……すぐプレーしない奴が悪い。はい。
いつも自分がやってることをやり返されると5倍ムカつきますね。でも自業自得なのは分かってる。ゲームはやるものなのだ。
じゃあいい加減何とかしようと決断した。同様に放置気味だったロックマンXコレクション後半をやり終えたことも後押しした。
別にダメゲーではない。寧ろ世界で大ヒットした超大作だ。少し我慢してプレーを続けていけば、いずれ乗っていけるさ。
ま、こうして感想を書いてるんだから、ちゃんとやれたのである。偉いね俺。……ゲームって娯楽じゃなかったっけ? 知らん。
ただ、それでもゲームの印象が覆ることはなかった。もちろん楽しめる部分もあったから、それでよしとすべきかね……。

まず移動、フィールド探索モード。ここの如何ともし難い窮屈さは、逆に「キッチリ管理されてる庭」と捉えることにした。
ギチギチにルールの決まったフィールドだが、その分ちゃんと与えられるものは与えられている。餌がないわけじゃないのだ。
収集アイテムを拾ったり、仕掛けを解いて先に進む面白さはちゃんとある。そういった快感を重視し、不満からは目を逸らす。
そして戦闘も、「楽して勝つ」ことを重視し、殴り攻撃よりは低リスクでやれる投擲をまず手に馴染ませた。斧をブン投げろ!
ちなみに今作の斧はクレイトスが念じれば投げても手元に戻ってくる魔法ブーメラン仕様。どんなに離れていても!!
でないとゲームにならんから仕方ないのは分かるが、チートすぎて笑える。こんなんあったら無敵やのう。
投擲にはヘッドショット(一撃必殺とは限らんが)要素があり、狙う楽しさもあるにはある。そういった面白さに着目した。
言ってみれば自己催眠だが、別にダメゲーを良ゲーと強制認識させるわけじゃない。今作は超大作、「普通に楽しめる」のだ。
やがて何とか軌道に乗せ、最後までプレーできたのであった。いやー、ゲームも楽じゃない。「娯楽」の再定義が必要だな。
まぁ自らのプレー意欲の操作、これもまた「ゲーム攻略」か。……再定義も何も、明らかに娯楽じゃなくなってるぞそれ。はぁ。


ゲーム難度は易普難の三段階があり、いつでも変更可能というOWでよくある仕様だ。この点も旧GOWとは全然違うな。
俺はいつも通り普で通した。旧シリーズと違って燃えられる戦闘じゃないしからこれでいい。トロにも関係なかったしな。
易にしても恐らくデメリットは一切ない。完全にユーザーに委ねてる形だな。……これが今作における「自由度」なのかのう。
フィールド移動における仕掛け周りの謎解きは旧シリーズより大幅に下がっていて、ドン詰まりになることはなかった。
「なんでただの道にいちいちこんな仕掛けがあるんだ」というツッコミは常時止まらなかったが。どういう世界なんだよ。
見せ方がリアル志向になった分、違和感が増すのは自然なこと。この宝箱誰が置いたんスか? 神様? ゴッドオブトレジャー?
はぁ。難度が下がった分、正解の快感も薄れたが、ないわけじゃない。目論見通り歯車が回った時はやはり嬉しいもんだ。
俺は進行とは無関係な「ノルンの宝箱」解除に毎回燃えた。3つの印が鍵になるやつ。これが今作で一番面白かったかもしれん。
周囲に目を凝らして3つの印を探し、毎回違う解除条件をあれこれ試行錯誤し……パズルゲームの熱さがある謎解きだったね。
ちなみにクレイトスは宝箱を開けても、山ほどあるアイテムから一つだけ握って終える。……全部持っていこうよお父さん!
いやマジで勿体ないんですが。この辺も、リアル化した描写と「宝箱」という旧来の記号が噛み合ってないと感じたね。はぁ。

宝箱からを始め、今作はアイテムが非常に多く手に入る。それを素材に武器や防具を強化したり、売って軍資金にしたり。
成長要素は今作の売りの一つで、装備強化でパラメータが上がり、スキルを得れば技が増えて、どんどん強くなっていく。
でも、個人的には楽しめなかった。まず恒例の不満だが、文字が小さいのよな。今作は耐え切れんほどじゃないが、小さい。
文字が小さいから読み込んで色々考える気が失せる。HDゲームの大問題をこの超大作でも平然と放置してるのが非常に悲しい。
それを除いても、装備品周りはゴチャゴチャしすぎだと思う。「なんかよう分からん」から、なんかテキトーにやっちまった。
アイテム名も装備品名も「ピンとこない」のよね。炎の鎧とかそういうのじゃないから。装備してカッコええ品も特にないし。
そもそもクレイトスの鎧を作って喜ぶファンがそんなにおるんか? と思う。彼は寧ろ裸がユニフォームなタイプだろう。
実際、体全部を覆うわけにはいかない(アイデンティティの入れ墨が隠れる)から、半端な防具ばっかしだったしなぁ。
数こそ多いものの楽しめなかった。こういうのは俺のようなレーヤーのために「おまかせ」があってもいいと思うんだけどね。
あとお遊び装備が全然ないのは寂しかった。髭なしクレイトスとか眼鏡クレイトスとか、ダメ? 硬派ゲー? そですか……。

一方、スキル強化は面白い。経験値を使って様々な要素を開放することによりクレイトスの技が増え、威力も上がっていく。
……それはいいのだが、こっちは装備品とは逆に、要素の少なさが不満だった。成長させられる範囲が狭いのである。
フィールド移動と似た窮屈さがここにもある。これなら半端に選択性にせず、自動成長の方がよかった気がする。
極端な強化はバランス崩壊に繋がるから、ゲームに進行度による制限もあるしな。戦いの神のくせにえらく縛らせた生活である。
今作での「強化」の楽しみは、クレイトスより寧ろ息子のアトレウス君である。彼の成長ぶりにはプレーヤの誰もが驚くだろう。
彼の武器は弓。弾数制限があるが、時間で回復する。最初は鹿を撃つのにもビビるくらいで、敵との戦闘では頼りない限りだ。
だがゲームが進むと、属性付きの弓を撃てるようになるわ、敵に掴みかかって動きを止めるわ、恐るべき成長を遂げていく。

特に凄いのは、彼が「不死身」であることだ。敵の攻撃を食らうことはあるものの、一定時間固まるだけで、死にはしないのだ。
まぁNPCの彼に勝手な行動で死なれるとゲームにならんのは分かるが、凄い漢である。……で、こうなると当然、囮に大活躍。
彼の動きは自動だが弓攻撃はボタンで指示可能。それをやりまくってると敵の狙いが彼に向かい、クレイトスはフリーとなる。
その間に体制を立て直すわけだ。敵の攻撃を食らう彼は蹲るが、先述の通り不死身なので数秒で復帰、以下繰り返しが可能。
まぁさすがに弓攻撃の威力はかなり低めだが、それでも皆無ではない。時間をかければ弓だけで安全に敵を倒すことが出来る。
ハッキリ言って、ゴッド・オブ・ウォーは息子の方である。今作をプレーすれば冗談抜きでそう感じるくらい、役に立つ。
年齢は10~12歳くらいだと思われるから、末恐ろしい。親父の立場がないと言うべきか、息子の成長を喜ぶべきか……。

一方で真GOWであるはずのクレイトスは、まぁ俺の体感だが、「何とも情けない戦いの神だな」と。何十回も負けて死んだし。
旧作は多数の敵をガンガン倒していくゲーム性だったが、今作では数がグッと減り、その分敵一体一体の強さが増した。
だから「その辺の雑魚」のしょっちゅう苦戦する戦いの神という構図が作られる。無双じゃゲームにならんのは分かるけどさ。
そして今作は、フィールドのあちこちにに、「現レベルを遥かに超える超強敵」が、かなり多く、ポツンと配置されている。
もちろんそれらは進行の上では倒す必要がなく、後で戻ってきて戦うのが適切なのだろうが……まぁ、やっぱ挑んでみるじゃん。
そしたら、一撃死よ。比喩でなく。戦いの神、よう分からん敵の一撃で殺されて終了。こっちは100発くらい斬る必要あるのに。
見た目はそこらの雑魚と同じで、要は色違いだ。けどパラメータは比較にならんほど高く、攻撃が掠っただけで死亡。
ダメージに苦しんで死ぬならともかく本当に食らって即バターン死亡。正直ギャグにしか見えん。これがGOWですよお父さん。
当然そんな敵とは危険すぎてまともに戦えないから、不死身の真GOWことアトレウス君による弓プチプチ戦法が主軸となる。
嗚呼情けない親父だ。そのくせ戦闘が終わると演出として息子の戦いぶりにダメ出ししたりするし。お前が言うなよ! はぁ。

そして「クレイトスの貧弱さ」を強く感じさせるのが、敵のアーマーである。正確にはスーパーアーマーだ。説明は省く。
……ちなみに「GOW スーパーアーマー」でググったら、旧作についての我が文が引っ掛かって驚いた。そういやそうだったな。
確かに旧作でもGOWの敵のスパアマは頻度が高く、不満点の一つだった。それを今作はキッチリ引き継いでいる。継ぐなよ。
いや、描写がリアルになった分、「不自然さ」は今作の方が酷い。どう考えても物理的に不自然なスパアマがガンガン描かれる。
クレイトスには「近接溜め攻撃」があり、それをやると斧を構えてしばらく気張る。物凄い気合の入れ方だ。戦神の覇気である。
その、GOWの全力を込めた斧の一撃が敵雑魚にブッ刺さる!! ……で、敵は一切気にせず攻撃をしてきて、一撃死。終わり。
まぁ、それで与えるダメージが低いのはまだ分かる。けどあんだけ全霊全力攻撃で一切よろけもしないって。おかしすぎるよ。
先述の「現レベルを遥かに超える雑魚」はこればかりで、殴るのが怖くて仕方ない。文字通りの意味で「効かない」からな。
ほんま出鱈目。こんな調整しか出来ないならこんなゲーム性にするなと腹が立つ。スパアマで何でも解決しようとすんな!
このせいで戦闘は余計に弓神たるアトレウス大先生頼りとなる。先生なら延々遠距離攻撃が可能だし、何より不死身だ。
ワンパンで死ぬ親父とそれを助ける不死身の息子、でも設定上は息子の成長を見守る父親。いやー、もう無茶苦茶だ。
ゲーム性が大幅に変化し、上位ハードでの完全新作なのに、スパアマにかまけた調整は変わらず。ガッカリだった。はぁ。


物語・世界設定はどうか。まず序章は、クレイトスの妻でありアトレウスの母である女性の葬式準備から始まる。
なんかよう分からんが旧作の戦いを生き延びた(死んだやろ!)クレイトスはここに落ち着き、3人で暮らしていたらしい。
妻はゲーム中に一切姿を描かれないが、残った男二人はどっちも彼女が大好きだった。当然、非常に大きな心の傷を負った。
そんな彼女は「自分の遺灰をこの世界で一番高い山の頂上から撒いてほしい」という遺言を残していたらしい。叶えるしかない。
遺体焼却を済ませた二人は、山を目指して旅に出る。ギクシャクとした不慣れな父子の旅に待つ運命とは一体……?

うーむ。今作を通しでやって思ったのは「用語が覚えられない」だな。例えばメインとなる地は「ミズガルズ」という。
どうも北欧神話系の地が舞台であるらしい。よう分からん。旧作は、地球が舞台だったこともあると思うのだが。分からん。
登場するキャラも、分かるのはオーディンやトール(両方直接戦わないけど大ボス)くらいで、他は俺の知識じゃ初耳だった。
旧作ではゼウスやアテナ、ヘルメスなんかが出ていて紛いなりにも親しみがあったのだが、今作は完全に知らん世界だった。
しかしクレイトスらは全ての語句を常識として語る。用語集のようなものは一応あるが、字が小さすぎて読む気になれん。
結果として「全く馴染めない」世界だった。これが完全オリジナル世界ならまだいいけど、一応地球と繋がりがあるんだろ?
その辺の説明は全くないし、クレイトスが何故ここに居着いたのかも分からない。説明不足は旧作を受け継いでるなぁ。
登場するのは神々ばかりで、人間が一人も出てこない。そのくせ父子がどうたら、描かれるのは極めて人間的な話。神とは?
思うに、このシリーズの物語を楽しむには、相当に神話に精通している必要があるのではないか。非常に敷居が高い(誤用)。
それでも旧作は狂人クレイトスが突っ走る単純な爽快感があったけど、今作はそういうゲームじゃないからな……あんまし……。

また、キャラが神々だから、やっぱ超常の描写も多い。何百年も生きてるとか死者の国から戻ってきたとか。ピンと来ない。
死者復活もありなら妻もそうしろよとか。ラスボスで不死身の奴が出てきたりその不死身を無効化して殺したり。ピンと来ない。
ちっとも「俺の手足の先にあるキャラ達」な気がしないのだな。意味不明ではないがしっくり来ない。故に感情移入も出来ない。
あと、敵。妻は当然ながら重要人物だったようで、その絡みでオーディン一味がクレイトスに目をつけ、襲ってくることになる。
けどこうも行く先々で敵雑魚が湧いて襲ってきて……ってのは、その設定に合わない気がする。これもまたしっくり来なかった。
何度も言うが、今作は旧作から大幅に変わり、色々と「リアル」になった。なら敵側の事情もそれなりに深く作る必要がある。
単純な横スクアクションだった(違う)旧作とは違うのだ。なのに相変わらず、エリアが変われば雑魚が自然に湧いてくる。
今作の敵側はどう見ても個人で動いていて、「軍勢」は感じられない。いてもゲーム全てを網羅出来るほどの数がいるわけない。
「なんでこいつら襲ってくるの? なんで戦ってるの俺?」という疑問は最後まで消えなかった。答えは「ゲームだから」か。
創作において「誤魔化し技術」は重要だとつくづく思う。表現力に対して騙し技術の進歩が遅れすぎていると。はぁ。

物語と言えば、今作のキーキャラであるフレイア。一般人のように登場するが実はオーディンの元妻という熱い熟女だった。
となれば!!! ゴッド・オブ・ウォーの真骨頂!! このシリーズ最大の売り! 伝説のミニゲームが今始まる!?!?!?
……と期待しまくってたんだが、ありませんでした。アトレウスというコブの付いたクレイトスはさすがに盛りを抑えたようだ。
一時期息子が寝込んで一人行動になるから、その時にやっちまうと思ったのに。実際その状態でフレイアの元に行くのに。
まぁフレイアさん美熟女ではあるものの色気は感じなかったから別にええけど。GOWもえらく行儀が良いゲームになったなぁ。
しかしフレイアさん、息子の窮地を救ってくれたことも含め、何度もクレイトスの旅を助けてくれる。大恩人である。
……が! その大恩人の息子を、彼女の目の前でクレイトスは縊り殺すのだ。もちろん襲われて戦った結果ではあるのだが。
当然フレイアは嘆き悲しみ、クレイトスを恨みを抱いて去っていた。クレイトス、恩人に対してこれはあまりにも酷くないか?
いや分かるよ、それまでのあいつの行動を考えたら殺すしかなかったことは。……けど、なぁ。フレイアさんが気の毒すぎる。
シナリオライターが酷いと言うべきか。殺すにしても、首をゴキッとはないでしょ。せめて剣で貫くとか、絵になる死にしてよ。
クレイトスは妻の遺言を遂げ、困難な旅を共にした息子ともいい関係になったのに、実に後味が悪かった。ロクでもない神だ。

グラフィックは、凄まじく綺麗だ。「凄いゲーム」の面目躍如、どの場面も一切の妥協なく徹底的に描き込まれていて、怖い。
これ作るのにどんだけの金と人材が投入されたんだろう。そんな背景をこっちゃダッシュで駆け抜けていってええんか? 
特に雪山は圧巻だったな。吹雪の表現とか、現代ゲーム機の凄さを実感した。……これでさえ、3年前のゲームかよ。
ただ、どうしても「綺麗は綺麗だけど……」と感じてしまうのも現代事情。既にこの方向性での刺激は上限に達している。
故に圧倒的な美しさを堪能しつつ、どこか虚しさもあった。全く文句はないのに満たされない。実に複雑で我儘な話である。
音楽は、殆ど聞こえない、1曲も覚えてない。……グラフィック表現力向上とゲームBGMの耳に残らなさって比例してない?
ただ、音声は凄い。キッチリと日本語ローカライズされた上で日本人声優を当ててあり、膨大な台詞を喋りまくる。
声優のギャラは台詞量でも拘束時間でもなく日当だと聞いてるが、それだとクレイトスとアトレウスの人は大損ではなかろうか。
それくらい、恐ろしいくらい喋りまくりだった。まぁもちろんアテレコに数日は使ってるだろうけど。ほんまお疲れ様です。
演技も良好で、父子の仲が徐々に解れていく過程が伝わってきた。……アトレウスが徐々に調子扱くようになる演技も見事。
ちなみにクレイトスの声優は旧作の玄田哲章氏から三宅健太氏に変わっている。玄田ボイス好きだったので個人的には残念。
脇キャラのフレイアやドワーフ兄弟はイメージも演技もバッチリで素晴らしかった。声優さんの仕事は一級品のゲームである。


ゲームをクリアーすればさてトロフィータイムだ。今作は割と素直な案件ばかりで、比較的トロコンしやすいと言える。
難度イージーでも問題ないしね。俺は終始ノーマルで通したが。で、やることはやはり収集系と、裏ボス討伐である。
収集は各エリアで「〇〇 3/5」という風に獲得率が表示されているから、これを埋めていけばいい。捻った話ではない。
だから俺も最初は自力で全部集めるべく頑張ったが……途中で「やっぱ無理やこれ」と諦めた。さすがにトロコンまでは厳しい。
特に「オーディンの鴉」という飛んでる収集物は、動画観ながらでもしんどかったから、自力じゃまず無理だ。諦めて正解。
今作の作りなら、収集トロはもう少し緩くてもいいと思うんだけどな。クリア後にはヒントアイテムが得られるとかでもいい。
そして裏ボス。「9体のヴァルキュリア」なる超強い奴を始め幾つか用意されている。……つってもクリア前でも挑めるけど。
こいつらはさすがに強く、アトレウス大先生の弓頼り戦法では勝てない。何度も挑んで死んで戦略を練る必要があった。
特にヴァルキュリアの大将はブッチギリ今作最強の敵でかなり苦戦した。……けどまぁ、旧作最難モードほどではない。
苦戦しつつもどこか温さを感じながら、トロコン完了。今回もお疲れさん俺。ちなみに各種トロの取得率が結構高くて驚いた。
ストーリートロの取得率が高いのは「ちゃんとプレーされたゲーム」の証拠だ。製作者は嬉しかっただろうな……。


ふぅ。盛大に躓き、3年もかかったが、乗ってきてからは順調に遊べた。……けど全体的に正直合わないゲームだった。
旧作のファンとしては残念な話だが、これは製作者が信念を持って変化を選んだ結果だ。仕方ない。誰も悪くないさ。
周知の通り、GOWはPS5での新作発売が決定している。今んとこ内容は一切不明だが、恐らく今作を踏襲したものになるだろう。
となれば……俺は次は見送りかな。哀しいけど。少なくとも発売日買いはないや。DL版が安くなったらのダメパターンかな。
うーん。息子と共に歩むようになり、クレイトスはゲームごと変わっちまった。もう気楽な独身とは、俺とは違うのだ。
そういうことかな。実際このゲーム、子持ちがやれば色々共感出来て楽しいのかもね。家庭持ち上級(普通だよ)民用ゲーム。
そらそうやろ、ファミコン誕生からもう38年だぞ? 子供は大人になり、大人になれば結婚をし子を生み、以下連綿と。
そういう層に向けて作られたゲームなのだ。もっと言えば「そういう層になってなきゃいかんぞ」と説教してるゲームである。
俺が合わんのも道理だ。別にクレイトスの現状に嫉妬したわけではないがな。もう俺たちの道は分たれたってことか。アホか。
仕方ない。好きだったよ。GOW。比類なき戦いの神の「成長」を描くゴッド・オブ・ウォーの明るい未来を願って終わり。
人も神もない。更に言えば善も悪もない。成長し変化し、自身の何かを次代へ引き継いでいく生物こそが正しいのである。

……あかん、耳が痛すぎる。いつまでもゲームやってるのはいいとして、部屋で背中丸めて孤独にやってちゃいかんのだなぁ。
へへ、ゲームやっててもそういうことを突きつけられる時代になってきたな。つっても、だからってどうもしないけどね。
俺は俺の現実を細々と生きるしか無い。現実にゃ神なんかいねーからな。いても何もしてくれんし。寧ろ何のためにいるの?
そういう意味じゃGOWシリーズの神々はリアルかもな。ただ自分らのために争い続けるだけで、人間なんて蚊とも思ってない。
そっか、神の怠慢のせいだったんだな。仕事しろや神! お前だよ戦いの神! 暴れたきゃ地球でやれ! 全部壊しちめぇ!!
思想が危険域に入ったのでこの辺で。次回作じゃアトレウスも立派な大人に成長してんだろうなぁ。
はぁ。










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4 コメント

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Unknown (ota)
2021-12-22 20:56:56
>幸運にも春頃PS5DEに当選し、コレクションで配ってるやつでプレイできました
おおう、羨ましい。俺は先日ヨドバシ店舗突撃までやったのに空振りで、欲しい反面ますます醒めてきた感じです。
しかも60fpsですか。今作は値段ダダ下がり→PS5無償提供&FPSアップ と、発売日購入者を歯噛みさせすぎですw

>GOWはシリーズ初プレイだったんですが、面クリに近いアクションを想像していたので違いに結構驚きました。
旧GOWは古いタイプのゲームを継承した作りだったけど、今回で一気に色んな意味で現代風ゲームになりましたね。
旧作との繋がりは一応あるものの、実際殆ど関係ないですし、「クレイトスがなんか暴れて終わった」話ばかりなのであまり気にしなくてもいいかとw

>戦闘中無数に湧く雑魚の位置把握に苦労します(……対策は大体壁背負って冒険島の高橋名人みたいに斧投げおじさんw)が、
よく分からんから、取り敢えず転がって安全に位置取りしてばかりでした。他ゲーでもよくやることで、でも嫌いな行為です。

>特に出す予定では無かった技が暴発しまくります。あーなんでつかっちゃった!?って3周しても何度なった事か……
3周もやったって凄いですね。「LR4つを正確に押し分ける」のは、少なくとも従来型ゲームからは相当遠い操作ですよね。

>初回は僕も嫌になってきてたので中盤以降の話は耳の右から左へ状態でした……
そんなもんだと思いますw 外人や神話ガチ勢はこの物語に浸れるんでしょうか。ただ、非常に凝ってるのは確かですね。
分りやすく描かれてる親子関係に注目するのがまぁ一般的な楽しみ方ではないかと。

>取れる、取れないのわかりにくさ……見えている箱があるのにとれないのは謎解きなのか、後で来るのかがわかりにくいです
これはありますね。「後だと思ったらその時点で取れていた」場合、後で取りに来て気付くと非常にムカつきますw

>ノルンの宝箱……所謂ハートのかけらですが、仰る通りこれは楽しい!ようやくゲームさせてもらえたって感がありました
はい、あれは面白かったです。視認性の悪さにイラつくこともありましたが、許容範囲だったかと。

>強化システム等のカスタマイズ……何故こんなに煩雑でわかりにくくする!?奥深いと思わせるためでしょうか
強化ってのは言うまでもなく本来ワクワクする要素なわけで、そこで気後れさせるのは作り手として負けですよね。
これだけ管理されてるゲームなんだから、強化も一本道(3ルートくらいから選択)でもいいと思うんですけどね。

>船で行く寄り道の島探索は……2周目にやったんですがこれが一番面白かったと思います。
これも同意です。何だかんだでアイテム集めや謎解きは人間である限り楽しんでしまう要素ですな。
親子二人でボート漕ぎながら島を潰していくのは牧歌的で良かったです。戦い? もうそんな時代じゃないだよ父さん……。

>強くてニューゲームの2周目だったせいかそこまで大変ではなかったですが、光るやつは何回も負けました
俺はかなり苦戦しました。特に最後のヴァルキュリアはめっちゃ強かったなぁ。いつも思うけど、あんた本当にGOWなのか?

>トロフィー……カラスは、DQ11屈指の駄要素ボウガンアドベンチャーを思い出しました。……こんなんカンニング一択ですよw
あっはっは、まさにw ドラクエ11のボウガンも「こんなの入れるなよ……」と萎えるだけのトロネタでした。
「絶対不可能」ではない以上あまり責めるのもアレですが、なんちゅーか、許容範囲を越えてますよねぇ。納得ができない。

>ネイト、ララらのような崖登り……この要素たまに他ゲーでも見かけますけど皆には好評で面白いんでしょうか
迫力ある絵にはなりますから、使いやすいんでしょうね。けどゲーム的には草原を歩くのとなんら変わらない安全活動。
でも「アサシンクリード」では高所に登るとマジで怖かったです。ゲームの雰囲気や見せ方次第なのかもしれません。

>話が進むと不器用と言うよりダメ親父じゃないか!?と思うようになってしまいました。最後はいい感じの父子になりましたが……
まぁこの人が父親やってるだけでも俺には驚きだったくらいなのでw よく頑張っていた方でしょう、多分。
宝箱に関しては、せめて漁って取捨選択しろよと思います。なんで決め打ちでそれだけ取って帰るねん。

>アトレウス君……主役でしたね。途中申し訳程度にクソガキモードになってしまうけど頭も良く、終始良い子でしたね
今作の癒やしです。途中調子に乗るのも寧ろ子供らしくて好感が持てました。あの親父にイキって怖くないんかとは思いますがw
戦闘でもオプションどころか肝になって、そこはちょっと複雑でした。ゴッド・オブ・ウォーの意味を問い質したくなります。

>ブロック、シンドリ……この鍛冶屋ドワーフたちも神なのでしょうか?クレイトスさんらを見ても物怖じしませんしね……
今作の登場人物は全部神だと思うんですが……どうなんでしょ。この二人は声優の演技がほんまに良かったですね。

>バルドル……最序盤にヒョロい酔っぱらいの親父風に現れて実はとんでもないやつだったけどまさかそのままラスボスとは……
最初の戦闘の時点で、明確に撲殺レベルで殴ってるのに平然と起き上がってきやがるので、正直萎えました。
雰囲気的に軽く味方してくれる奴だと思ってたんですけどね。

>クレイトスさん、過去にはそんなモードがあったのですか!フレイアとそうなったら色々問題がありそうですね(笑)
いや、GOWと言えばそれですよw Z指定の理由は残虐にあらず。旧作なら軒並み搭載されてるので機会があれば是非。
で、その流れなら、今作での対象はフレイアしかいないのです。せめて朝チュン程度は入れろよ! つまんないです。

>きっと神話に詳しいと楽しめる話なんでしょうね~。某無双のように「今回のこの神はこういう味付けできたか~」的なw
旧作では有名な神が多く出てたし、明確に「そいつを倒すのが目的」のタイトルもあったので、今作よりは浸りやすかったです。
今作の「敵」は別に敵じゃないというか、お邪魔虫なんですよね。戦神が本気で殺しに行く相手がそれでええんかと。

>神とは何かと言う問題も個人的には解決しませんでした。見た目には人間ですし、無敵オフのバルドルも首ゴキしたら死にますし
神を謳いつつ徹底的に人間臭く描いてるのはどうかと思います。他ゲーのロボット描写でも同様に感じることがあります。

>3周もしてしまったし、凄いゲームなことはわかるもののどうもピンとこないゲームと言うotaさんと近い感想でした。
注ぎ込まれた金と労力はビンビン感じるだけに、勿体ないというか何処か申し訳ない気持ちになってしまうゲームでしたね。
ただ世間的には大ヒットしたので勝ちです。結局「凄い」は問答無用で多くのユーザーに訴求できるということでしょうね。

>フリプやコロプレSIE大作ゲーはホライゾンやデイズゴーンがありますがデイズゴーンはかなり楽しめましたのでまだでしたら是非!
ホライゾンはバリバリやる気なんですが、OWを始めるには気合いが要りますので……。トロ難度の低さも最早ゲームの売りの一つですねw
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最近のゲームの教科書をなぞったようなゲーム…… (かまぼこ)
2021-12-21 23:17:19
ですが、一般の勉強も含めて教科書が面白いかは非常に人と好みによると思いますw

幸運にも春頃PS5DEに当選し、コレクションで配ってるやつでプレイできました
僕の4proが早々にDE化してしまったのでソフト資産がほぼDLだったのでノーマルが良いけどDEでもいいから欲しいと
応募し続けたのがよかったのかもしれません。4proはドライブ以外正常だったのでいざとなれば初代ナックPS4使えばいいやと修理せずw

PS5ではパッチにより60fps化がなされており、びっくりする位の映像でしたが、僕もどうもノってこなくてやめたくなりました。
本作では「とにかく本筋を一直線にすすめる」戦術でクリアまで終え、半年以上放置後
必殺の勝手知ったる二周目の楽しくなるパワーを駆使した再プレイでトロコンまで遊びました。

GOWはシリーズ初プレイだったんですが、面クリに近いアクションを想像していたので違いに結構驚きました。
あと、よくあるリブート的なタイトルなのにがっつり続編やんけ!ってところも最初に入りこめなかった原因だったかもしれませんw

いきなり終わりの話になりますが、1度最後のスタッフロールを飛ばさずつけていたところ
なんと33分間も流れていました。流石に人数は数えていないものの、超大作である事は間違いなさそうです。
そう考えてみると良い点はもちろんのこと、疑問に思える点も全て意図的であると予想できそうですよね

戦闘中無数に湧く雑魚の位置把握に苦労します(……対策は大体壁背負って冒険島の高橋名人みたいに斧投げおじさんw)が、
アトレウス君のサポートに頼らせるための意図的な四方からの湧きっぽいですよね。ただそれは面白くはないと思います……
ファイナルファイトで気持ちよくパンチできるのは後ろも前も見えてるからであって後ろが見えないなら端で連打するしかないです

基本的にはとってもユーザーフレンドリーで困る事はほとんどないにもかかわらず
唐突に父上がツタに捕まって水没していく罠の場面、あれ1回もミスにならずに突破出来た人はエスパーでしょうかw
多分、多くの人は何回か溺れて水没やり直しになってしまったと思うんですがこれも意図的なのでしょう。
神様も水には弱いとかそういう要素が次回作にはあるのかも(笑)

otaさんの何度も放置を挟んでしまったというのもよくわかります。
LR攻防システムも比類なきLRゲーマターフォールほどには苦戦はしないものの慣れるまで大変。
特に出す予定では無かった技が暴発しまくります。あーなんでつかっちゃった!?って3周しても何度なった事か……

話は……わけわからんとか以前に続編モノだったので最初から置いてけぼりでしたw
初回は僕も嫌になってきてたので中盤以降の話は耳の右から左へ状態でした……
ただ、そういう人を配慮したのか父と子の普遍な親子愛(神様にもあるの?)が描かれていたのは直感的で僕にはよかったです

本編が細切れに感じる……何か(戦い、金集め、謎解き、探索など)に集中できずちょっとやるとすぐ違う事をやらされます
道中の異様に低い難易度の謎解き仕掛けも相まって、言うなら永遠に続くチュートリアルをやってるような不快感がありました。
先が見たいではなく早く終われと思ってしまうほどw

取れる、取れないのわかりにくさ……見えている箱があるのにとれないのは謎解きなのか、後で来るのかがわかりにくいです
アトレウス君がメタ的に「まだ取れない、何かいるのかな?」等と言ってる事に後のプレイで気づきましたが初回は後ろ髪引かれます

最近流行のUI自動オフ……体力回復が出たのに体力のUIが自動で隠されているため今取るべきかどうか武器振ってUIを出現させ、
現体力の確認をしなければならない。流行とは言え不便なだけに感じてしまいます。常時表示の設定もあるだけで文句ないのに。
映画ではなくゲームなんだから情報はびっしり画面にだしとけや派としては最近の流れはつらい(笑)

ノルンの宝箱……所謂ハートのかけらですが、仰る通りこれは楽しい!ようやくゲームさせてもらえたって感がありました
前に遊んだブレワイの祠を思い出しました。ちょっとした謎解き&かけらのご褒美、良いですよね。

強化システム等のカスタマイズ……何故こんなに煩雑でわかりにくくする!?奥深いと思わせるためでしょうか
きちんと理解してから遊ばないのが悪いんですが、初回時にはどうでもよくなっちゃいました
総合レベルの所が上がる装備にしときゃいいだろうって感じです。実際それで細かい事吟味しなくてもどうにかなりますしねw

スパアマは……僕はそこまで気になりませんでした。それならアトレウス弓神様とちくちく斧投げますわーって感じだったので。
戦神の豪快な気合溜め切りにも敵が全く動じないのには笑えましたが一応隙見て当てればそこそこダメージ入りますしね
あまり挑戦してないんですがかなりの格上に挑むと仰る通りのカスダメになってしまうのかなw

船で行く寄り道の島探索は……2周目にやったんですがこれが一番面白かったと思います。
本筋は何かすればすぐ操作を奪ってごちゃごちゃやりだしますが、寄り道探検はそういうのも僅かで只管操作していられたので

ヴァルキュリア……これも面白いですね。ただ、何か言ってたと思いますが白熱の戦闘後だったのでまったくなんの話か記憶なしw
強くてニューゲームの2周目だったせいかそこまで大変ではなかったですが、光るやつは何回も負けました

トロフィー……カラスは、DQ11屈指の駄要素ボウガンアドベンチャーを思い出しました。……こんなんカンニング一択ですよw
カンニング無しで普通に他要素を大方探し終えた時点でカラスが30/52とかになってて絶望しました
実際、カラスの鳴き声が聞こえない(聞こえにくい?)場所だったりと意地悪で答え見てなお発見にそこそこ苦戦してしまう駄要素
あとトロフィー集めで多用する事になる地図がポンコツすぎでしたね。使いにくいったらありゃしなかったです

操作を奪う要素が多すぎる……敵気絶時の即死アタック、ドアを開ける、鎖を降りる、飛び降りてアトレウスをキャッチする等
なぜ視点操作すら奪うのか意味がわかりませんし酔います。昔のゲーム(PS1バイオとか)は上下カットしてそういうシーンですよと
親切だったのに、シームレスだからこそ不快感を感じました
実は僕もバイオハザー道2020(!)と銘打って現代作をナンバー順にやってるんですが……6序盤で長らく頓挫してしまっておりますw

文字が小さい……仰る通りですね。HDゲーム化当時ならまだわかるもののもう10年以上たってるのにあまり改善が見られないですね
このゲームに限りませんが映画のようなゲームを目指すなら映画の字幕のような大きさにせいよと(笑)
試しに映画館であの米粒文字の字幕で上映してみなさいよ。どれだけの苦情がくるか!!

スキルシステム……今作も最後には全部取れるタイプでしたね。限られたポイントで取捨選択は流行らないのかな~
3周目(引き継ぎなしでプレイしました)は便利とわかってるアトレウス君優先でポインツを注ぎ込みましたw

ネイト、ララらのような崖登り……この要素たまに他ゲーでも見かけますけど皆には好評で面白いんでしょうか
落ちてしまっても僕自身は何も痛くないし、そもそも落ちたりもしないだろうからそうしている絵が堪能できるに過ぎないと思う。
今回は息子との会話はよくこの場面に聞けましたがそれだけのために用意されたのだとしたらえらい贅沢でしたね

QTE、連打の免除……はじめから免除設定にしてしまったのでQTEがあったのかはわかりませんが最近の流行通り免除入ってましたね
ただ、GoWシリーズはQTEをうまく使っているシリーズと聞いていたので免除しないで遊んでみるべきだったかなとも思いました

クレイトスさん……少し遊んでみて、なるほど不器用な親父かと思っていたらシカだか猪を狩ってみせろって場面で
弓を撃ったアトレウス君に、何してんだよ逃げちまうだろ!!的に頭ごなしに怒鳴ってて「なら、最初に言ってやれよ……」とw
話が進むと不器用と言うよりダメ親父じゃないか!?と思うようになってしまいました。最後はいい感じの父子になりましたが……
otaさん曰くこのクレイトスさんでもイイヤツになっているという。過去作のクレイトスさんが気になってきました(笑)
度肝を抜く宝箱の取り方にはパワー系……を感じずにはいられない戦いの神でした

アトレウス君……主役でしたね。途中申し訳程度にクソガキモードになってしまうけど頭も良く、終始良い子でしたね
母上の躾の賜物でしょうか。中盤クレイトスさんがアトレウス君の心の声を聞いてしまう場面がありますが
「居なくなるのが母上ではなく父上だったらよかったのに」と言うのは残酷な本音なのでしょうね~

生首ミーミル……この人が加わって少し冒険も楽しくなりました。首だけになって復活なんてできるなら
母上もそうしてもらえばよかったのでは……と思わずには居られないですが魔女に会う前に火葬してしまって時すでにですかw

ブロック、シンドリ……この鍛冶屋ドワーフたちも神なのでしょうか?クレイトスさんらを見ても物怖じしませんしね……

バルドル……最序盤にヒョロい酔っぱらいの親父風に現れて実はとんでもないやつだったけどまさかそのままラスボスとは……
身を案じて無敵モードを施されたらしいけど体の感覚も無くなり発狂?何だか想像も出来ない途轍もない話ですね。
バルドルの死によって光を失った世界は、やがてラグナロクを迎える。と、wikipe先生に書いてあり、続編への布石だったのかもですね

フレイア……使いやすいなんでも屋枠の人かなと思ってたらまさかのでしたね
親子関係に失敗した例としてアトレウス君らとの対比なのでしょうか。仕方がないとは言えラスボス戦に集中したいのに
妨害行為が只管邪魔で、印象最悪ですw 敵として次回作に出てくるのか和解するのか、もう出てこないのか楽しみではあります。
クレイトスさん、過去にはそんなモードがあったのですか!フレイアとそうなったら色々問題がありそうですね(笑)

母上は……ほぼ話の中だけの人でしたが、それで良かったんでしょうね
回想にも登場しない事で神秘性も高まるし好きな描写でした。何者かはよくわからなかったけど人間かつ巨人族だった??
なのでアトレウス君=ロキは人間かつ巨人かつ神ということになると。そして成長して次回作へと。うーん設定もりもりですねw

全体的にクレイトスさんらは母上を世界一高い山から撒きたいと言う事だけでブレずに進むものの
何故変な奴に狙われて危険な今にそうしなくてはいけないのかが3周してもわかりませんでした(笑)
きっと神話に詳しいと楽しめる話なんでしょうね~。某無双のように「今回のこの神はこういう味付けできたか~」的なw
神とは何かと言う問題も個人的には解決しませんでした。見た目には人間ですし、無敵オフのバルドルも首ゴキしたら死にますし
親子の問題も人間と同様のようでした。単に何らかの超パワーがあるかどうかなのでしょうか。その基本すらわからず終わりましたw

3周もしてしまったし、凄いゲームなことはわかるもののどうもピンとこないゲームと言うotaさんと近い感想でした。
SIEゲーは極端に安くなるか無料で配られたりなのでその頃に続編は遊んでみようと思ってます。それよりも過去作に興味がでました

フリプやコロプレSIE大作ゲーはホライゾンやデイズゴーンがありますがデイズゴーンはかなり楽しめましたのでまだでしたら是非!
それに、両者ともプラチナは今作より甘かったですよ!などとトロフィーの誘惑で(笑)
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Unknown (ota)
2021-04-06 01:35:10
>1、2、3もDMCや、ニンジャガ、ベヨネッタに比べて面白いかと言われるとそれも微妙ですし
うーん、俺は1~3は一級品のゲームだったと思います。3D……いや2.5Dアクションとして凄さと技術が噛み合ってた良作かと。

>基本的にソニーのゲームは“凄いだけ”というのが自分の感想ですわ
なるほど。アンチャ(2のみプレーしてます)には少しそれを感じました。映画的に物凄いけど、ゲームとしては……。
PSは伝統的にファーストが引っ張るハードではないので、あんま凄さを追い求める必要もないと思うんですけどね。

>デイズゴーン(もうすぐpsplusにくるから確認できる)も、対馬もきっと凄いだけと感じそう。
あ、これSIEタイトルでしたか。知らんかったw フリプに来やすいというのはある意味SIEタイトルの長所ですな。そうか?
対馬はあんま興味ないんですが、ラストバスは1と2合わせてやりたいと思ってます。去年、あちこちで大絶賛だったからな……
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Unknown (うに)
2021-04-05 20:50:06
このゲーム、自分も面白くないと感じてやめてますね。1、2、3もDMCや、ニンジャガ、ベヨネッタに比べて面白いかと言われるとそれも微妙ですし。ジャンルの変更自体は良くても結局ゲームとして面白いかと言われると微妙な感じでした。

開発がどこであろうと、基本的にソニーのゲームは“凄いだけ”というのが自分の感想ですわ。アンチャも、GOWも、トリコも、デトロイトも、インファマスも。それにpsplusで配るし。そう感じてからはソニーのタイトルは買わなくなりましたね。デイズゴーン(もうすぐpsplusにくるから確認できる)も、対馬もきっと凄いだけと感じそう。
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