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◇OSS◇ 電通国際情報サービスがSeasar2を使い三菱東京UFJ銀行のアプリ開発

2006-07-25 20:53:51 | OSS・ミドル


 電通国際情報サービス(ISID)は、三菱東京UFJ銀行向けの大規模リスク管理システムの構築において、OSS(オープンソースソフトウエア)のJava開発フレームワークであるSeasar2を採用した。

 <短評>今回開発するシステムは、HP ProLiant BL20pを25台連携させたブレードサーバーを導入し、サーバーOSには「Red Hat Enterprise Linux ES4」を採用する予定となっている。Seasar2は国産のJava開発フレームワークでOSS対応。これにより、Java開発の先端技術を利用可能となり、開発効率を上げることが可能となる。Linux上でSeasarで開発したアプリケーションが稼働するのを見ると、OSSは基幹システムにしっかりと根付いたなということが実感できる。
http://www.isid.co.jp/news/back/060719Seasar.html


◇OSS◇ HDEがホスティング事業者向けにソフトの月額従量制度を開始

2006-07-04 23:37:16 | OSS・ミドル


 ホライズン・デジタル・エンタープライズ(HDE、小椋一宏社長)は、ホスティング事業者向けに、HDEが提供するEメール&セキュリティプロダクトの全製品に対して、これまでの買い取り形式のソフトウエアライセンスに加えて、ソフトウエアの毎月の使用量に基づき代金を課金する月額従量課金プランを06年7月9日から開始する。

 <短評>HDEはLinuxサーバー管理ツール「HDE Controller」、サーバー集中監視ソフトウエア「HDE Center」などで高い実績を持っているほか、Eメール&セキュリティソフトでもユーザーを拡大している。今回はEメール&セキュリティソフトを対象に、毎月のソフトウエア使用量に応じてソフトウエアの利用料金を支払う、月額従量課金制度を開始するもの。これにより、初期導入費用を抑えてHDE製品の導入が可能となる。ソフトウエアの従量課金制はサンが発表して、注目を集めたが、その後の進展の話は聞かない。だからといって従量課金制がなくなるわけでなく、むしろ今後、ソフトの従量課金制が広く普及する見通しが高い。
http://www.hde.co.jp/press/pressrelease/release.php?rd=200607040


◇OSS◇ GNOMEとKDEの標準インターフェイスが公開

2006-07-02 07:15:39 | OSS・ミドル


 LinuxPCの統合環境の実現を目指す「Portland Project」は、2大オープン系デスクトップ環境であるGNOMEとKDEの両環境の共通プログラミングインターフェイスを公開した。このPortlandインターフェイスにより、ISV各社はそれぞれのニーズにあった最適な開発ツールキットを選択することができ、ユーザーが選択するデスクトップ環境を考慮する必要はなくなる。

 <短評>GNOMEは、Xウインドウシステムなどに対応するデスクトップ環境で、GUIツールキットはGTK+。Linux、BSDで稼働。一方、KDEは、Xウインドウシステム対応のUNIX環境のデスクトップ環境で、GUIツールキットはQt。UNIX、MacOSで稼働。いずれもフリーソフトウエア。GNOMEはRed Hat Lnux/Fedora Core、Vine Linux、一方、KDEはSUSE、KNOPPIX、Turbolinuxがそれぞれ標準搭載している。Windows環境は統一されているが、オープン環境はどうしてもいろいろな環境が混在しており、これが障害となりこれまでWindows環境にに対し強力な力とはなれなかった。今回のPortlandインターフェイスの登場により、LinuxPCが一歩前進できたようだ。日本でも栃木県二宮町(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060602/239837/)などのように、WindowsPCを一切排除し、LinuxPCだけで稼働させるユーザーも出現してきた。LinuxPCはこれからが面白い展開になりそうだ。
http://www.osdl.jp/newsroom/press_releases/2006/2006_06_26_beaverton.html/newsitem_view


◇OSS◇リナックスアカデミーが「Zend Studio for Education」を採用

2006-06-29 22:08:04 | OSS・ミドル


 リナックスアカデミーが、Webアプリケーション開発のプロフェッショナルを育成する教育機関向けパッケージ「Zend Studio for Education」を採用し、「Zend Authorized Training Center」の国内第1号認定校となった。
http://www.zend.co.jp/press/2006/press0616.php

 <短評>ゼンドが提供するOSS対応のスクリプト言語PHPは、今後のWebシステム開発に当たり欠かせないツールとなっているが、まだまだPHP技術者が不足しているのが現状。今回リナックスアカデミーが「Zend Studio for Education」を採用したことをきっかけに、今後採用する教育機関が増えるだろう。


◇OSS◇ 「情報大航海プロジェクト・コンソーシアム」が経産省主管で発足 

2006-06-22 21:45:16 | OSS・ミドル


 経済産業省を主管とする「情報大航海プロジェクト・コンソーシアム」が発足した。これはOSS(オープンソースソフトウエア)を前提とし、日本独自でグーグルを上回る性能の検索エンジンの開発を意図したもの。

 同コンソーシアムには、38団体が加盟し、事務局を三菱総合研究所に置く。06年10月に開催される「CEATEC JAPAN2006」に出展し一般に公開するほか、06年中をメドに「情報大航海プロジェクト・センター(仮称)」を設立することにしている。

 <短評>“情報大航海”とはまたずいぶん大時代がかった名称をつけた蛮勇にまずは敬意を表したい。ただ、この発表の少し前に、フランスが同じく国家レベルで開発した検索エンジンの発表があったばかりで、少々バツが悪かったのでは。いずれにしてもグーグルの一人勝ちにしておくわけにもいかず、今から動き出すのでは遅すぎると言われても、まあ何もしないよりはましだ、ということかもしれない。ただ、38団体が加盟とは頑張ったが、数が多ければ解決がつくかというとそうでもない。マイクロソフトにしろグーグルにしろ、また、ヤフー、Linuxなど現在市場を席巻しているソフトは、1人~数人でスタートして今の大を成している。みんなで渡れば恐くない方式で果たして成功することができるのか?
http://www.meti.go.jp/press/20060616006/press.pdf


◇OSS◇ ゼンド・ジャパンがPHP教育機関の認定制度をスタート

2006-06-12 21:27:35 | OSS・ミドル


 Webスクリプト言語「PHP」を推進するゼンド・ジャパンは、PHP開発技術者の認定資格「Zend PHP Certification」の取得を目的とした教育コースを提供する教育機関の認定制度「Zend Authorized Training Center」をスタートさせる。

 「Zend Authorized Training Center」では、「Zend PHP Certification」を取得した経験豊かな講師が、「Zend PHP Certification」合格に必要なスキルを詳細に解説する。

 <短評>米国の調査会社の調査によると、「PHP」は全世界の約2048万サイトで使われており、世界で最も使用されているWebシステム開発用のスクリプト言語であるという。これまで日本はオープンソース・ジャパンが中心に普及を図ってきたが、ターボリナックスがゼンド社を買収し、この結果ターボリナックスを親会社として、ゼンド・ジャパンがPHPの提供・サポート活動を開始した。
http://www.zend.co.jp/press/2006/press0612.php


◇OSS◇ 米国レッドハットがJBossの買収を完了

2006-06-09 21:01:39 | OSS・ミドル


 米国レッドハットはJBossの買収を完了したと発表した。これによりレッドハットはSOAへのシフトを加速し、低価格でセキュアなオープンソースプラットフォームに対応した次世代アプリケーションを実現することができる。

 JBossはオープンソースのJ2EEアプリケーションサーバーで、これまでJBoss社によって提供されてきたが、今回レッドハットが買収したもの。今回の買収でRedHat Linuxのエンタープライズ分野への進出に弾みがつき、ユーザーはワンストップでの
サービスが受けることが可能となる。

 <短評>レッドッハットがJBossを買収したことは既に発表済み。今回は買収が完了したという発表である。JBossはアプリケーションサーバーの中でも知名度高い製品で、レッドハットはいい買い物をしたなという印象を持った。エンタープライズ分野へ進出するとなると、アプリケーションサーバーは欠かせないからだ。問題はこの強みを生かしきれるかだ。レッドハットの経営手腕はまだまだ未知数なところがある。これが、IBMやHPなら安心して見ていられるのだが・・・。
http://www.jp.redhat.com/about/news/06052006.html

 


◇OSS◇ 「IBM System i5」のPHPによるオープンソフト環境の協議会が発足

2006-06-06 21:41:00 | OSS・ミドル


 動的Webページ作成支援言語PHPを提供するゼンド・ジャパンは、IBM製ビジネスサーバー「IBM System i」の販売を手掛けるIBMビジネスパートナーの日本ビジネスコンピューター、福島情報サービス、トッパンエムアンドアイ、日本オフィス・システムと共同で、「IBM System i5」でのオープンソフトウエアを推進するためのコミュニティ「OpenSource協議会―System i5」を設立した。

 同協議会は、PHPプロダクトおよびPHPの技術情報の提供を行い、「IBM System i5」上でのオープンなソフトウエア環境を作ることを狙いとしている。

 <短評>「IBM System i5」の前身は、オフコンの「AS/400」である。このような歴史を引きずっている同機はプロプライエタリ(独自)ソフト環境の上で育ってきた。しかし、世の中がオープン化するに従い同機もオープン化する必要性に迫られてきている。その手段の一つがゼンドのPHPであり、これを広めるために、今回協議会を発足させたもの。
http://www.zend.co.jp/press/2006/press0602.php

 


◆OSS◆ オープンソース・ジャパンがIBMシステムi5で福島情報サービスと提携

2006-05-29 21:24:55 | OSS・ミドル


 オープンソース・ジャパン(OSJ)は、福島情報サービス(福島市、金子與志人社長)とIBMシステムi5に対応したOSS(オープンソースソフトウエア)とリッチクライアントのソリューション展開で提携した。

 今回両社が提供するソリューションは、PHP、MySQLなどLinux用アプリケーションをIBMシステムi5上で利用できる技術「PASE」とAdobeFlashを利用したOSJ独自のリッチクライアント技術「DynamicCockit(ダイナミックコックピット)テクノロジー」を組み合わせたもの。

 <短評>IBMシステムi5はオフコンAS400の後継機で長い歴史と多くのユーザーを持っている。一方、OSSは最新のソフトウエア技術である。この2つが合体するとどうなるのか。今回の2社の提携はこの問題に回答を与えることになろう。つまり、安定したプラットフォーム上で最先端のソフトが使える環境となるわけで、IBMシステムi5にとって強力な助っ人となろう。
http://www.opensource.co.jp/Members/admin/news/fjs_osj


◆OSS◆ 野村総合研究所(NRI)がOSS事業を強化

2006-05-10 23:04:10 | OSS・ミドル


 野村総合研究所(NRI)は、Tomcat、JBoss、MySQLなどのOSS(オープンソースソフトウエア)を組み合わせて、信頼性の高い企業向けのシステム基盤を実現するための、エンタープライズ・オープンソース基盤「OpenStandia」の関連事業を拡大する。

 主な拡大のポイントは次のとおり。①OSS(オープンソースソフトウエア)をパッケージ化②システム障害ごとの修正バッチ提供と長期間保守③パートナー企業を増やしてサービスを拡充。NRIはこのサービス拡大により、本年度「OpenStandia」の新規導入を50社に見込んでいる。

 <短評>NRIがOSS事業に本腰を入れることとなったことは、すなわちわが国の基幹システムがOSSに大きく軌道を修正したといってもいいほどの価値がある。NRIは金融市場を中心にわが国の多くの大手企業のSI事業を手掛けてきており、評価も高い。そのNRIがOSSに力を入れると宣言したということは、OSSの今後に明るい未来が見えてきたといってもいいだろう。
http://www.nri.co.jp/news/2006/060509.html