<短評>OSSは大手企業の多くが導入を開始しており、既に企業システムの中に根付いたといっても良いであろう。一方、多くの中堅・中小企業では、一部を除きOSSはまだ手の届かないところにあると言っても過言ではない。これは自社でOSS技術者を擁している企業が少ない上に、外部のSI企業でもOSSのスキルを有しているところは多くないことが影響している。今回、NECが「SpikeSourceコアスタック」の提供開始したことで、既に検証済みのOSS製品を提供できるため、中堅・中小企業でも比較的容易にOSSを導入できるチャンスを生む。ただ、問題はOSS技術者の確保だろう。いくらOSSの基盤を提供しても、OSS技術者が少なければ成功はおぼつかない。OSS技術者の育成は、今後のわが国のソフト産業の左右する重大課題であることは間違いない。(ossdata)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0705/3002.html