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◇OSS◇NECが中堅・中小企業向けOSS基盤ソフトを提供開始

2007-06-01 21:19:08 | OSS・ミドル
 NECは中堅・中小規模企業にOSSの普及を促進するため、導入を容易にした米国スパイソース社製の「SpikeSourceコアスタック(SSCS)」を活用したソリューションの提供を開始し、「パートナープログラム」を開始することとなった。「SpikeSourceコアスタック」は、Apache、Tomcat、PostgreSQL、MySQLなどに代表されるOSSコンポーネントを組み合わせたソフトウエア製品群の動作検証を行い、それらを「基盤スタック」としてまとめたもの。

 <短評>OSSは大手企業の多くが導入を開始しており、既に企業システムの中に根付いたといっても良いであろう。一方、多くの中堅・中小企業では、一部を除きOSSはまだ手の届かないところにあると言っても過言ではない。これは自社でOSS技術者を擁している企業が少ない上に、外部のSI企業でもOSSのスキルを有しているところは多くないことが影響している。今回、NECが「SpikeSourceコアスタック」の提供開始したことで、既に検証済みのOSS製品を提供できるため、中堅・中小企業でも比較的容易にOSSを導入できるチャンスを生む。ただ、問題はOSS技術者の確保だろう。いくらOSSの基盤を提供しても、OSS技術者が少なければ成功はおぼつかない。OSS技術者の育成は、今後のわが国のソフト産業の左右する重大課題であることは間違いない。(ossdata)

http://www.nec.co.jp/press/ja/0705/3002.html

◇OSS◇レッドハットがOSSベースの新ミドルウエア製品群を発売

2007-05-25 21:39:41 | OSS・ミドル
 レッドハットはOSSベースの新ミドルウエア製品群「Jboss Enterprise Middleware」を発表した。同製品群は企業の基幹システム構築に対応するJ2EEおよびJava EE5完全準拠のアプリケーションサーバー、ポータル、SOAの機能を実現する基盤ソフトウエア製品3種類と、実際の業務に即したシステム開発を支援する開発フレームワーク製品4種類で構成されている。従来同製品の販売パートナーは、NEC、サイオステクノロジー、日本HPであったが、今回日本ユニシス、野村総合研究所が新たに加わった。

 <短評>レッドハットは06年6月にJBoss社を買収し、OSSミドルウエア事業に参入を果たしたが、今回の発表でこれをさらに強力なツールへと強化したわけである。これにより企業のミッションクリティカルなシステムを、OSSを活用することにより、運用コストを安く、しかも信頼性の高いシステムが構築できるようにした。今回の発表はOSSミドルウエア製品の発表だけにとどまるわけでなく、新しいレッドハットの戦略が隠されている。それは「レッドハット・エクスチェンジ(RHX)」だ。これは主に中堅・中小企業を対象に、他社のOSS製品を含めレッドハットが一括して提供し、サポートも行うというもの。この開発に威力を発揮するのが今回発表されたOSSミドルウエア製品なのである。レッドハットのLinuxOSを対象としたサポートサービスをオラクルが開始することになっている。レッドハットとしてこのまま他社に収益率の良いサポートサービス事業を持っていかれては、たまったものではない。その防衛策の一つとしてRHSを市場に投入したもの。いずれにしても、これにより企業のアプリケーションのOSS化は一気に進展するものとみられる。(ossdata)

http://www.jp.redhat.com/news_releases/2007/05232007.html

◇OSS◇日本IBMとS&IがLinuxベースの高集積仮想化ソリューションの提供開始

2007-05-13 19:17:01 | OSS・ミドル
 日本IBMとエス・アンド・アイは、Linux環境における米SWsoft社の仮想化サーバーソフトウエア「Virtuozzo(バーチュオッゾ)」とIBMのPCサーバー「IBMSystem x」およびブレードサーバー「IBM BladeCenter」を組み合わせた高集積仮想化ソリューションの導入サービスを共同で開始した。

 <短評>IBMはいち早くLinuxに力を入れてきた。これはマイクロソフトへの牽制という意味合いが大きいが、さらにメインフレームの受け皿としてLinuxに注目しているのだろう。このIBM・Linux路線の一つの成果が今回の仮想化ソリューションである。このソリューションの導入先としてはホスティングサービス企業などを想定している。仮想化はこれからの大きなテーマ一つであり、ユーザー、業界とも関心が高い。これまで仮想化ソフトというとVMwareやOSSのXenなどが有名だが、IBMは今回OSSの仮想化OS「OpenVZ」をベースにした「Virtuozzo」を新たに登場させた。ホスティングサービス企業は多くのサーバーを抱え、効率的運用へのニーズが高い。今回のIBMの目論みはあたりそうな予感がする。(ossdata)

http://www-06.ibm.com/jp/press/20070410001.html

◇OSS◇サイオステクノロジーがUNIXサーバー上のアプリケーションをLinuxサーバーへ移行

2007-04-03 20:49:17 | OSS・ミドル
 サイオステクノロジーはSolaris/SPARCサーバー上のアプリケーションソフトウエアをLinuxサーバーへ移行するサービス「Virtual LSS Solaris2 Linux(Solaris2 Linux)を開始した。同サービスはネットワールドの「QuickTransit for Solaris/SPARC to Linux」を使用し、これによりユーザーはLinuxサーバーへの移行作業期間の短縮や工数の軽減、移行コストの削減を実現することができる。

 <短評>企業のホスト機はメインフレーム/オフコンの時代を経てUNIXサーバーへと移ってきたわけであるが、これがさらにPCサーバーへと移行しようとしているのが現在である。このPCサーバーのOSとしてはWindowsとLinuxが2大OSとして存在している。特にLinuxはUNIXを母体として生まれたOSなので、今後UNIXサーバーをLinuxサーバーへと移行させる企業ユーザーは増えてくるものと予想されている。しかし、UNIX上で稼働しているアプリケーションをどうやってLinuxへと移行するのか。スキルがないとこの問題はそう簡単には解決しない。そこでこのソリューションを提供しようとしたのがサイオステクノロジー(旧テンアートニー)の今回のサービスだ。時期的にはタイムリーな商品だと思う。問題はサンがそう簡単にSolaris城を明け渡すとは考えられないことだ。現にサンはSolarisのOSS化に踏み切り、これによって、ユーザーには「SolarisはOSS化したのでLinuxと同じです」といってLinuxへの移行に対しブレーキを掛けてくるであろう。この辺をユーザーはどう考えるかで状況は変わってくる。(ossdata)

http://www.sios.com/news/press20070312.html

◇OSS◇マイクロソフトとOSSの代表的企業ゼンドが提携を発表

2007-04-01 00:05:58 | OSS・ミドル
 ゼンド・ジャパンとマイクロソフトは、Windows Server上でのPHPサポートに対する協業関係を強化し、今後各種活動を強化すると発表した。今回の協業により、PHPユーザーはWebサーバープラットフォームとしてLinux/Apacheだけでなく、Windows Serverを選択できるようになる。また、WindowsユーザーはWebサイト開発で広く使われているPHPを開発言語として選択することが可能となる。

 <短評>PHPはWebサイトの開発において使われているOSSの開発言語。つまり代表的なOSSによる製品である。これとマイクロソフトが提携をしようということは、正に“時代が変わった”と言うべきなのだろう。ほんのちょっと前まではマイクロソフトはOSSを天敵みたいな対応をしてきたわけで「OSSはソフト業界を破壊する」とまで言い放ってきた。それが180度方向展開し、OSSの代表的存在のゼンドと提携したのだから、OSSは完全にその存在を認められたと言っても過言でない。こうなると今後、ソフト業界におけるOSSの比重は高くなることは必至で、その意味からも今回の両社の提携は2社間の問題以上に大きな意義を持つことになろう。(ossdata)

http://www.zend.co.jp/press/2007/press0327.php

◇OSS◇IPAがOSSの基幹システム対応機能に対してお墨付き

2007-03-20 22:30:18 | OSS・ミドル
 IPAは今年度のプロジェクト「OSSテストツール2007」の成果として、性能・信頼性評価結果をまとめ、約130件に及ぶ性能・信頼性評価データと考察データを「OSS iPedia」から公開した。①PostgreSQLの最新版8.2では16CPUまで性能が向上するこちが示されるなど、OSSのDBMSについて、性能の面では商用製品と比較しても遜色のない領域に進歩してきており、企業システムでも十分に適用可能になっている②OSSのアプリケーションサーバー「JBoss」について、8台構成で性能評価を実施し、セッション複製機能を使った場合でも、台数に応じた性能向上が図れることが分かった。

 【短評】OSSが企業の基幹システムに十分対応できるかどうかは、企業のシステム部門にとっては重大関心事の一つになってきている。既に基幹システムをOSSで構築し、稼働している実例が多くあるのであるから、多分大丈夫であろうことはこれまでも、感覚的には分かっていた企業ユーザーの人たちも少なからずいた。ただ、厳密な裏づけデータはというと心細かった。今回IPAが客観的データに基づいて、「OSSは企業の基幹システムに十分に対応できる」というお墨付きを与えた意義は小さくない。各企業ユーザーも今後OSSにより基幹システムを構築する際には、このデータは十分に説得力のあるものとなろう。

http://www.ipa.go.jp/about/press/20070207.html

◇OSS◇ デルと野村総合研究所がOSSソリューションパックを発売

2006-08-24 22:02:32 | OSS・ミドル


 デルと野村総合研究所(NRI)がOSS(オープンソースソフトウエア)ミドルウエアをIAサーバーにバンドルしたOSSソリューションパッケージの提供を開始した。製品は「オープンソースWebAPサーバ・モデル」(価格260万4000円)、「オープンソースBIサーバ・モデル」(価格417万9000円)の2種類がある。

 <短評>デルと野村総合研究所(NRI)がタッグマッチ組んでOSS分野を開拓しようというのだから、かなりの成果が挙げられそうだ。ただ戦略として、あまりNRI色を強く前面に出さない方が得策でなかろうか。例えば、NTTグループを取り込むとか、CSKグループと提携するなど、パートナー戦略に力を入れれば、今後面白い展開が期待できる。くれぐれもNRI一人でやるようなことはしないでほしい。そうしないと折角のチャンスも、実りあるものにならないかも知れないから。
http://www.nri.co.jp/news/2006/060823.html


◇OSS◇ ゼンドが日本IBMの協力でPHPソリューションなど発売。

2006-08-22 22:21:03 | OSS・ミドル


 ゼンド・ジャパンは、日本IBMの協力の下、IBM製サーバー「IBM System i5」のOS「i5/OS」で稼働する、Webアプリケーション開発のための簡易開発言語「PHP」ソリューション「Zend Products for i5/OS日本語版」製品群を発表すると同時に、「Zend Studio for i5/OS」および「Zend Core for i5/OS日本語版」の提供を開始する。

 <短評>PHPは、動的なWebアプリケーションを開発するためのスクリプト言語で、OSS(オープンソースソフトウエア)として提供されていおり、Apache Webサーバーのうち、36%以上使われているという。今回はIBM製オフコン「IBM System i5」対応のところがミソ。つまり、オフコンを最新のツールPHPによって新たに蘇らそうとする、壮大な実験とも言える試みである。果たしてうまくいくのか?もし、いくとすればまだまだ市場に残っている国産オフコンにも適用できることになる。
http://www-06.ibm.com/jp/press/20060817001.html


◇OSS◇ 日本ストラタスとSRA OSSが、LinuxとPowerGresで協業

2006-08-15 21:31:36 | OSS・ミドル


 日本ストラタスとSRA OSS日本支社がOSS(オープンソースソフトウエア)・DB「PowerGres」で協業を開始した。これにより、ストラタスの無停止型サーバー「ftServer」に、SRA OSSのOSS・DB「PowereGres on Linux」を組み合わせ、信頼性の高いDBシステムを実現する。これにより両社は今回の協業に基づき、今後3年間で300セットの販売を目指すことにしている。

 <短評>今回の2社の協業により、いよいよ本格的にOSSが普及してきたなという感じがする。つまり、LinuxとPowerGresの組み合わせにより、企業の基幹システムに十分対応可能なOSSシステムを提供できるからだ。今後、この環境を広めるにはSIヤーの質と量が決定的なポイントとなる。
http://www.sraoss.co.jp/company/press/2006/0801.php


◇OSS◇ 「Seasar2」を中心としたOSSで国際電通サービスと日本HPが協業

2006-08-03 21:13:07 | OSS・ミドル


 電通国際情報サービスと日本HPが、日本発のJava開発用フレームワーク「Seasar2」を中心に、エンタープライズ領域のOSS(オープンソースソフトウエア)活用で協業を開始した。OSS導入が進む金融業界や製造業界をターゲットに、両社が設立する協業チームにより、OSS領域の市場開発、販売活動、システム構築、運用・保守の各段階において協力する。日本発のOSSに関するSIとハードウエアベンダーの協業は日本初。

 <短評>Java開発フレームワーク「Seasar2」は日本で開発されたOSSであるが、今回電通国際情報サービスと日本HPが協力してエンタープライズ分野のシステム開発に積極的に取り入れることになった。このようなケースはこれまで稀なことで、今後のわが国のOSSにとって大きな力になることは間違いない。OSSが普及しても海外製ソフトが幅を利かせているようではその意義は半減してしまう。「Seasar2」に続く国産OSSソフトの出現を期待する。
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-150.html