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<OSS>OKIがOSS事業に本格的に参入

2007-04-22 19:46:46 | OSS・ニュース
 OKIはOSSを活用したシステム構築を支援する「オープンソースソフトウェア・ソリューションセンタ(OSSC)」を開設した。また、OSSおよびその周辺ソフトウェアによるシステム構築をワンストップでトータルに支援するサービス「e―OSSサービスパック」の提供を開始することになった。これは「OSSミドルウェアを活用したプラットフォームを業務システムに採用することが、新たな潮流として加速的に普及しつつある」ことに対処したもの。

 <短評>OKIは既にOSS事業を開始していたのかと思っていたが、今回正式にOSS事業をスタートさせた。この背景には「LinuxはオープンシステムにおけるUNIX、Windowsに次ぐ第3の主要OSへと成長してきた」という認識に立っている。そしてLinuxOSにはRedHat Enterprise Linuxを採用した。ミッションクリティカルのLinuxOSはRedHatが全世界で採用が進み、事実上の世界標準となったようだ。OKIは通信メーカーだと思いがちだが、昔からオフコン、PCサーバー、UNIXサーバーによる業務システムで多くの実績を持っている。そのOKIがOSS事業に本格的に取り組む宣言したわけで、ますますOSS陣営の層が厚くなってきた。(ossdata)

http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2007/04/z07009.html

<OSS>日本オラクルとデルが提携しエンタープライズLinux戦略を強化

2007-04-05 21:16:13 | OSS・ニュース
 日本オラクルとデルは両社が掲げるエンタープライズ戦略を融合し、ソフトウエア製品を中心としたITシステムの構築を包括的に推進することを発表した。これは、デルの「スケーラブル・エンタープライズ戦略」と日本オラクルの「グリッド・コンピューティング戦略」を両社共通のエンタープライズ戦略として融合することが基盤となるもの。この中で両社はこれまでのエンタープライズLinuxに関するパートナーシップをさらに強化することになり、デルは「Oracle Enterprise Linux」を同社の顧客に提供することになった。

 <短評>通常、2社での業務提携の発表は、華々しい割には具体性に欠け、悪く言えばマスコミに材料を提供し、書いてもらえば得、といったケースが多い。いわば、芸能人が何か騒動を起してマスコミに書かれれば、良い悪いは別にしてPRになるのと同じである。ところが、今回の日本オラクルとデルの業務協定は、いろいろな点から注目される発表だ。特にエンタープライズLinuxについては興味深い展開となりそうだ。一つはこれから伸びる中堅中小市場に強みを持つデルとの関係を強化できれば、中堅中小市場に弱い日本オラクルとしては願ってもないことだ。また、デルにしてみれば「Oracle Enterprise Linux」をかつぐことによって企業の基幹システムに入り込みやすくなる。ここで、オラクルが推進す「Unbreakable Linuxプロジェクト」の今後が大いに注目される。同プロジェクトはRed Hat Linuxのサポート・サービスを、レッドハット社の提示額の半分で引き受けるというもの。オラクルがレッドハットを持ち上げたことによってレッドハットの一人勝ちは決まったといってもよい。問題はサポートサービス料の半額化である。いくらOSSの世界だからといってもレッドハットとしては面白い話ではない。次のレッドハットの一手が見ものだ。(ossdata)

http://www.oracle.co.jp/news/

◇OSS◇日立製作所が「かんたんOSS導入サービス」の提供を開始

2007-03-22 20:50:06 | OSS・ニュース
 日立製作所はOSSによるWebシステム構築が活発化している状況に対応し、より容易にOSSをシステムへ導入するためのサービスとして、構築支援からOSS製品のサポートまでをトータルに行う「かんたんOSS導入サービス」の提供を開始した。同サービスではWebシステム構築に最適な主要OSSミドルウエアを組み合わせ、各種ハードウエア上でのOSSミドルウエア群の事前動作検証などを、あらかじめ行った適用モデルに基づき、トータルでワンストップ性の高いサポートを行い、スムーズなOSS導入を支援する。

 <短評>OSSを使ってWebシステムを構築したいというニーズは今後加速度的に拡大を見せようとしている。これまではOSSに精通したソフトハウスであったり、企業ユーザーであったりしたこともあり、技術的にクリアできるケースが多かった。しかし、今後はOSSについての技術的なスキルをあまり持ち合わせないソフトハウスや企業ユーザーが、WebシステムをOSSで構築しようとするケースが増えることが予想される。このような場合今回の「かんたんOSS導入サービス」は大いに役立つはずである。近い将来、システム開発ではOSSの考え方が主流となる日も近いのではないか。

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/01/0129.html

◇OSS◇日本ユニシスがOSSのミッションクリティカル・システムサービスを本格開始

2007-03-18 18:27:39 | OSS・ニュース
日本ユニシス、日本ユニシス・ソリューション、ユニアデックスの日本ユニシスグループは、OSSを活用したミッションクリティカル・システム向けのシステム構築・サポートサービスをより一層強化して提供を開始することになった。同グループではメインフレームで培ったミッションクリティカル・システム開発50年の豊富な経験と実績を最大限に活用し、Linux/OSS/JavaEEを、Windows/Microsoft.NETと並ぶ成長路線の2本柱と位置づけ、ミッションクリティカル分野向けサービス体制を強化することになったもの。

【短評】日本ユニシスは、かつて米ユニシスがマイクロソフトと全面提携したことにより、オープンシステム化に際してはWindows中心に展開せざるを得なかった。ところが米ユニシスの経営が悪化するという想定外の事態が発生し、日本ユニシスが米ユニシスを支援するという逆転構造に陥ってしまった。この状況が逆にマイクロソフト一辺倒の関係を白紙に戻すという結果をもたらし、OSSへの取り組みの障害が取り除かれたという皮肉なことになった。大手IT企業がとっくの前にOSS事業に乗り出しいる中で、ようやく日本ユニシスがOSS事業の本格的取り組みを発表したわけには、このような背景があるのだろう。今回の発表の中で注目されるのはOSSのデータベース「NewDB」だ。これは同社が米ユニシスと共同研究しているもので、早く全貌を明らかにしてほしいものだ。

http://www.unisys.co.jp/news/NR_070315_oss.html

◇OSS◇ 米ノベルとレノボがインテルの技術を基盤とした世界初のLinux対応ThikPadを発表

2006-09-05 22:47:00 | OSS・ニュース


 米ノベルとレノボが、インテルの技術を基盤とした世界初のLinux対応のThinkPadモバイルワークステーションを発表した。フルサポートのSUSE Linux Enterprise Desktop 10対応ThinkPadで、今後レボノはLinuxへの取り組みを強化する方針。

 <短評>IBMからパソコン事業を買い取って世界をあっと言わせたレノボであるが、その後現在まで事業が順調に進んでいる話は聞かない。やはり、レノボブランドではインパクトが弱いのか。今回Linuxの取り込みを明らかにしたが、発想としては面白い。これから成長するであろう分野にターゲットを絞った戦略だ。ただ、LinuxPCを先頭に立って普及させないと、ただありますで終わってしまう。ところで、レノボの将来はどうなるのか。私にはIBMがレノボからパソコン事業を買い戻し、再度PC事業を自らの手で行うのではないかと思えてならないだが・・・。
http://www.novell.com/ja-jp/pressrel/2006/20060816_1.html


◇OSS◇ ワイズノットグループのオープンソース・ファームがOSS技術者研修サービス事業を開始

2006-09-03 06:07:09 | OSS・ニュース


 オープンソース・ファーム(吉政忠志社長)が、ワイズノット(嵐保憲社長)グループの技術力・ノウハウを駆使して、オープンソース・エンジニア専門教育研修サービス「オープンソース・ユニバーシティ事業」を提供することになった。これにより、オープンソース技術の教育から就職先の斡旋まで一貫したキャリア・コーディネートサービスを提供することができる。初年度計画は、生徒数500人を見込んでいる。

 <短評>今回発表された同事業を導入して、テンプスタッフ・テクノロジー社はOSS教育事業を開始することになった。OSSはまだまだ、専門性が高い分野であり、どんなにOSSと叫んで見てもスキルを持った技術者が自然に生まれるはずもない。OSS技術者の育成と就職までの据えた事業構想を立てたという今回の新事業は、我々が考える以上に意義があるのではと思う。
http://www.wiseknot.co.jp/corp/press/press_060808.html


◇OSS◇ テンアートニと日商エレクトロニクスがOSSを軸に業提携を結ぶ

2006-08-29 21:06:13 | OSS・ニュース


 テンアートニは事業拡大を目的に、日商エレクトロニクスと人的交流を含めた業務提携契約を締結した。今回の業務提携により、テンアートニーはシステムコンサルティングからシステム設計・開発を含めた事業で日商エレクトロニクスの事業拡大に協力する。また、日商エレクトロニクスは、協業パートナーとしてテンアートニの事業拡大に協力することになっている。業務提携の内容はOSS(オープンソースソフトウエア)ならびにプラットフォームシステム基盤構築ビジネスなど。

 <短評>テンアートニは11月6日から社名を「サイオステクノロジー」に代え、これまで培ったOSSやWebの技術を軸に、事業を全世界に展開することを既に発表済み。今回、日商エレクトロニクスとの事業提携は、これを裏付けるものとなっている。
日商エレとしてはOSSの技術ノウハウがのどから手が出るほど欲しいだろうし、一方、テンアートニは世界への展開の足がかりが欲しかった。この意味では、よくある上下関係の事業提携とは一味違い、「何かやってくれそうだ」という期待感を抱かせる。これで、ライバルのターボリナックス、ミラクル・リナックスなどと肩を並べて国際戦略が立てられそうだ。
http://www.10art-ni.co.jp/news/press20060824.html


◇OSS◇ LPI-JapanのLinux技術者認定試験(LPIC)の受験者総数が6万人を突破

2006-08-27 06:25:15 | OSS・ニュース


 Linux技術者認定機関のLPI-Japan(成井弦理事長)は、国内のLinux技術者認定試験(LPIC)の試験開始以来の受験総数が延べ6万人を突破したと発表した。LPICはカナダに本拠地を置く国際組織LPIによって運営され、世界130カ国以上で実施されており、全世界の受験者総数が延べ12万人を突破しているが、日本はこの半数を占めることになる。

 <短評>国産コンピューターメーカーがLinuxに力を入れている結果として、LPICの受験者総数の半数を日本が日本が占める結果となった。でも半数とはちょっとでき過ぎの感もする。多分、企業の基幹システム構築のLinux技術者が多いのではなく、家電や自動車それに携帯電話などの組込みシステムの技術者が多いということではないであろうか。
http://www.lpi.or.jp/pressrelease/20060824.shtml


◇OSS◇ テンプスタッフがOSS技術者を育成し、派遣するプログラムを9月から開始

2006-08-17 21:30:35 | OSS・ニュース


 テンプスタッフの子会社でITエンジニアの人材サービスのテンプスタッフ・テクノロジーは、OSS(オープンソースソフトウエア)技術者の育成から派遣、その後のキャリアプランの実現に至るまでをサポートする育成型派遣プログラム「Open Pro LAMPコース」を9月から開始する。同コースはワイズノットとの協業により行われるもので、テンプスタッフ・テクノロジーの社員として採用して研修を実施し、研修終了後は特定派遣として、ネット企業やIT企業なのでの就業を予定している。

 <短評>あの、テンプスタッフがLAMPに取り組むというのは、時代も大分進んできたなという感がする。逆にいうとそれだけOSS技術者が逼迫している証であろう。OSS技術者育成の育成は、日本のIT産業のあり方を左右するだけに、あらゆる機関においてOSS技術者育成の機運を盛り上げていかなくてはなるまい。
http://www.tempstaff.co.jp/corporate/news/news060725.html


◇OSS◇ 野村総合研究所(NRI)がOSSを格付け

2006-08-13 04:39:51 | OSS・ニュース


 野村総合研究所(NRI)は、OSS(オープンソースソフトウエア)をレーティング(格付け)した「NRIオープンソースマップ」を作成した。これは24のOSSを公開されている情報を基に、成熟度とプレゼンスという2つの軸で格付けし、マッピングしたもの。これを基にOSSの評価・検証の選別基準に活用できる。

 <短評>OSSは既に市場に受け入れられ、企業の基幹システムにも取り入れられようとしている。その反面、まだ新しいソフトウエアだけに、その評価となるとはっきりとした定説がない。このような状況下でNRIが「NRIオープンソースマップ」を公開した意義は大きい。今後さらに量、質の向上して継続していってほしい。
http://www.nri.co.jp/news/2006/060808_1.html