NECは、ソースコード検査ツール「protexIP/development」の日本国内での再販に関し、開発元の米ブラックダックソフトウエアと基本合意に達した。同ツールは、開発中のソフトウエアにOSSのソースコードが含まれているかどうかをチェックするツール。15万種以上のOSSソースコードの特徴をマッチングする。これによりユーザーのソフトウエア開発における適切なOSSの利用とライセンス管理を支援する。
<短評>OSSはソフトウエア分野での地位を確保し、さらに今後市場を拡大することは確実視されている。しかし、その一方では常にソフトウエアの特許問題が付きまとう。米国では最近レッドハットとノベルがソフト会社から訴えられるという事件があったばかりである。これは伝統的なプロルライエタリなソフト企業から訴えられるばかりでなく、OSSベンダーからも訴えられる可能性を否定できない。
米国ではこれらの訴訟をも越してOSS保険も生まれるほどである。今回NECは、これから増えることが避けられないOSSの著作権侵害を、事前に防ぐためのソフトを米ソフトウエア企業を提携することによって、日本でのOSS訴訟を避けようとする狙いがある。OSSのメリットばかり強調しないで、デメリット(著作権など)を事前に避けることが今後重要なテーマとなってくる。
このような観点から見ると、NECの今回の米ソフト企業との提携は地味な存在ながら、重要な意味を持っていることが分かる。最近、NECはOSS分野でのソフトウエアの運用管理についてLinuxの強化を発表したばかり。今後NECばかりでなく各ソフト企業がOSSのサポート面に力を入れることが期待される。(ossdata)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0711/1301.html
http://www.nec.co.jp/press/ja/0708/3001.html
<短評>OSSはソフトウエア分野での地位を確保し、さらに今後市場を拡大することは確実視されている。しかし、その一方では常にソフトウエアの特許問題が付きまとう。米国では最近レッドハットとノベルがソフト会社から訴えられるという事件があったばかりである。これは伝統的なプロルライエタリなソフト企業から訴えられるばかりでなく、OSSベンダーからも訴えられる可能性を否定できない。
米国ではこれらの訴訟をも越してOSS保険も生まれるほどである。今回NECは、これから増えることが避けられないOSSの著作権侵害を、事前に防ぐためのソフトを米ソフトウエア企業を提携することによって、日本でのOSS訴訟を避けようとする狙いがある。OSSのメリットばかり強調しないで、デメリット(著作権など)を事前に避けることが今後重要なテーマとなってくる。
このような観点から見ると、NECの今回の米ソフト企業との提携は地味な存在ながら、重要な意味を持っていることが分かる。最近、NECはOSS分野でのソフトウエアの運用管理についてLinuxの強化を発表したばかり。今後NECばかりでなく各ソフト企業がOSSのサポート面に力を入れることが期待される。(ossdata)
http://www.nec.co.jp/press/ja/0711/1301.html
http://www.nec.co.jp/press/ja/0708/3001.html