真璃通信

ティールーム&ギャラリー 真璃

展示ご紹介

2012-04-08 15:31:35 | Weblog
 座のまなざし展


相手はない
ただ自(みずから)よく生きる


よろこびの
ぽっと咲く


死があるために
生きることは
みな 祈りになる


ただ差しこむ光に満たされている
吹きぬける風に安らいでいる


みな終わる
何事もなかったかのように
捨てる すてる すてる


五月の風は
何も抱えてはいない


もともとなかったいのちが
大威張りで生きている

私の力ではない
天地が私を呼吸している


悲しみのままを
厳かな光のように
抱きしめており


私の人生は
そっと
私自身を慈しんでいる



櫛谷宗則さんのことばより

 編著・プロフィール

昭和25年新潟県五泉市の生まれ。
19歳で出家得度。以来、京都の寺や道場で安居、聞法しつつ座禅修行を重ね、六年前に故郷へ帰って座禅会を続けている。

編著・「禅に聞け」「生きる力としてのZEN」(大法輪閣)
「共に育つ」(耕雲庵)
など


4月15日(日曜)午後1時より櫛谷さんによる座禅会あり
大栄寺(新潟市沢海)にて