goo blog サービス終了のお知らせ 

おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

本との出会い

2021-10-21 15:44:42 | 区民センター

昨日の文学教室は好評のうちに終わりました。講義の締めは、生田先生のご専門の童話・絵本についてのお考えで終わりました。

先生は、今までも幾度か私どもの文学教室の講師を務めてくださっています。お忙しくて、2日は割くことができないと、バス見学旅行の往き帰りのバスの中で講義をしてくださいます。今まで、絵本博物館を訪ねたり、ピーターラビットの博物館を見学したりしました。帰途は大抵、先生が感銘を受けたとおっしゃる詩・短編小説・エッセイなどを読み聞かせて、解説をしてくださっていました。読み聞かせのコツのようなことを話してくださったこともあります。昨日はこんな事を。

『幼児の読み聞かせはとても大事なことです。幼児は聞いているうちに物語を理解するのです。子どもは皆本を理解する能力は持っているのです。でも、その前に、本との出会いが必要なのです。大人でも同じですが、図書館にいくら本を並べても、それだけでは役に立たないのと同じで、子どもに物語の出会いの機会を作ってやるのが親を始め回りの大人の役目です。本に出合って、言葉を覚え、内容を理解して、次第にその世界を自分のものにしていくのです。本に出合わせることが一番大事な大人の役割です。

「言葉」を覚えて、書いてあることを理解する、大人で言えば「行間を読む」ことができるまで導いてやるのが大人の務めです。先に述べた出会いの機会を作ってやることが大事ですが、続いて読み聞かせで興味を持たせます。物語を伝えるには、読み聞かせの大人が、言葉を知らなければなりません。語彙を沢山使いこなせなければいい読み聞かせはできません。残念ながらいま、理解できる語彙が減ってきているような気がします。どうでしょうか』

『子どもに読ませたい本」というアンケートはよくありますが、逆に「大人に若者が薦めたい本」というアンケートもあります。私どもが若いころ夢中になったような本はほとんど上がりません。大多数が漫画です。
漫画と言ってバカにしないことです。じっくり読んで見ると、なかなか内容もあるものです。一概に漫画かあと拒否しないで、若者と共通点を持ち合うことが出来たらと思います。幼児が本を足掛かりにして大人の世界に上っていくように、大人も若者の考えを理解することでいい関係が保てるのではないでしょうか』

書きながら上手く講演内容を書き表せません。拙いご報告です。ごめんなさい。