ohanaブログ

地方自治、趣味の音楽やジョギング、そして日々感じるあれこれを思いつくままに綴っています。

無党派市民派議員 SFCに大集合

2007-10-25 09:01:19 | 浅野史郎氏関連
10月23日

慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)にて、
「地方自治論(担当:浅野史郎教授)」の講義が行われ、
外部ゲストとして、しゃべってきました。
題して、「無党派市民派議員 大集合」。
あれ?このブログをずっと読んでくださっている方には、なんか聞いたことあるフレーズですねえ。
そうです、昨年の10月31日には「地方自治の制度と運営」という講義で、同じ題名で出演しました。二度目の出演ということになりました。

さて、この授業には私のほかに
平塚市議 江口友子さん
横浜市議 大桑正貴さん
江東区議 前田かおるさん
敦賀市議 今大地はるみさん

の現職議員のみなさんにもご参加いただきました。(おっと、私は前職としてですけど。)



私はキャンパスへの案内役を仰せつかったので、
当日無事にキャンパスへお越しいただけるか、
ハラハラしましたが、みなさんご無事で何より。

ひとり10分の持ち時間のなかで、議員になった動機、選挙の苦労、議会の役割など、話していただきました。

大坂は昨年、議員になった動機だけに絞ってしゃべりましたが、
あとから学生の出席カードを読むと、「議員になって何をしたかが聞きたかった」というコメントが多かったので、全国初の男女同数議会になって議会改革がすすんだ話を中心にしました。

ここの大学はほんとに太っ腹。
この授業、なんとあとからビデオでもう一度おさらいが出来るのです。今時どこでもそうなのかしら?

授業中にある学生から、「男女同数議会のデメリットは?」と質問され、「他所では女ばかりだと男のような「まあまあ」みたいな緩さがないと聞いたが、私は特にデメリットは感じない」と答えました。
大教室では、なかなか質問もしにくいと思いますね。
授業が終わったあとで出席カードを読んでみると、報酬のことが気になる様子でした。横浜市議は月97万円の報酬で、大磯町は31万5千円(税込み)。これを多いとみるか少ないとみるか。議員は職業にしてはならないという議論もあります。しかし、現実に兼業で出来るほど、楽な仕事ではありません。
この報酬額だけではなく、議会費(議員報酬、政務調査費、議会事務局運営費、委員会視察費など、議会に関わる経費のすべて)だけで比較してみると、横浜市は一般会計の0.2%で、大磯町は1.9%を占めます。(平成17年度決算カードより)こうしたことや人口、財政状況などを考えると一概に多いとはいえないような気がしますが。

国政には関心があっても、なかなか地元自治体には関心が向かないのはなぜか。それは今が幸せだからじゃないですかね。
誰に託しても何も変わらないというあきらめもあるかもしれません。
大磯町議会は政策的議員立法はないけれど、首長提出議案に対して県内一位の否決率。善いか悪いかは町民が判断できるように、広報に議員ひとりひとりの議案賛否を載せたり、テレビ中継したり、議事録のWEB公開もするようになりました。

学生諸君、地方議会といってもほんと多種多様ですぞ!


浅野史郎研究室にて2ショット。いままで何回か2ショットを撮ったけれど、
やっとまともな写真が撮れた。