はじめにこの写真について。
大坂がすっごい顔して髪までボサボサですが、
左となりの教授が冗談ばかり言って、写真をきちんと撮らせてくれなかったのです。(言い訳)
10月1日
東京:丸の内の慶應MCCにおいて、
慶應SFC大学院公共政策系授業「パブリック・ポリシー」が開催され、
浅野史郎教授のお誘いを受け、私がいま最も注目している市民派議員の
藤野英明さん(横須賀市議)
江口友子さん(平塚市議)
和田清さん(茅ヶ崎市議)をお誘いしてご一緒に参加することができた。
まずはこのお三方に参加していただけたことだけでも
とても意義あることだったと勝手に自負している。
授業のテーマは、
「障害者行政のこれまでと今後ー千葉県障害者差別撤廃条例の制定について」
ということで、少し前のブログで触れた
野沢和弘氏(毎日新聞記者)をゲストにお迎えし、(写真右の方)
福祉の問題に加え知事と県議会との関係、条例制定過程のあり方、福祉に直接関わら
ない一般の非専門家をどう巻き込んだかといったことも論点に、多角的に考えるという内容であった。
ホスト&インタビュアーは、もちろん浅野史郎教授。
1時間ほど野沢さんから、千葉県で制定されたこの条例の制定までの道のりをお話いただいた。
私は「条例のある街」を読んでいたにもかかわらず、
やっぱり「勝利の女神だね。」と子どもたちが取り囲んで、
仲間の重度心身障害のあるの妹の髪をなでたというくだりで、泣いてしまった。
泣いてばかりだったわけではなく、
これぞ真骨頂を発揮ともいうべき、
浅野教授と野沢氏の掛け合いが見事に調和していた。
信頼のうえに成り立つ、心と心の掛け合いでもあった。
以前にも書いたが、障害者がふつうに隣にいることで、
その仲間の痛み、悲しみに触れ、
心の中の鐘が響き合い、そういう中で自分の存在感をしっかりつかんでいく。
相手の存在感も認める。そうやってお互いに自分自身を肯定し、
愛していくことができる。
この話しを野沢さんから聞き、もちろん本にも同じことが書かれているが、
子どもたちの抱えているさまざまな現代の問題を解決していく糸口が、
この条例から見えてくる。
だからこの条例は障害者のための条例というよりも、
健常者のための条例なんだ。
条例ができたからといって、
すぐに差別がなくなるわけではないだろう。
この条例は、差別というものに気づくためのものなんだと思う。
著者に直にお目にかかって、
話しを聞くことができるという幸せに恵まれ、
私はたいした果報者だ。
今後もSFCに関わることがあるので、
また様子をご報告いたします。
追記:16:40
この日のことを、ご自身のブログに書いていただいた。こちらこそ、ありがとう!
勝手にリンクさせていただきました。
藤野英明さん
ブログ
江口友子さん
ブログ