土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

祖母の教え

2013-10-27 08:26:36 | 神国日本の心

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

これまで当ブログでは、日本の歴史を扱うことが多くございました。
歴史愛好家の私は、現代の日本は、危機の状態にあると感じております。

ですから第一義として、国防概念とその方法論の構築を急がなければならないと考えておりますが、
その概念と方法論を構築する上で、過去いくつもの危機を経験し、克服してきた日本の歴史を参考にしたかったからです。

具体的には現在においては、中朝が仮想敵です。
私は中朝と日本が対峙するならば、元来日本が持つ、宗教性を尊ぶ心を取り戻さない限り、中朝には勝てないと感じているのです。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず・・・は、兵法の中の兵法であります。
この孫氏の兵法の元に考察するならば、中朝は共産主義国家であり、共産主義国家とは即ち無神論です。

現代日本は無神論的価値観が強いと思われておりますが、日本国内の神社仏閣は、
コンビニエンスストアー以上の数があり、現実には宗教国家と断言できます。
なのに現代日本人日常的には、無神論国家のごとき振る舞いを見せているのですね。

私が中朝の軍事的な立場にいたならば、さらに日本の無宗教的な価値観を盛り上げます。
さすれば、中朝との親和性が強まり、それが侵略の手引きとなるからです。

ですから日本国民であり、日本をこよなく愛する私は、日本に日本人が素朴に描いている、神仏への尊崇を高めることこそ、
国防概念の第一義であると思うのです。

つまり、日本人がその本質的に持つ、尊きものを尊崇する気持ちを取り戻せば、日本は確実に守れると考えるのです。
即ち、神国日本の復活こそ、日本を未来に導くと私は思うのです。

そこで先日は、父から学んだ、宇宙と人間の関係を記事にいたしました。
今回も甚だ私事ではありますが、私が祖母から少年期に、教えてもらったことを記事にいたします。

 

 

私は幸いなことに、とても信心深い家庭に育ちました。
特に、母と母方の祖母は信仰心が篤く、今ではそのことにとても感謝しております。

幼少年期の私は、どちらかと言えば、神仏信仰に対しては、どこか冷めているというか、一定の距離を取っていたと思います。

子供心に、すぐ神仏に頼ろうとするこの家族を、「もっと、人間としてやることがあるんじゃないか。」と、
当時は思っていた節があります。

そんな冷めた私でしたが、今は亡き母方の祖母だけには頭が上がりませんでした。
祖母は子どもの頃から体が弱く、ろくに学校にも行っていない方でしたが、頭が良く口がたち、
そして、ちょっとした痛みとかは、祖母がマジナイを唱えると、チョッチョっと治してしまうような、そんな不思議な力も持っていました。

このマジナイは、真言宗のマントラだと生前祖母は言っておりました。

そんな祖母と、高校時代の夏の午後に私は、神仏について話をしたことがあります。

私は祖母に、

「先祖供養が大事だと、おばあちゃんたちはすぐに言うけど、自分のことは、自分でやらないといけないじゃないかな。」
「人としてやれる努力があると、僕は思うけどな。」と、問いかけました。

「ふ~。」と、ため息をつき、祖母は私に問いかけました。

「お前には、大切なことが理解できていないようじゃ。」
「あの入道雲を見なさい。」

そう言って祖母は、夏の空を指差しました。

「夏の入道雲は、どんどんどんどん天に昇り、とても勢いがあるように見える。」
「じゃがな。昇りつめた入道雲は、いずれ自分の重さで、雨になって落ちていくんじゃよ。」

「覚えておきなさい。」

「所詮、人間は弱い。」
「神仏を否定したり、信仰を笑う・・・ということは、あの入道雲のようになるんじゃよ。」

すると、晴れていた空はにわかに曇り、夏の高知ではよくある、ドシャブリの夕立が始まりました。

祖母は、
「なあ。バァの言うた通りじゃろ。」と、ニコっと、微笑みました。

そして、祖母は話を続けました。

「お前の言っていることは、一見正論に聞こえる。」
「じゃが、それはな。神仏と、競うことになるんじゃよ。」
「神仏と競うものは、やがて自分の重さで堕ちて行く。」

「覚えておきなさい。」


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2 コメント

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Unknown ()
2013-10-28 17:25:13
>神仏と競うものは自らの重みで堕ちていく

すげー。

含蓄のある言葉。

いや、マジで。
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はい、すっげーばあちゃんでした。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-10-29 11:41:28
英さん、コメントありがとうございます。

はい、すっげーばーちゃんでした。

晴れていたのに、話をしている最中に、急に雨まで降り始めたので、私は腰を抜かしそうになりました。(笑)

少年期に、「神様と競うことだけはしてはいけない。」と、祖母に釘を刺されて、今ではとても感謝しております。

英さんにそう言っていただき、亡き祖母もうかばれます。
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