大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

オランウータンのための吊り橋♪

2013-10-12 10:43:47 | ボルネオ・いのちをつなぐ旅2013

 これは、「多摩動物公園」の第一放飼場に作られた消防ホースを利用した吊り橋です。

ボルネオオランウータンの長老我が愛するジプシーおばあちゃんが

休んでいます。

熱帯雨林のジャングルは、

アブラヤシのプランテーションに次々変えられ減少しているだけではなく

保護区といえども貧弱になり

熱帯雨林に棲む動物たちにとって棲みにくい森になっています。

特に、オランウータンは大型類人猿・・・

単独生活者・・・

水が怖いと致命的(孤立する理由がそろっていて・・・)で

森の貧弱化・分断化による絶滅の危機は止められません。

移動できないと

オランウータンは、パートナーを探すことができません。

キナバタンガン川支流で、地元NGOがオランウータン用のロープをかけてきました。

しかし、成果があがりませんでした。

日本の動物園で、

消防ホースの遊具を見た現地の研究者から技術協力の依頼がありました。

消防ホースは、軽量・丈夫・高温高湿に強い・加工しやすい・リサイクル・撤去しやすいと

いいことだらけです。

自然の中に人工物を作ることに反対がありましたが

分断化を防ぐ方が先決でした。

そして、多摩動物公園・市川動植物園の協力を得て

第1号橋が

2008年4月キナバタンガン川支流メナンゴール川に設置されました。

設置したばかりの頃は、

カニクイザルやテングザル、ブタオザルばかりが利用していると

心配しましたが、

2010年6月、1号橋を渡るオランウータンが確認されました。

オランウータンの吊り橋は、

さらに、いくつもの動物園の協力と三井物産環境基金などの助成を受け

2・3・4・5号橋と1年に一つずつかけられ

今年9月に、6号橋がかけられました。

1号橋は、人間でも渡れるようなりっぱな形をしていますが

もっとシンプルなものでもオランウータンが渡るということで

今はさらに改良されています。

この後、2号橋のかかるキナバタンガン川の別の支流、ルサン川に向かいましたが

私たちの舟では、行けない(舟の大きさが川の深さに合わなかったらしいです・・・)ことがわかったのと

日が暮れてしまうということで引き返すことになりました。

こちら、またまたジプシーおばあちゃんです。

ジプシーおばあちゃん、楽しそうに渡っています。

野生のオランウータンたちも、

パートナーを探しに、食糧を探しに

吊り橋を渡って欲しいと思います。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿