「〈ごみのリサイクル率日本一〉を14回達成した鹿児島県大崎町。『混ぜればごみ、分ければ資源』を合言葉に27品目の分別を徹底し、生ごみ、廃食油、草木などのバイオマス資源の有効利用にも町を挙げて取り組んでいる」そうです。「そんなSDGs(持続可能な開発目標)の全国屈指の先進地で、放置竹林の活用を目指す新たな試みが始まった」とのことで、現場の取材レポートが出ました。〜各地、放置竹林が広がってる中で、最近はよく活用の例が目に付きます。
「宮園集落のメンマ作りは今年が初めて。大崎町で【地域おこし研究員】を務める田中力さん(38)が火を付けた」とのことです。
ここのメンマは「タケノコではなく、硬いモウソウチクになる前の柔らかい〈幼竹〉を伐採」して「短冊状に切りそろえ、釜ゆで後に1カ月間塩漬けにし」て作られるそうです。
田中さんは、まず厄介者になっている放置竹林の「倒れたり枯れたりした竹を運び出し、釜で焼いて竹炭を作った」そうで、「この竹炭を土壌改良剤に使う試みや、竹をチップ状にして畜舎の敷料に利用するアイデアも提案し、宮園集落などで実行」され「今、それぞれの現場で実証実験がすすんでいる」そうです。
「田中さんには聴覚障害があり、相手の唇を見て会話する。コロナ禍のマスク着用で読唇に苦労したが『集落の人の気遣いに助けられている』という。『放置竹林の竹を資源化する仕組みを作り、地域のお年寄りや、障害がある方たちが一緒に作業し、働き喜びと生きがいづくりに貢献したい。それが私の恩返しかな』と言葉に力を込め話された」そうです。〜竹の有効活用の例と共に、取り組みを生みだす核になった方がクローズアップされています。ごみを資源に変える地域の力を引き出し、新たなモノ作りに生かして、創造の循環が生まれています。良いですね。
(下:2023年7月13日 西日本新聞〈虎視探探〉欄−新開良一「放置竹林 多彩に活用 メンマ作り 竹炭や土壌改良剤も SDGs先進地 鹿児島大崎町 『いづれは特産品に』」より)
鹿児島県大崎町は志布志市と共にユニ・チャームとくんで再生紙おむつに取り組み、リサイクル先進地としても注目されています0。以下、新聞記事だけ紹介します。
(下:2023年6月14日 西日本新聞「九州で広がる 再生紙おむつ リサイクル先進地 鹿児島の自治体が開発を後押し」より)