古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

東チベットの旅 文成公主廟(玉樹)

2015-07-13 09:44:44 | 旅行

文成公主廟(青海省玉樹蔵族自冶州玉樹市貝納溝)

唐蕃古道(青海省玉樹蔵族自冶州玉樹市貝納溝)

文成公主廟(青海省玉樹蔵族自冶州玉樹市貝納溝)

文成公主廟門(青海省玉樹蔵族自冶州玉樹市貝納溝)
古稀背包客(gu xi bei bao ke)放浪記 その214
5月26日(火)その2
文成公主廟(大日如来仏堂)は結古鎮(ジュクンド、いわゆる玉樹)の南方に在り、仏堂には九尊の浮き彫りの仏像がある。中心の仏像は大日如来で、この仏像は拉薩の大昭寺に在る釈迦牟尼仏像と同等の加持威徳があると伝えられている。約1300年の歴史を持っている。
この九尊の浮き彫りの仏像は紀元641年に文成公主がチベットに嫁入する時に滞在し作らせたものと云われて、宏偉壮観かつ非常に珍しい歴史文化遺産である。
紀元710年に唐からチベットに嫁入することになった金城公主がこの地に立ち寄ったときに、殿堂を作らせ風雨を凌がせた。(西蔵 李チョン(羽偏に中)著 中信出版集団㈱ p448から意訳)

文成公主廟には親切な蔵族の青年に連れて行ってもらった。
彼は市内中心部の派出所に勤務する公安なのだ。

明日のバスの切符を確保するためジュクンドにある三つの主要公交坫を回ろうとしたが、甘孜行き若しくは石渠(セルシュ)行きはどの公交坫から出るのか解らない。
それに、小生の持っているガイドブックの街の地図と現地では余りにも違いすぎる。
地震の後に街の様子も変わってしまったのかもしれない。
道行く人に聞いても要領を得ない。
今朝、公安に飛び込んで宿のことを聞いたら一発で解ったので、今回もこの手で行くことにした。
市内中心部の派出所は、一寸した広場の一寸高いところに在った。
声を掛けると、若い公安が二人出てきた。
下手な中国語と下手な英語で聞くと、そのうちの一人がかなり解りやすい英語で答えてくれた。
質問の内容を理解すると、こっち来いと、そしてパトカーに乗せて連れて行ってくれると云う。
ええええ、、、
一寸尻込みするがこの際だから好意に甘えることにし、後ろの座席に座った。
中国二度目のパトカー乗車だ。

程なく、通りにミニバンが数台停車している所でパトカーは停まった。
此処だと云う。
これじゃいくら探しても無理だ。
通りにミニバンが数台止まっているだけの、ただの溜まり場的場所だ。
公安はその一台の運転手と思しき人物に質問している。
明日の朝、何時に出発するのか、石渠まで幾らなのか、甘孜までは幾らなのか、チベット語なのだが何となく解る。
公安は、小生のメモ帳に漢字で書いてくれる。
明朝6時出発、石渠までは4時間で60元、甘孜までは10時間で170元、ドライバーの携帯電話番号。
実に簡単明瞭。
これでは値段の交渉も何もしなくて良いではないか。
さすがに、公安に値段を吹っかけては居ないだろうから、全て一発で了解、終了する。
最後に小生の携帯電話の番号を教えて交渉は成立した。
今迄で一番簡単で尚且つ適正な値段でのバスの確保だ。

その後昼飯を一緒に食べようと云う。
派出所に戻って、制服から私服に着替えて出てきた。
歩いて数分のかなり立派なレストランに入る。
5階に在って、その階段の上りに息が切れる。
そう、ここは標高3700mもあるんだ。

食事中に色々と話をしてくれる。
25歳の蔵族で、独身で、父は数年前に事故で死んで、兄が母と住んでいて、彼女は居るんだが、英語を独学で勉強して、外国の事ももっと知りたいし、日本の友達は一人も居ないので友達にナって欲しくて、等々。

ジュクンドで見たいところは何処かと尋ねられて、ジュクゴンパと文成公主廟だと答えると、食事が済んだら文成公主廟に行こうと誘われる。
勤務はと尋ねると、15時までに戻れば問題ないという。
彼の車(確か日産の車だったが車種までは解らない)でジュクンドの市街から約20km南にある文成公主廟まで連れて行ってもらった。


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