古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

絲綢之路13 ホータン滞在一時間

2011-11-22 01:16:24 | 旅行

深夜の油井(新疆ウイグル自治区タクラマカン砂漠)

還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その128

2011年10月31日(月)481
列車は定刻の20時00分にホータン駅に着いた。
小学校の先生が和田長途汽車站まで連れて行ってくれる。

ホータンの用事はホータン河の河原の石ころを拾うだけだ。
ホータン玉を拾おうと思ったら、途方も無い入場料を取られるらしい。
それに、ホータンの公安は真面目に仕事をしているらしく、外国人は本来の賓館にしか泊まれないと言う。
最低でも三ツ星、一泊100~200元はする。

汽車站のたった一つ開いている窓口で、明日のバスの切符を購入しようとする。
和田から出ているであろう行き先を告げる。
トルファン、クチャ、コルラ、ウルムチと立て続けに言うが、全て「没有」だ。
仕方が無い明後日の切符を頼む。
ああ、二泊か、仕方あるまい。
何、「没有」
そんな馬鹿な、二日も先のバスの切符が無いなんって、
そして、窓口のおばちゃんは、待合室のほうを指差して最終便と言っているようだ。
今日の最終便に一つだけ空きが有ると言う。
行き先はウルムチで、21時発車だと言う。
時計は20時40分を示している。

小学校の先生が再度、窓口のおばちゃんと話してくれる。
そして小生にこう言った。
「イッツ ベター」
それで決めてしまった。
ウルムチ行き寝台バス下段、1512km 19時間 311.5元也。

先生は、荷物の中から、大きなパン二個、ゆで卵4個、大きな粒の葡萄一房、ビスケット様なもの五六枚をビニール袋に入れて持たせてくれる。
車中の食事用にだ。
寮に帰ってから食べる自分の分なのだ。
礼やら何やらしていると、時間だから早くしろとバス乗務員が急かす。
慌てて、メモを取り出して名前とメールアドレスを書いて貰う。

待合室の入口まで送ってくれた。
そしてサッと振り返り一度も振り返らず、ホータンの街の闇に消えていった。

バスは定刻の21時に発車した。
たった一時間滞在のホータンだ。
後ろ髪を引かれるホータンの別れだ。

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