古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

チェンマイのソンクラーン

2010-04-15 01:43:07 | 日記
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その40
2010年4月13日(火)

 タイのチェンマイのソンクラーンは面白い。

 ちょっとやそっとの面白さではない。絶対に面白いのだ。強烈に面白いのだ。

 我々日本人にしたら、これほど気分が良く、尚且つすっきりとした気持ちで何の気兼ねなく、悪さを出来るのはめったに味わえない。
 まるで知らない赤の他人に何の遠慮もいらずに、断りもなしに水をぶっ掛けられるのだ。たとえ美人であろうと、高位高官であろうと、正装していようと構わないのだ。
 
小さな子供から、かなり昔の娘まで有りとあらゆる年齢の人たち、及びこのタイにまったく関係のない外国人も含めたすべての人間が参加出来るお祭りなのだ。

 ピックアップトラックの荷台に五六人の人間がが乗り込んで、200リッターのドラム缶や、ポリバケツに水を満載して、更に念の入れた組は其のタンクの中に氷を入れて十二分に冷やした水を用意する。
 其の水をすれ違い様に通行人や見物人や、更に水を掛けようと待機している人を目掛けて水を掛けるのだ。まるで、戦争ごっこのようだ。掛けられたら掛け返すようにして。
 
 やはり可愛い女の娘は標的になるようだ。十二分に水を掛けられる。頭の先から全身に水を掛けられる。可愛いさの評価なのだ。

 写真を撮ろうとしてアチコチ行くのだが、阿波踊りと同じように一緒に踊らなければ損をする。写真を撮っているだけだと本当のお祭りに参加したような気がしない。100Bで水鉄砲を購入して参加することにした。俄然面白い。
 
 我々の知っている日本の水掛祭りは4月8日のお釈迦様の誕生日にお釈迦様の像に水を掛けて、甘酒を飲んでいるようなイメージだが、タイの水掛祭り、ソンクラーンは全然違う。まるで水掛戦争のようだ。
 有名なワット(タイのお寺)では確かに本来のお釈迦様に水を掛けて祝う行事も有るには有るがなんとなく勢いが無い気がする。
 ターペー門やお堀の周りの道路で繰り広げられている水掛けの様子のほうが迫力がある。道路は洪水のようになり、パレードの車も見物人も観光客も全てが水浸しになる。

 仏教に関するお祭りでこんなに楽しめるものは他にはないと思う。

 日中40℃近い気温があったとしても、一日中水を掛けられっぱなしだったので少し寒気がする。柔な還暦族はこれだから困ったもんだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿