古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

東チベットの旅 達日(非解放都市?ダーラ)

2015-06-09 01:00:01 | 旅行

達日(ダーラ)の街並み(青海省果洛蔵族自冶州)

黄河の北岸から南岸の達日を望む

峠は冬景色で雪が舞っていた

阿バから大武(瑪沁)行きのバス

達日で見かけた子供のチベッタン(青海省果洛蔵族自冶州)


古稀背包客(gu xi bei bao ke)放浪記 その210
5月24日(日)
昨日、切符を買ったときに、窓口のおばちゃんが五時半、五時半(ウーデンバン)というので、五時半出発なのかと思い5時15分に阿バ公交駅に行くと、なんと一番乗りだった。
五六分して従業員が入口のドアを明け、電気を点けた。
大武(青海省果洛蔵族自冶州瑪沁県マチェン)行きのバスは41人乗りの大型バスだ。
今日はその途中の達日(青海省果洛蔵族自冶州達日県ダーラ)まで行くのだ。
その荷物室の大きいこと、乗客用では無く、貨物専用車みたいだ。
乗客の持ち込む荷物も半端ではない。
60kg位の荷物と、大型バッテリーを積み込もうとしてたら、さすがに文句を言われ、荷物料金を払っていた。
それでも人の運賃が165元で荷物代は55元だった。
何やかやで発車は定時だが、またもや、公交駅を出て直ぐに一人乗り込み、その後も膨れ上がった。
しかし、この車は助手が帳面様のものに記録をしていたから、正規の客なのだろう。
当初、24人だった乗客が街を出るときにはほぼ満員になった。
2時間程でついた久冶では五六人が降り、20人くらいが乗ってきた。
通路も満員になった。
白玉を過ぎて班瑪(バンマ)との分岐点で交通公安の検問があったが、助手の伏せろの声に通路の全員が身をかがめた。
公安は運転手のやり取りだけで、中の確認に乗車してこなかった。
前のバスは荷物室まで開けられてチェックを受けているのに、我々のバスは何事も無い。
公安の皆と、運転手も助手もにこやかに声を掛けあっている。
相当の賄賂が動いているに違いない。
前のバスがまだチェックを受けているが、その横をサッサッと行けと合図している。
馴れ合いもいい所だ。
11時45分から12時25分まで、草原の一軒家の食堂で昼食休憩になる。
半分以上の乗客は外の草原で思い思い過ごす。
13時35分に大武から来た阿バ行きとすれ違う。
14時35分達日(ダーラ)到着、下車する。

非開放都市の達日では次の街までの切符を買い、宿を見つけること専念しなければならない。
達日が現在も非解放都市か如何かは確認してないが、公安、人民軍共そう目立たなく、普通の田舎町なのだが、どこと無く緊張する。
昔の物の本には近在の主だった街は全て非解放都市とあった。
達日公交駅の窓口で玉樹(ユイシュ、ジェクンド青海省玉樹蔵族自冶州)行きは無いか訪ねるが、没有の返事だけ。
どうにか、玉樹に行きたいことが伝わり、途中の花石峡までの便は有るか訪ねると、やっと「有」の返事。
即刻、明日の花石峡までの切符を入手する。
宿は二軒目に飛び込んだ××旅館のシングルに40元で決める。

その後街をブラついてみるが、今までの中国の田舎と少しも変わりは無い。
しかし、チベット度が限りなく100%に近い。
食堂に行っても、中国普通語(多分、強力な方言訛りでだろうが)で話しかけてくるが、皆目検討がつかないので、紙に書いてくれるようにと、普通語で書いてみせると読めないと云うし、漢字を知らないという。
さすがにお手上げだが、ここで小学校の3、4年生ぐらいの子供が出てきて、普通語を読んで母親に通訳し、母親のしゃべってるチベット語を中国普通語に翻訳して小生に見せてくれる。
中国では全国何処へ行っても中国普通語を子供達が勉強しており、全国の共通語なのだ。
だから、小学生の書く中国普通語は非常にわかり易い。
そして、やっと、さっき隣で食べていた同じ「片面」を注文することが出来るのだ。

阿バ公交駅ー達日公交駅(350km)125元 約8時間30分