古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

青城山の消えた老君閣

2009-12-17 12:32:23 | 日記
その27 還暦背包族(bei bao zu)ベイバオズ

2009年12月6日(日)

久しぶりに外出する。パンダカードで残っているうちの一つの青城山風景区に行く。
宿を7時40分に出て28路のバスで新南門汽車站へ行く。8時過ぎに汽車站に着くが切符購入にもたつき、結局、8時50 分発のバスになってしまった。片道20元だ。
やはり、観光地は相変わらずの混雑なのだろうか。

パンダカードを使用できる観光地は11箇所有るが、青城山が8箇所目で実質最後の観光地の予定だ。残りはスキー場と天台山風景区と西玲山風景区だけだ。

定刻の8時50分に発車したバスは、何時ものようにあっちこっちで客を拾い、いわゆるいんちきの乗客で誰かの収入になるのだろうが、何時ものようにぶっ壊れバスをぶっ飛ばす。当然スピードメーターは機能していないので、何キロかは解からないが、確実に100キロはオーバーしている。ほとんど全ての車を追い越していく。追い抜かれたのはほんの数台だ。お陰で青城山風景区には10時15分には着いてしまった。1時間25分で着いてしまった。2時間と聞いていたのだが余りにも早すぎる。

青城山の入口でパンダカードを提示して入場チケットを貰う。珍しくパスポートを見せて下さいと言われる。本来であれば、身分証を提示しなければならないのだが、パンダ基地で一度言われただけで、そのほかの観光地では身分証の提示を求められた事は無かった。

パンダカードとは、以前にもちょっと書いたが四川汶川地震(2008年5月12日に発生した四川省成都北部の地震)で減った観光客を呼び戻す為に、成都市内および近郊の観光地11箇所の入場料を無料にするという措置の優待カードだ。それも12月末で終わりになる。
全てに入場するとその金額は600元以上にはなるだろう。貧乏旅行者にとってはありがたい措置だ。

そんなこんなで、バス代(往復で40元)とリフト代(25元)、船代(5元)のみで観光が出来る訳だ。本来の入場料は90元だ。リフトと船は乗らなくとも良いが、老体にはきつい階段が有るので、上りだけリフトを使用する。リフトを降りてからも多少の登りはあるが、ゆっくり登ってもたいしたことは無く頂上までいける。
頂上には立派な老君閣と見晴らしの良いレストランが有るのだが、その少し下の堂で行き止まりになっていた。その堂に付属した宿泊施設がボロボロになっている。ガラスは飛び散り、コンクリートの建物は縦横に亀裂が走っている。今にも崩れそうだ。地震の威力を感じる。
堂の脇の入口からその堂の管理人らしき女性が立ち入り禁止の柵を越えて奥に入っていった。素知らぬ風を装い、その少し後ろを付いて頂上の方に登って行く。
老君閣は完全に無く、その基壇だけが残っていた。レストランらしき跡地は数本の柱が有るのみで更地になっている。絶頂に有ったことが良く解かる風景だ。
確かに周りの展望は開けて気持ちの良い頂上だ。閣上からの眺めもきっと素晴らしかったに違いない。その基壇だけの跡地を写真に収める。
改めて地震の威力を感じる。数百年建っていた老君閣が跡形も無いのだから。

下りは全てが階段になっている。かなり急なところも有り、改めてリフトを使用したのが正解と思われた。ゆっくり下り、途中の朝陽洞、天師洞等を見学する。それでも2時間位掛かった。足の筋肉が多少痛い。歳だ。

久しぶりの郊外だ。天気も良い。やはり山は良い。心なしか空気も美味く感じる。
それにしても成都の天気は如何にか為らないんだろうか。喘息になるのは確実だ。

当局のお偉方にお願いしたい。成都の空気が安心して吸える様にして欲しい。そんな街にして下さい。
コメント
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