PSP2ことNGPが発表された。
個人的にはハードウエアの性能には凄いと思いつつも、あまり魅力は感じなかった。こう感じるのは、もともと、私は外出先でゲームはしないので、携帯ゲーム機に魅力を感じないせいかもしれない。でも、NGPのひたすら豪華な仕様を見て、なんと言うか、コンセプトを絞り込めないから、取り敢えず豪華なハードウェアスペックにしましたという印象を受けた。PS3レベルのゲームが動作するから凄いと言うが、それなら私はPS3を買うし、所詮、NGPは携帯機だからPS3以上のことはできないとも思う。任天堂の3DSも従来の携帯ゲーム機の殻を破れなかったことに失望を覚えたが、NGPにも似たような感想を抱いた。なぜなら、ソニーのことだから、次世代PSPはアップルのiPhoneやipadと渡りあえるものを準備しているのだろうと思ったからだ。でも、実際は、蓋を開けてみたら、何の事はない、昔ながらの高性能主義のハードが登場するだけのことだ。
そして高性能なのは一見良さげな印象だが、別に良いことでもない。高性能になった分、実際はソフトウエアメーカーも使いこなすのに時間がかかるし、開発費もバカにならないのでゲームもなかなか出ないだろう。これは据置機で経験済みのことだ。また、あれだけの機能を詰め込んだら、値段も相当するだろう。マニア以外は見向きもしない価格設定になるのは火をみるより明らかだ。だから、NGPも据置機と同じ運命をたどるのは想像に難くない。そうやって、NGPの立ち上げで、2年、3年とモタモタしているうちに、iphoneやipad、Androidにどんどんソフトウェアの質/量で離されてしまって、ようやく使いこなせるようになった時には、ビジネス的に勝負にならないなんてことは十分考えられる話である。
と、まぁ、やや否定的な意見ばかりになってしまったが、発表された内容はまだ、NGPの一部に過ぎない。今後の驚くような発表に期待しよう。