「努力が報われる」大学生のわずか43% あなたは日本社会を努力が報われる社会だと思いますか？
日本の大学生のほとんどが日本を「競争社会」であることを認めながら、「努力が報われる」と思っている人は43%しかいないという調査結果が出たそうです。
「努力報われる」半数に満たず 格差拡大 大学生冷めた見方(産経新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/e20090820044.html
> 大学生の８割は日本を「競争社会」と考えながらも、努力が報われる社会と思っている人は半数に満たないことが２０日、ベネッセコーポ>>続きを読む
この記事についての意見：
日本社会では努力は報われる
日本社会では努力が報れる思います。
ただ、努力をすれば無条件で報われるのは、せいぜい小中学校くらいまでです。社会に出ると、努力に成果が伴わないと、報われないことのほうが大半です。努力しても、成績が上がらず、大学受験に失敗することもあるでしょう。また、努力しても、営業成績が悪いと、上司に叱責され、給料が下がることもあります。しかし、だからといって、努力することが無駄とも思いません。よほどの天才で無い限り、努力しなければ、成績は上がらないし、よほどの商才が無い限り、営業成績が良くなることも無いからです。だから、私は、努力するのは無駄とは思わないし、日本社会では努力はそれなりに報われていると思います。
ただ、「努力が報われる」と思う大学生が43%しか居なかったことについては、別に彼らが甘えているからだとは思いませんでした。それは、彼らの置かれた立場と、今の日本の状況を考えると納得の数値のように思うからです。
というのも、大学生とはこれから社会人になる一歩手前の状態です。そんな彼らの心理としては「社会に出て自分の実力(=大学で努力した結果)を発揮してやろう」という期待もありますが、その一方で「自分の実力が社会に通用するのだろうか?」という不安もあります。そして、そんな彼らが、今の日本を見た時、期待より不安に感じる人のほうが、多くなるのも当然のことのように思えます。そのように考えると、43%という数字は、期待より不安に感じる人の方が多いことを示しており、今の日本に不安を感じる彼らの感性はそれほどズレてないと、私は思います。
彼らが感じるように、今の日本の状況は、大学生にとっても社会人にとっても、確かに厳しい状況だと私も思います。しかし、大学生は、その状況に絶望せず、前向きに努力をして、社会で活躍して欲しいと願います。
