にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

シチゴ帳

2008-06-30 | オーマイニュース

コメント全削除に続く大量削除を目にして詠める


消すならば せめて残して 削除痕


オーマイニュースの未登録者用コメント欄は、編集部と執筆した市民記者が削除権限を持っているようですが、編集部削除か執筆者削除かくらいは判別できるようにした方がよろしいかと。

ちなみに全削除のち大量削除の現場は、前回のエントリでも紹介したこちらの記事の未登録者用コメント欄。今回は20件を越えるコメントが削除されました。


コメント欄全削除の話

2008-06-28 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)界隈ではおなじみ、豪快な号外の呼びかけ人で、女優でドリームクリエーターの高樹沙耶氏のブログが炎上しました。

痛いニュース(ノ∀`):高樹沙耶がカフェオープン、ブログでわら積みボランティア(無償労働者)募集→ブログ炎上

炎上理由もさることながら、このボランティア募集にNGOナマケモノ倶楽部が一枚かんでいるあたりが個人的には相当にツボです。豪快な号外といい、今回のボランティアといい、エコの為はエコの為には他人の財布や働きをアテにするのは当たり前と考えているのでしょうか?

ところで、高樹氏サイドでは以下のような手順で炎上に対処しました。

コメント全削除(複数回)

コメント欄閉鎖

釈明エントリ立ち上げ

いやあ、実にテンプレ通りの対応の仕方です。釈明エントリの中で批判的なコメントを批判しつつ、自分を被害者の立場に置こうとしているのは素晴らしい。説明が不十分だったという釈明は政治家然としていますし、ただ働きをさせる意図はなかったというのも、先日の朝日新聞に掲載された“中傷する意図は全くありません”という言い訳を髣髴とさせる、いかにも世間の流行に乗った感のある釈明も見事です。大いに笑わせていただきました。

さて、ここからはちょっと笑えない話になります。

実は、OMNでも似たような事態が発生しつつありました。

火ダネになっているのは、こちらの記事の未登録者用コメント欄。当エントリ執筆時点で一番目に書かれているコメントはこちらです。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

こんなすごいの初めて見た 未米欄一掃ですね。 06/26 20:00

どうやら、これ以前のコメントは全て削除されてしまったようです。ハンドルネーム(以下HN)(0ω0)氏によれば、コメントは数ページに及んでいたとの事。その後、当該記事の未登録者用コメント欄には編集部の説明を求める書き込みがありましたが、編集部は今のところ対応せずに無視を決め込んでいます。

編集部は何故対応しないのでしょうか?複数の理由があるでしょうし、そもそも沈黙を守っているので憶測になりますが、理由の一つには「コメント全削除は編集部が行ったものではない」というのがあるのではないかと思われます。今日になって、こちらの記事の未登録者用コメント欄に、執筆者らしきHNで次のような書き込みがありました。

蓬 参加して日が浅く、ここのシステムが判らなかったんです。次からは未コメ欄を開かないようにさせて頂きます 06/28 12:00

編集部としてはこれで一件落着といったところでしょう。しかし、システムに手を入れない限り、今後も同様の事態が発生する可能性はあります。編集部がやった事ではないからといって沈黙を続けるのではなく、再発防止に向けてのアナウンスが求められます。


【訂正】
コメント欄での指摘を受け、語句の修正を行いました。名無しヲチャーさん、ご指摘ありがとうございます。(6/30 20:25)


たねプロは育たなかった

2008-06-26 | オーマイニュース

今週の月曜日、オーマイニュース(以下OMN)が、今月いっぱいで市民記者編集委員(以下編集委員)制度とたねを育てようプロジェクト(以下たねプロ)を終了させると発表しました。平野日出木編集長名義で出されたお知らせによれば、編集委員制度を打ち切る理由は以下のようになっています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

現時点で、「たねプロ」に続く次のプロジェクトは具体化しておりません。そこで編集委員制度はひとまず、今期が終了する6月末で打ち切り、次の候補が具体的に浮上してきた時点で、改めて募集することにします。

やる事がなくなったので打ち切るというニュアンスですが、これはいささか説得力に欠けます。

たねプロは昨年11月に初代編集委員の林美幸記者によってその原型となる提案が行われ、第2期編集委員の高橋篤哉記者が編集部に難色を示されながらもそれに肉付けを行い、第3期編集委員の黒須みつえ記者が実行可能な形式に整えてようやくスタートにこぎつけました。そのあたりの経過は、たねプロスタート時に黒須氏が出したアナウンスの冒頭に詳しく書かれています。

そして、アナウンスの中で黒須氏は次のように書いていました。

ひと先ずこのような形でスタートし、開始後、当然出てくるであろう不都合や不足点については、話し合って、随時改良していけばいいと思います。

(中略)

 この案は、高橋記者発案の「たねのブラッシュアップ」とは若干路線が変わりますが、スタートとして、シンプルで手数の少ないものがいいと考えました。このプロジェクトは継続することに意義があります。ケーススタディを積むには回数を重ねることが必要ですので、単純明快な方法で始めたいと思いました

編集部がこの意図をきちんと理解していたならば、わずか9回、実質2ヶ月少々でたねプロが終了してしまう事は考えづらいものがあります。黒須氏が強く意識していたのは、とにかく企画をスタートさせる事でした。形はどうあれスタートさせて、継続していく中でよりよいものにしていこうという考え方です。

ところが、実際にはあっさりと打ち切りが決まってしまいました。編集委員を含む市民記者が5ヶ月間試行錯誤して形にしたたねプロですが、問題点を改良する事も、ケーススタディを積む事もないままの打ち切りです。平野氏はお知らせの中で一定の目標を達成できたと書いていますが、そこにはたねプロを継続させるという目標は含まれていません。編集部が考える目標と黒須氏を初めとするたねプロに関わった市民記者が考える目標は、まるっきり異なるものだったのでしょう。

と、OMNからのお知らせを額面通りに受け取るとこのような感想が出てくるのですが、今回のたねプロ打ち切りにはどうにも唐突な印象を拭いきれないのも確かです。

お知らせによれば、平野氏はたねプロによって投稿がたね送りになる理由や掲載基準が明確になってきたと考えているようですが、掲載基準はその時々で変化していくものです。また、ニュースのたねがある限りたね送りとなる投稿は出てくるのですから、今後たねプロのネタが尽きる事はまずありえません。継続しようと思えばいくらでも継続できるものをこれだけあっさり打ち切るのは、やはり不自然に思えます。

むしろたねプロ打ち切りに関しては、先に編集委員制度廃止ありきと考えた方がよほど話の辻褄が合います。

編集部では、第2期の時点で委員の間のモチベーションに差がある事を問題視していました。第3期では、当初サイト批評を課さず、たねプロも一旦棚上げして企画内容を再検討する条件で制度自体は存続したものの、その時点から制度が行き詰まりの傾向を見せていたのは間違いありません。

そして、黒須氏もたねプロ第7弾のコメント欄で発言しているように、編集委員への報酬の問題もあります。OMNではこの7月から原稿料の引き下げを行います。拙ブログの試算では、1ヵ月あたり10万円強の経費削減効果が見込めるという結果が出ました。それに加えて連載コラムの相次ぐ打ち切りもあります。5月いっぱいで株コラムと、おだちえり・増田剛己両氏のコラムが打ち切られ、烏賀陽弘道氏のコラムも今回が最終回。経費削減の嵐はOMN認定プロにも容赦なく襲いかかってきています。

さらに一点付け加えると、7月からは週間賞のシステムが変わります。これまで編集委員は週間賞の推薦も行っていましたが、選出されるのは1本ですから、責任は軽いとは言わないまでも潰されるほど重くはありません。実際、平野氏が編集委員や編集部員が推薦したものとは異なる記事を選出する例もありました。

しかし、7月以降はそういうわけにはいきません。選出本数が週5~10本に増える事で推薦が選出に直結する可能性が格段に高まります。一般の市民記者から選ばれた編集委員が従来通りに選考に関与してもいいものかどうか、これは賛否が分かれるところでしょう。

そのような現状を考えると、たねプロとは異なり、編集委員制度の廃止にはそれほどの不自然さを感じる事はありません。編集委員制度が廃止されれば、たねプロが打ち切られても止むを得ない部分はあるでしょう。話の辻褄が合うというのは、そういう意味です。

ただ、最初に書いたように、たねプロは編集委員が細い糸をつないでようやくスタートにこぎつけた企画です。それだけに、ここまでたねプロに尽力してきた歴代の編集委員が今回の唐突な打ち切りを聞いてどれだけ残念に思い、OMNに提言・提案を行う空しさを感じたかは察するに余りあります。

OMNとしては、編集委員制度廃止もたねプロ打ち切りもギリギリの選択だったのかもしれません。ですが、理由はどうあれ、OMNがたねプロを育てずにあっさり終わらせた事は確かです。OMNには、5ヶ月かけてたねプロを立ち上げた編集委員を含む市民記者に対し、きちんとフォローをして欲しいものです。


【関連エントリ】
同じミスを繰り返さないために
組織としてのやる気が見たい


コメント欄とコミュニケーションの話

2008-06-24 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)の朴哲鉉記者が、自らのブログでコメント欄の運用について意見を求めています。

そういったエントリが出てくるという事は、朴氏が、OMNのコメント欄の現状に何らかの問題があると考えている証です。ブログではその問題点が書かれていませんが、こちらの記事の未登録者用コメント欄のやり取りを見て思うところがあったのでしょう。そこに答えが出てしまっているような気はしますが、自分なりの考えも書いてみようと思います。

・記事とは関係ないコメントの存在

これはある程度というか、かなりの部分まで許容されてもいいのではないかと考えます。誰がどう見ても関係ないコメントはさすがにどうかと思いますが、例えば執筆者についてのコメントは無関係とは言い切れないものが殆どですし、コメントが増えていく中で記事の内容から離れた議論が始まる事もあるでしょう。

もちろん、運営側が基準を設けて対応する方法もありますが、OMNの現状を考えれば、基準を設けたとしても運用が人によってバラバラになる可能性が極めて高いと思われます。そのような基準なら、最初から設けない方がマシというものです。

なお、罵倒系のコメントについては削除も含めた何らかの対応が必要でしょう。これは今更言うまでもない事のようですが、前述の未登録者用コメント欄では、軸丸靖子記者とおぼしき人物が罵倒系のコメントに対して真っ向から応戦してしまいました。元のコメントがなければ軸丸氏(らしき人)が何に対して怒っているかがわからなくなりますから、OMNとしては削除するわけにもいきません。罵倒された相手の反論があれば削除しないというのも一つの方法ではありますが、これについては未登録者用コメント欄であっても本人確認ができるようにする必要があります。

・成りすましの問題

成りすましはないにこした事はありませんが、かつてのオピニオン会員制度の下でも西野浩史氏に成りすましたコメントが出た事があります。この例を見ても、成りすましを完全にシャットアウトするのは不可能といってもいいでしょう。ただ、未登録者用コメント欄の現状では、成りすましに対する防御策が全く施されていません。

そんな事は昨年4月のリニューアル時から明らかでしたし、システムを導入したOMNがその問題に気づいていなかったはずもないので、OMNは未登録者用コメント欄の成りすましには寛容なのだと思っていました。ですが、朴氏、あるいはOMNが問題だと思うようになったのなら、今からでも対策を講じればいいでしょう。

対策といっても大げさなものではありません。未登録者用コメント欄を改善するか、廃止してしまうかのどちらかです。個人的には前者を支持しますが、改善するといっても、発言者を一意に識別できるようにするだけですから難しい話ではないでしょう。登録制にして、通常のコメント欄同様、書き込み時に登録したハンドルネーム(以下HN)が表示されるようにすればいいのですから。それでも多重登録による自作自演の可能性は残りますが、この問題は未登録者に限ったものではありません。

・ついでに

80文字制限はどうにかしてほしいものです。名前欄を本文の補助として使用できなくなれば、実質的に文字数制限は強化されます。市民記者と同等に扱えと主張する気はありませんが、400字(原稿用紙1枚分)くらいはあってもいいのではないでしょうか?

80文字制限の下では、当然の事ながら一つのコメント欄一つに収まらないケースが多々あります。そのたびにコメントを分割するのは面倒ですし、コメントが1度に10件ずつしか表示されない現状では、閲覧するにも不便です。この件については、以前平野日出木編集長インタビューを取り上げたエントリでも少しだけ触れましたが、動機がどうあれもし未登録者用コメント欄に手を入れるのなら、ついでにこちらの改善もお願いしたいところです。

・読者とのコミュニケーション

朴氏のブログでは、コメント欄の運用以外に、市民記者以外の読者とのコミュニケーションをどうやって取ればいいかという点についても意見を求めています。

ちょっときつい言い方になりますが、これは仕組みでどうこうできる問題ではなく、やる気の問題です。当の朴氏が、現状の未登録者用コメント欄と自らのブログを使ってしっかりとコミュニケーションが取れているではないですか。編集部内に読者としっかりコミュニケーションを取りたいと考える人がいるのなら、朴氏を見習ってコメントに対応し、議論に参加すればいいのです。

OMNは、およそ1年前、元木昌彦社長の編集長(当時)就任挨拶記事を掲載しました。そのコメント欄17・22・23番で、HN:scotwalker氏が編集部のノーコミュニケーションぶりを批判しています。それに対して編集部は無視を決め込み、scotwalker氏は自らのコメントを削除して抗議の意を示しました。なお、scotwalker氏は当該記事だけではなく、自らがつけたコメントを全て削除した模様です。

それから1年経って、OMNはどれだけ変わったのでしょうか?

私には、編集部内で読者とのコミュニケーションをどうしたらいいか、真剣に考えているのは朴氏だけのように思えてなりません。

現在、朴氏のブログでは、コメント欄の運用やコミュニケーションといった話題を超えて、OMNのあり方・方向性といったテーマにまで議論が広がっています。せっかくですから、他の編集部員やOMN認定プロの方も、議論に参加してみてはいかがでしょう。


しょーとにゅーす

2008-06-20 | オーマイニュース

オーマイニュースに掲載された映画“靖国”関連記事に、2日続けて注釈が付け加えられた。有村治子参議院議員の発言を受けたものらしいが、発言から注釈付記まで約1週間のタイムラグ。仕事は遅いし本人からの反論があるまで記事を放置する姿勢も問題あり。


【関連リンク】
映画『靖国』は表現の自由の問題だ [注記アリ] (魚拓)
『プライド』と比較してわかる『靖国』騒動の論点 (魚拓)
映画『靖国』上映中止を巡る波紋 有村・稲田議員講演会 (魚拓 OMN関連の発言はカット)
【激白】有村・稲田議員、「靖国」をめぐる騒動を語る (動画 20分02秒 OMN関連の発言はカット)

【なんとなくリンク】
「老人は早く死ね」という国の怖さ (魚拓 注釈なし)
一部報道をうけて、真実をお伝えしたく私・有村の見解をご報告致します


なかった事にした結果

2008-06-19 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)に、ちょっと間の抜けたタイトルの記事が登場しました。

ベタ】 というのは、当該記事がいわゆるピックアップ(300円)枠に掲載される事を意味する編集用のタグのようなものです。内輪の連絡事項をそのままサイトに掲載してしまったわけで、OMNの杜撰な仕事ぶりを示すものといっていいでしょう。

実は、これと全く同じミスを犯している記事がほぼ1年前にもありました。

最初にミスが発生した時、編集部はあわててタイトルから サブ級) の文字を削除しましたが、それについてアナウンスすることはなく、何事もなかったかのように体裁を取り繕いました。コメント欄で指摘がなかったので、あえて外部に向けてアナウンスする必要はないと考えていたのでしょう。個人的にはそれもどうかとは思いますが、編集部全体でミスが出た事実を共有し、再発防止策が取られていればよしという考えもないではありません。

ところが、1年経って同じミスが発生してしまいました。どうやら、OMNは最初のミスを完全になかった事にしていたようです。OMNでは過去に2日連続75日間隔で同じミスを繰り返した実績がありますから、それと比べればまだマシなのかもしれませんが、問題の根っこは同じ部分にあるといえます。OMN編集部には、その場だけを取り繕えればよしとする空気が延々と流れ続けているのでしょう。それでは、ミスの再発を防止できるはずもありません。

似たようなケースはこちらの記事にもみられます。未登録者用コメント欄の指摘によれば、この記事には当初Googleマップのスクリーンショットが貼り付けられていたようですが、Googleマップは利用規約で商用目的での利用、複製及び配布を禁じています。編集部では指摘を受けて地図を削除したものの、それについてのアナウンスはありません。以前、大相撲中継の映像を撮影した写真をこっそり削除した事がありましたが、この件も編集部内ではなかった事になってしまっていたのでしょう。

前回のエントリに書いたような特集・企画のやりっぱなしにしてもそうですが、ミスをなかった事にした挙句に同じミスを繰り返す事も、OMNの質の向上を阻害する大きな要因の一つです。


OMNはきちんと仕事をしましょう


【関連リンク】
オーマイニュースにはQC活動が必要ではないか?


やりっぱなしはオーマイニュースのお家芸

2008-06-17 | オーマイニュース

先週の話になりますが、東京タワーにかわる新タワーの名称が東京スカイツリーに決定しました。全国投票には110,419票の応募があり、うち東京スカイツリーへの投票は32,699票でした。

オーマイニュース(以下OMN)では、この全国投票と並行して、独自の人気投票を行っています。全国投票と同じく2ヶ月間行われた結果は、投票総数664票のうち、最終候補には残らなかった新東京タワーが半数近い312票を集め、圧倒的1位となりました。投票数の少なさはさておき、新東京タワーの名称に強いこだわりを持っていたOMNというか、編集部所属の吉川忠行記者としてはまずはホッとしたことでしょう。

ところで、OMNの独自投票は全国投票同様に5月30日午後5時をもって投票が締め切られています。投票数を示すFLASH画面の中には「寄せられたコメントは後日発表」という旨の一文がありますが、投票締め切りから半月以上、名称決定からでも1週間になるというのに、独自投票の結果についての追記事は出ていませんし、当然の事ながら投票した読者へのお礼の一言もありません。

6月10日に新タワーの名称が決定した時、OMNは吉川氏の署名記事と萩原浩介記者の動画でこのニュースを伝えています。前述したようにOMNの独自投票は664票しかありませんでしたし、5月1日には中間発表も行っていますから、投票締め切り後にコメントをまとめて記事内で触れる事は時間的に十分可能だったはずですが、記事を読む限りではOMNの独自投票はなかった事にされてしまっています。

名称決定から1週間が経ち、その間に東京では地下鉄副都心線が開通しました。OMNでも関連記事が多数掲載されているように、東京都民や沿線住民の関心は副都心線にすっかり移ってしまっています。ニュースの旬は過ぎてしまいましたが、だからといってそのまま企画を放置するのではなく、今からでも何らかのまとめを行うべきではないでしょうか?

放置されてしまった企画といえば、桜紀行2008も同様です。昨年はきちんとまとめ記事を出して企画を締め括っていたのですが、今年はいつの間にかトップページからリンクバナーが消えていました。1年前にはきちんとできていた事なのに、なんとも寂しく思います。

編集部の皆さん。

そのうち、ほったらかしにしておいた企画からこんなものが出てくるかもしれませんよ。


【関連エントリ】
こころのともしび(的な文言)


いやならやめればいいんじゃない?

2008-06-14 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)にこの4月から“ラブホテルから見える日本人の性”を連載している金益見記者が、自身のブログで愚痴とも泣き言ともつかないエントリをアップしています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

インターネットなんて大嫌いの巻き

オーマイニュース連載の第三回アップされた。

(記事url 筆者略)

ネット連載、正直つらい。
わけのわからん怖い人いっぱいおる。

でも会ったらそこまで悪い人なんじゃないと思う。
犬とか動物に優しい人もいると思う。

ネットでのテキスト文字のひどい言葉は、わけのわからん怖い人間像の種を私の中に植えつける。

その種は、マイナスにチャンネルを合わせることでどんどん育って、道歩くのも怖くなってくる。

そのせいかなんなのかわからないけど、体調があまりよくない。
お誕生日に向けて、食生活も睡眠時間もしっかりしてるのに悔しい。

全文引用しました。

金氏は何を言ってるんだろうと思います。辛かったらやめればいい、それだけの事です。

OMNに連載したせいで体調が悪くなったのなら、なおさら続けるべきではないでしょう。これまでインターネットを利用して情報を発信し、そのおかげでラブホテル評論家として出版業界に認知された人がネットを嫌いになるのはよほどの事です。

当該記事の未登録者用コメント欄(市民記者用のコメント欄は最初から閉鎖されていますが)には、 “団塊向けのシモ企画” “イラストがあんまり” “日頃共生を唱えているのに性に関しては日本人限定” “団塊オヤジの下半身狙いをネットでやってどうする?” といったようなコメントがありますが、それらは事実を指摘したり、OMNの姿勢を批判したりするものです。それらのコメントを自分が批判されたと受け取ったとしても、コメントをつけた人をわけのわからん怖い人よばわりするのはあまりといえばあまりではないでしょうか?

金氏は連載の第1回目が掲載された時から、自らのブログでこのような発言をしていました。

でも今回このお話を受けるのに、実は結構迷った。
誰でもコメントを入れられるネットの連載はとてもとても怖い。
言葉はキーボードで打つのは一瞬でも、自分に刺さるとなかなか抜けない。

それが3回目になって、インターネットなんて大嫌いというまでになってしまったのです。

これはやっぱり連載をやめた方がいいでしょう。

OMNには、5月いっぱいで連載を打ち切ったコラムが多数あります。IT系の記事を執筆していた下関マグロこと増田剛己記者、オタク系で攻めていたおだちえり記者、日替わりでおすすめ銘柄を推奨していた植木靖男記者・鮎川良記者・あいはら友子記者・天海源一郎記者の連載が終了しました。それ以外に、4月から週1回のペースで掲載されていた井上久男記者のコラムも5月8日のそれを最後に更新が滞っており、ひっそりと打ち切られたのではないかという懸念もあります。

増田氏のブログによれば、連載終了にあたり、OMNからは「増田氏のコラムだけではなく、連載は全部中止になる」との説明を受けていたそうです。編集部の説明がどこかで食い違った可能性もあるので、いまだに亀山早苗記者のコラムが続いている件についてここでツッコミは入れません。ですが、この5月にOMNがエムプロ組の連載コラムに大幅なてこ入れをした事は、まず間違いないでしょう。

しかし、私がネット上で調べた限りでは、今回打ち切りとなったエムプロ組の中に、記事に寄せられたコメントに不満を漏らした人はいません。いえ、藤倉善郎記者や北澤強機記者のようにOMNと極めて近い距離にある人を除けば、エムプロ組のフリーライター陣の中で同様の不満を漏らした人は記憶にありません。ところが、金氏は今回のエントリでコメントへの不満をぶちまけてしまいました。それどころか、エントリの中には、自身が体調を崩した原因がOMNのコメントにあるかのような記述まで出てきます。

さて、コメント欄の書き込みに傷ついたという訴えは、かつてオピニオン会員を排除する原因となった一部市民記者の主張とかなりの部分で重なるものがあります。当時のOMNはその訴えを聞き入れ、グダグダな過程を経ながらもオピニオン会員を排除しました。その例に倣えば、金氏が今後もOMNで連載を継続するには、未登録者用のコメント欄を設けず、一切のコメントを受け付けないようにする可能性も出てきます。

しかし、そこまでして金氏の連載を継続する必要がOMNにあるのでしょうか?

金氏がOMNでの連載を辛いと言っているのですから、OMNとしても特に引き留める理由はないでしょう。本人が嫌がっているのに無理やり書かせたとしても面白いものが書けるとは思えませんし、それを読まされる側はいい迷惑です。


OMN以外にも、金氏が書こうと思えば書ける場所はいくらでもあります。


ただし、OMNと同等か、それ以上の待遇を受けられる場所があるかどうかは別ですが。