にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

報告まで含めてこそのイベント

2007-06-30 | オーマイニュース

韓国で行われていた世界市民記者フォーラムが、無事終了したようです。おそらく、その内容については参加した市民記者がそれぞれの視点から記事を書くことでしょう。各記者の個性あふれる記事が出るのを楽しみに待ちたいと思います。

そして、それとは別にオーマイニュース(以下OMN)編集部にまとめてもらいたいフォーラムの話題が2点あります。先日も引用させてもらった日程表に再度リンクしますが、まず1つめは、平野日出木編集次長が行ったという講演について。今のところ、残念ながら韓国のOMNにも内容が紹介されていないので、是非平野次長本人に記事にして欲しいところです。次に2つ目は、韓国OMNのリニューアルバージョンである“オーマイニュース2.0”についてのライトニングトークです。こちらも韓国のOMNではまだ記事になっていないようですが、日本でもリニューアルがつい2ヶ月前に行われたばかりですし、比較という点から興味がある話題です。

後者の話題はあくまで個人的な興味に端を発していますので、記事にするかどうかは編集部の判断次第ですが、前者については平野次長が韓国でどのように日本版OMNについて語ったのか、興味を持つ人は多いのではないかと思われます。

また、今週は日本のOMNでも2つのイベントが行われました。今日行われた参院選立候補予定者の居酒屋激論ライブと、28日に行われた日本在住の脱北者による座談会です。前者のライブはある程度見ていましたが、質疑応答は別にしても参加してくれた立候補予定者の主張はテキスト化して、いつでも手軽に読めるようにして欲しいものです。後者の座談会は、故坂井泉水さんのお別れ会と同じ日に行われたためか、中継も無く、何が語られたのかOMNのサイトでは一切伝えられていません。OMNの記事では伝えられない事なら、自社イベントとして開催する意味がありません。

もとより人手不足のOMN編集部ですから、そこにイベントが重なって多忙を極めているのは容易に想像できます。ですが、OMNが主催したものや、韓国OMNの主催とはいえ日本から編集次長と編集部員も公式に参加したイベントの内容くらいは取り急ぎ記事にしてもらいたいものです。半年前の日韓市民記者交流会のように、イベントを開いたらそれでお終いではネットメディアの名が泣きます。


形式にこだわる必要が無い場合

2007-06-29 | オーマイニュース

今日、オーマイニュース(以下OMN)で週間市民記者賞の発表がありました。結果は週間化3回目にして初の該当作なし。元木昌彦編集長の判断だそうですが、形式にこだわらなかった英断だと思われます。

後出しになりますが、市民記者賞を週間化した事で危惧されたのは、受賞記事のレベルが偏る可能性でした。OMN編集部はそれまでコンスタントに月5~6本の受賞記事を選んできましたが、期間が1ヶ月ならそれなりに記事のレベルが平均化されても、1週間となるとそういうわけにもいきません。必ず毎週1本記事を選ぶ必要はないのです。

逆に、編集部の選ぶ良記事が集中する週もあるでしょう。そういう場合には2本選んでもいいですし、めったにありえないとは思いますが3本選んでも構わないのではないでしょうか。結果として、長い目で見れば市民記者賞の本数は大きく変わらないはずです。選考プロセスには「編集長・元木昌彦が1本を週間市民記者賞に決定」とありますが、実際に該当作のない週ができました。編集部員が両記事をピックアップし、最後の決定は元木編集長が行うプロセスがしっかりしていれば、細かい部分は柔軟に対応すればいいのではないかと思います。

(余談)
いつの間にかオーマイニュース 編集部のプロフィールが公開されていました。ただし、これは編集部発の記事に一般的に用いられており、他の市民記者IDでも使われている署名のようです。新システム導入後の編集部推薦記事がスクラップされているのはいいですね。


モバイル版の表記について

2007-06-28 | オーマイニュース

まず、この2つの記事をご覧下さい。前者後者、どちらが読みやすいかは一目瞭然です。

こういうブログをやっているのでオーマイニュース(以下OMN)にはほぼ毎日アクセスしているのですが、新着記事に一通り目を通す時には、PCからモバイル版を見ています。写真が表示されない、TV・Photoの記事が見られないというデメリットはあっても、軽くてPCに優しいのでいつの間にか習慣になってしまいました。

ところが、後者の記事のように改行が入っていないものが結構あります。短い記事ならばそのまま読めますが、このように長い記事だと読むのに往生して、結局Web版の記事にアクセスする事になります。ここではリンクを貼りませんが、こういった記事でもきちんと改行が入っていて読みやすい形に仕上がっているからです。

実は、新システム導入後の5月上旬にモバイル版限定の編集ミスと思われる記事が出ています。その時にはとりあえずブログのコメント欄でグチった後、ソースを見て自己解決したのですが、モバイル版の編集には担当者の裁量に委ねられる部分がかなりあるようで、フォーマットが統一されているとは言いがたい状況のようです。念の為、後者の記事に携帯からもアクセスしてみましたが、やはり改行は入っていませんでしたので、こちらの環境に問題があるわけではなさそうです。

そこでOMN編集部への要望です。

モバイル版の全記事に適宜改行を挿入してもらえませんか?
というより、モバイル版の記事にも時々でいいですから目を通してやって下さい。


先を越されたと思ったら

2007-06-27 | オーマイニュース

今日から3日間、韓国のオーマイニュース(以下OMN)が主催する世界市民記者フォーラムが開催されます。韓国では1週間前に詳細な告知が出ているのに日本では参加者募集のお知らせが出たっきりで、その後のアナウンスはどうなっているのかと思っていました。この1年間の日本版OMNでの取り組みを語る平野日出木編集次長の講演などは、一般の市民記者にとっても興味ある事柄だと思われます。

市民記者規約の記述とは異なり、日本からの参加者には往復の航空運賃と現地宿泊費等がOMNから支給されるイベントではありますが、半年前の日韓市民記者交流会の例にならって、日本では参加者の氏名が公表されないだろうとは推測していました。各市民記者にはメールで告知されたのかもしれませんが、OMNのサイトでは何もアナウンスしないまま市民記者フォーラムが開催される事の是非についてエントリの予定稿を組み立てていたところ、昨夜遅くになって概要を説明する記事が掲載されました。

「ぎりぎりになったけど、OMNも最低限の仕事はしているのだな」と納得してタイトルのリンクを見ると、編集部ではなく今回のイベントに参加する市民記者が書いた記事でした。記事を読み進むと、最後に記者がこの記事を書いた動機が書かれていましたので一部引用します。(引用部分はイタリック体で表示)

以上は、世界市民記者フォーラムのプログラムを翻訳したに過ぎませんが、今回のフォーラムで議論される内容は、市民記者すべての課題のように思えましたので、記事として書かせていただきました。

いかにもその通りだと思いますし、こうやって記事を書いてくれる市民記者がイベントに参加していて良かったとも素直に思えました。

ですが、これは本来編集部の仕事ではないでしょうか?

韓国で世界市民記者フォーラムが開催され、お知らせ欄で参加者を募集する形でこのイベントが行われる事を紹介しているのですから、詳細が決定したら記事なりお知らせ欄なりで編集部からアナウンスがあってしかるべきです。もし、この記者の投稿がなかったら、OMNのサイト上で開催前にイベントの詳細を知る事はできたのでしょうか?編集部ではこの記事が投稿されたから改めて編集部からアナウンスする必要はないと考えたのかもしれませんが、アナウンスを市民記者任せにする姿勢には疑問を感じます。

また、OMNが何故この市民記者をイベント参加者に選んだのか、この記者がこれまでに書いてきた一連の記事を読んで不思議に思った事を付け加えておきます。現在サイトから消去されているお知らせには、参加資格として以下のように書かれていました。一部抜粋の上引用します。

【応募条件】
・『オーマイニュース』市民記者に登録し、記事投稿経験がある方。

【応募方法】
・お名前、市民記者IDを明記の上、6月15日(金)正午までにオーマイニュース編集部宛にメール(アドレス略)でご応募ください。

【備考】
※参加者の選考は、記事投稿本数および記事内容などを基に、編集部が行います。

ところが、この市民記者の名前をサイト内で検索すると、初めて記事が掲載されたのが6月21日、記事IDから推測される掲載決定日は6月18日です。現在のシステムでは記事IDから投稿日が明らかにはなりませんので、15日以前に記事を投稿し、参加申し込みをしていてもおかしくはないのですが、編集部はこの記者を韓国のイベントに招待するに値するとどのようにして判断したのか、そのあたりがよくわかりません。

当該市民記者のその後の記事やコメント欄でのやりとりで、どうやらアメリカに住んでいた経験があり(すなわち、英語に堪能な可能性が高い)、前述のように編集部の代わりにアナウンス記事を投稿する意欲と問題意識を持っている人なのだろうと見当がつきましたので、結果的にこの市民記者を韓国でのイベントに招待すると決定したOMNの判断は正しかったのでしょう。

しかし、お知らせ欄の備考にある選考基準の運用実態については、OMNが沈黙を守る限り不透明感が残ります。東京発着限定で、四半期末の水曜から土曜にかけての4日間という日程ですから、そもそも応募者が少なかった可能性も考えられますが、これはOMNが応募人数を公表すればわかる事です。年に1度のイベントで、参加者が5名に厳選されている点と、OMNから参加者に多大な補助が出ている点を考慮すれば、プライバシーに配慮して参加者の氏名を公表しない必要も感じられません。

OMNは応募人数と参加者の氏名を公表しましょう


オーマイニュースが動けば変わる

2007-06-26 | オーマイニュース

今日のオーマイニュース(以下OMN)を見て、少しだけいい気持ちになりました。

山崎元の経済用語の新常識(43・最終回)~山崎元コラム~

このタイトルを見たからです。

決して山崎元氏のコラムが終わったからというわけではありません。

OMN専属コラムニストの連載が終わるときに、最終回とタイトルで明記した記事はこれが初めてだったなぁと思ったからです。

斎藤貴男、鈴木邦男、二宮清純各氏のコラムの最終回では、記事を見なければ最終回である事がわからず、各コラムの読者に対してだけのアナウンスになっていました。これは元木昌彦編集長以前からの話ですが、いかにも週刊誌的な読者へのアナウンスだと思っていた点です。

コラムには固定の読者がいるからその読者に最終回を伝えればいいというのは、週刊誌ならそれなりに理解できる考え方です。しかし、ネットメディアで同じ事をしていいのだろうかという疑問は自分なりに感じていました。おそらく、この話を拙ブログでした事はないと思います。それだけに、こちらから指摘する前にきちんとタイトルでもアナウンスしたOMNの姿勢は喜ばしい事です。

OMNだってやる事をやれば、いい方に変わります。
難しい事ではないはずです。やるべき事をやるだけですから。


関係者が書いた記事

2007-06-25 | オーマイニュース

【お詫びと訂正】
高橋建吉氏と南瑠衣氏が同じ大学の出身というのは事実ではありませんでした。お詫びして訂正いたします。
(7/25 19:20)


6月18日、オーマイニュース(以下OMN)のアスレポに掲載された記事に反応する形である市民記者の記事が掲載されてから、今日でまる1週間。キャンドルナイト関連の記事がOMNのサイトを賑わせてきました。キャンドルナイトで検索したところ、アスレポに掲載された記事1本を含め、実質13本の記事が掲載されています。(ライブ中継の告知は除く)これをもって、キャンドルナイトというイベントを周知するといった今回のOMNの目的はひとまず達成されたのではないかと思われます。

ただ、なりふり構わずこのイベントをプッシュしたせいか、号外をばら撒いて残りを有料販売するプロジェクトについての記事の取り扱いには疑問が残る結果となりました。事務局の公式発表で547万部の配布残が発生し、3000万部を配布する企画が掛け声倒れに終わった点はまた改めてエントリをアップするつもりでいますが、今日のエントリで扱うのはOMNの記事チェックの甘さについてです。

問題と考えるのは南瑠衣記者による「光のダイエット、はじめませんか?」。この記事では、キャンドルナイトとともに号外ばら撒きプロジェクトについても触れられています。その成り立ちが2001年に遡るキャンドルナイトと、その盛り上がりに触発された形でつい数ヶ月前に立ち上げられたキャンペーンをどちらも、新しいムーブメントだ」と同一に並べる内容も然ることながら、真の問題点は南氏が件の号外に募金者として名前が掲載されている、いわゆる関係者であるにも関わらず、記事中でその点が一切明らかにされていない事です。実際に号外のポスティングを行った事を報告する記事もありますが、そちらでは自らボランティアとして申し込んだと書かれていますし、号外に名前が掲載されているわけでもありません。

南氏の場合、記事の内容とともに辻信一氏と関わりの深い高橋建吉広報担当とのつながりも懸念されます。以前のエントリで取り上げた際には個人ブログなのでurlをリンクしなかったのですが、ブログの書き出しに「高橋健吉さんのoh!my news(原文ママ)」という表現を使っていた人です。高橋(建)広報はOMNで自分の名前を出さない人なので、OMNの広報担当と知っているのは拙ブログの愛読者か一部の市民記者以外には、高橋(建)広報のかつての市民活動の関係者かなと思って調べたところ、大学の後輩で、所属していたサークルがアスレポ掲載団体とも関係のある環境サークルだったようです。

それにしても「高橋健吉さんのoh!my news(原文ママ)」と書いている人が、号外ばら撒きプロジェクトを資金面でバックアップする一方、OMNに市民記者登録し、団体との関係は一切伏せてヨイショ記事を書く。大した行動力だとも思いますが、明らかに自分の関わっている団体のPR要素が含まれた記事です。OMNのチェック体制はどうなっているのでしょうか?

南氏のブログには当該記事の原文と思われるエントリがあります。それを見ると細かい変更がありますし、六ヶ所村に関連した部分は削除されているようですので、通常の編集手順は踏んでいるものと思われます。編集部は、そして高橋(建)広報は市民記者倫理綱領【註】に抵触すると思われるこの記事をそのまま放置するのかどうか。またもや編集部の中立性が問われます。


【註】市民記者倫理網領(抜粋、イタリック体で表示、フォント拡大・太字は筆者)

8.不当な利益はノー

私たちは記事や取材活動によって不当な利益や便宜供与を受けません。取材によって得た情報は報道目的のみに使用します。また、記者自身が所属する団体や組織のために事実を誇張したり歪曲したりする行為をしません。さらに、私たちはインサイダー取引など証券取引法に抵触するような内容の記事の投稿や株式など有価証券の売買などはいたしません。


この人はスタッフですか?

2007-06-24 | オーマイニュース

【おことわり】
エントリのソースとした北澤強機氏のブログに誤解を招く表現があるようですので、エントリを一部変更しました(6/26 21:05)

一昨日、オーマイニュース(以下OMN)が代々木公園で行った中継について書かれたあるブログに気になる一文がありました。朴哲鉉記者が、動画取材の為に北澤強機氏を電話一本で駆り出したくだりです。【註】朴哲鉉記者によれば、4日前から声をかけていたそうで、北澤氏のブログの記述は誤解を招く表現だそうです。(【註】は6/26 21:05追記)

北澤氏がOMNのスタッフではなく一般の市民記者だとすれば、朴記者の行為は考えられない事です。いくら人手が足りないからといって、プロ記者が一般の市民記者に取材の手助けを依頼するでしょうか?この場合、北澤氏がプロを名乗っている事、朴記者と北澤氏が個人的に親しい事は一切関係ありません。むしろ、そういった個人的な関係をOMNの仕事に持ち込んでいるとすれば、その点が問題になります。言うまでもない事ですが、公私の区別が曖昧になるからです。

北澤氏がOMNのスタッフとして働いているのなら公私の区別は問題になりませんが、前述のブログの文脈からして、朴記者からの電話がなければ代々木公園に行っていた可能性はほぼないと思われます。記事1本あたり幾らでOMNと契約しているライターを別件で呼び出したのかもしれず、他にも推測の余地はあるのですが、いずれにしてもOMNと北澤氏の関係が不明瞭で、その関係についてOMNからも北澤氏本人からも何のアナウンスもないのが憶測を生む背景になっています。

つい最近のエントリの繰り返しになりますが、やはりOMN所属ライターの記事には、一目でそれとわかるようなマークが必要でしょう。

【関連エントリ】
プロだけど 市民記者とは これ如何に

私信
monkeyさん、情報提供ありがとうございます。


定型文にさせないで下さい

2007-06-22 | オーマイニュース

結局代々木公園の中継は見られませんでした。
なにやらトラブルがあったようですが、2回まではいいとするのが日本人の習性です。
30日のイベント、まだ何をするかはわからないのですが、楽しみにしています。

さて、これは昨日の話ですが、オーマイニュース(以下OMN)のTOPページから3つのコーナーが消えました。コメントランキングと今週の人、今週のキーワードです。いずれもOMN編集部からのアナウンスはありません。TOPページの改変にしては乱暴に過ぎるのではありませんか?

他の2つのコーナーについてはよくわかりませんが、コメントランキングに関しては新システムの目玉だったものが編集部の意図したとおりに機能せずに目立たない場所に移動したところまでは明らかになっています。リニューアルからしばらく経って「バカ」「アホ」等の言葉をNGワードにしたのはわかっていますが、何故コーナーを消滅させたかの説明がないのは読者に対して失礼な行為ではないかと思います。

私の推測では、コメントランキングに同じ記事へのコメントが集中するので特定の記事に注目が集まる結果となり、このコーナーは不要であると編集部が判断したと思われますが、そこまで考える読者はごく少数です。殆どの人が気がついていないか、わけがわからず考え込んでいると思われます。編集部はほっといてくれと思うかもしれませんが、黙っていては外部から余計な憶測を生むだけです。

OMNは何かやったらきちんとアナウンスをしましょう


動かれて困った人

2007-06-21 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)もプッシュしている号外をばら撒いて余りを有料配布するプロジェクトが勇み足をして、あるアスレポ掲載団体に迷惑をかけました。事務局からのお詫びはこちら。アスレポ掲載団体の主張はこちらです。

アスレポ掲載団体の主張によれば、記事の内容が活動の範囲を逸脱して紹介されている点を問題視しているようですが、事務局ではエコ貯金プロジェクトのurlを無許可で掲載した点を謝罪しており、話がかみ合っていません。事務局が本質的な問題が何処にあるかを把握しないままとりあえず謝罪文を出しただけのように思えます。

号外での主張がエコ貯金プロジェクトのそれよりも過激になっている事は、拙ブログでも6月4日にアップしたエントリで指摘していました。該当部分を再掲します。

---------- 再 掲 こ こ か ら ----------

 

最後に紹介するのがこれです。何とも刺激的なキャッチコピーですが、アスレポの記事で紹介されたエコ貯金プロジェクトから更に一歩踏み込んだ過激な内容になっています。A SEED JAPANが進めているプロジェクトでは、○○円移しましたと宣言すると、それがプロジェクトの成果になります。これだけ移すといっている人がいる、地球のことを考えている人がいるという意思表示としては優れた方法かもしれません。しかし、今回は口座を解約してお金を移しましょうと言っています。しかも、移す先には前述のNPOバンク(利息なし・元本保証なし)リスクの説明も無く紹介されています。もっとストレートに「お金を私たちの団体に入れて下さい」とかアピールしたらいいのにと考えずにいられません。

---------- 再 掲 こ こ ま で ----------



さすがにこれではエコ貯金プロジェクトも抗議せざるを得なかったでしょう。今回出回る号外は公称3000万部ですが、既に印刷を終えており修正は無理です。実際に配布される部数はともかくとして、全国に誤った情報が流れるダメージは決して小さくないはずです。urlが掲載されていますのでエコ貯金プロジェクトに問い合わせがいきますし、この記事を読んで、実際に口座を解約してお金を移す人が出た後で問題が発生した場合に、号外の内容は事実無根と否定するのもそちらの負担となります。てんつくマン氏を筆頭に、号外を作成したスタッフも何とも罪な事をしたものです。

次に、昨日大分で行われたJリーグの試合で2万部を目標に号外をばら撒いたそうですが、観衆は15,508人でした。こういった時に実際に何部配れたか発表されるといいのですが、このプロジェクトにそこまでの正確さを期待するのは酷でしょう。多めに見積もってそのうちの1万人が受け取ったとしても、2万部配布するには1人あたり平均で2部渡さなければなりません。事務局はそれでも配布したと言い張るのでしょうが、そのやり方がまともな配布方法とは思えません。元々2万人という数字は土日に行われた試合での平均ですし、平日のナイターで同じ数字を期待するのもこのプロジェクトの無計画性の一端を見たような気がします。(その場で紙吹雪にされていなければいいなと思ったのですが、スタジアムでは紙吹雪を禁止しており、さすがにそれは余計な心配だったようです。)

動けば変わるがこのプロジェクトの合言葉ですが、悪い方に変わる例もあるのですね。