にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

シャッチョサン、デバンアルヨ

2008-07-31 | オーマイニュース

今月に入って、オーマイニュース(以下OMN)に寄せられる記事が激減している模様です。

どれくらい記事が減っているのか、週間賞発表記事のIDに目をつけてみました。週間賞発表記事は、6月までは毎週木曜ないしは金曜日、7月になって原稿料と週間賞のシステムが変わってからは毎週月曜ないしは火曜日に掲載されていますので、記事IDを見ると、おおよそではありますが1週間に寄せられた記事の本数を把握することができます。図の右側にある増分の値に注目して下さい。

まず、4月から6月までのデータです。


5月までは300本を超えるのが当たり前だったものが、6月は200本台後半で推移しています。ただし、この時点で減少傾向にあると判断するのはまだ早いでしょう。そこで7月のデータをご覧下さい。


惨憺たる有様で、ちょっと言葉がありません。7月28日の数字は前の週に連休が入っていた関係で6日分のデータになりますが、ゴールデンウィークの時期に記事が減るどころかむしろ増えていた事を考えれば、連休は記事減少の理由にはなりません。

拙ブログで以前にも触れたように、平野日出木編集長は、7月7日に掲載された週間賞発表記事の中で出稿が低調だったことを明らかにし、その理由として原稿料改定と人事異動を上げていました。OMNにとっては残念な事ですが、その影響は未だに続いているようで、市民記者のOMN離れがはっきり数字に出ています。

また、それに輪をかけたように目立つのが、編集部員や契約ライターといった、いわゆるOMN認定プロのOMN離れです。ここで4月からのエムプロ掲載本数をご覧下さい。こちらはエムプロ全記事リストから確認した数字です。


7月はあと22時間ほど残っていますが、現時点で43本。エムプロの動きがなくなったとは感じていましたが、正直これほどまでとは思いませんでした。1回にまとめて3本掲載される人生相談コーナーと2本掲載されるねこだらけシリーズがあってこの数字ですから、エムプロは崩壊したといっても過言ではないでしょう。

OMNの社長に就任してから、就任初日の挨拶以外表立った動きを一切みせない小宮紳一氏には、アマもプロも離れていったOMNをV字回復させる秘策があるのでしょうか?

就任時点でもジリ貧の傾向が見られたOMNは、それから1ヶ月経って更に状況が悪化しているように思えます。この状況で社長はいつまで沈黙を守るのか、口を開く日が待たれます。


【おまけ】
OMNのプレスリリースには、月間1000本以上の投稿がある事が毎回誇らしげに紹介されてきました。次回のプレスリリースはどうなるのかな?


しょーとにゅーす

2008-07-24 | オーマイニュース

とうとうオーマイニュースはナマモノと日持ちがするネタの区別がつかなくなったらしい。新聞より早いと題して7/18以前に投稿された高校野球予想が掲載されたのは7/22夜。鮮度が大切な記事にはわざわざ<ナマモノ>の編集用タグをつけているはずなのだが。


【関連リンク】
高校野球 福岡県大会組み合わせ表(ベスト16以降)


巻き添え

2008-07-22 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)活躍中ランキング 7月21日4時01分更新

1位 花嶋真次記者 52ポイント 「初めて」が治した身内のうつ ←掲載から36時間経過した時点でサブトップ

2位 長迫厚樹記者 52ポイント 日韓間で竹島問題をどう考えるか ←掲載時点から鼻クソとセット扱い【註】のベタ記事

3位 特に名を秘す 37ポイント 鼻クソ記事


OMNの方針で、鼻クソとセット扱いにされてベタに追いやられた長迫氏の記事が不憫です。
投稿の翌日、朝一番でたね送りを食らった木村延夫記者の記事 (1) (2) (3) は言うに及ばず。


【註】セット扱いと判断した根拠は、トップページの掲載位置です


どっちがプロですか?

2008-07-19 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)がYahoo!ニュースに配信した記事の中に、本来なら修正されなければならない表現がそのまま残っている例が見受けられます。

今回のエントリではその中から2本の記事を取り上げますが、まずはこちらの4段落目から。OMNのサイト内では下記のような修正が行われています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

そのため広告費もインターネットに追い抜かれたそうだ。

新聞の広告費は年々減少している。

編集部では、新聞の広告費がインターネットに追い抜かれていない事を、掲載後に何らかの形で把握したのでしょう。サイト内の記事は修正されていますが、Yahoo!ニュースの配信記事では問題の表現が今もまだ残っています。

これだけでも編集部の姿勢が気になるところですが、それ以上に問題なのはこちらの記事です。記事は旧グリーンピアの施設を引き合いに出して、年金資金の無責任な運用とその後の安易な補填を批判した内容になっていましたが、コメント欄3番の指摘によって、文中で取り上げた施設がグリーンピアではなく、雇用保険料を財源とした施設であることが明らかになりました。

記事を執筆した市民記者は、指摘を受けて話の辻褄が合うように記事を修正した上で、コメント欄では指摘に対するお礼と事実誤認に対するお詫びを述べています。おそらく、修正箇所が複数に及ぶので、訂正稿を出したのでしょう。この執筆者は、記事を修正した旨のアナウンスも行っており、自身の執筆した記事にきちんと責任を持って向かい合っているといえます。

ところが、Yahoo!ニュースの配信記事にはその修正が反映されていません。前に紹介した記事も同様ではありますが、こちらの記事は修正箇所が複数に及んでいる点と、執筆者が自ら誤りに気づいて修正依頼を出している事が明らかな分だけ、その罪は大きいといえるでしょう。

現在、OMNがYahoo!ニュースに配信した記事は、配信から3ヶ月で削除されます。従って、記事に誤りがあったとしても3ヶ月放置すれば自動的になかった事になります。しかし、執筆者から訂正稿が出されているにもかかわらず、配信先の記事には目もくれずに放置するのがニュースメディアとしてあるべき姿だとは、到底考えられません。

自身の記事の誤りをしっかり訂正する市民記者と、それを中途半端にしか反映しない編集部。プロっぽく見えるのは一体どちらでしょうか?


やってしまった

2008-07-16 | オーマイニュース


築地市場移転 都と専門家会議の矛盾(上)

築地市場移転 都と専門家会議の矛盾(下)

前回のエントリでオーマイニュースが触れないと書いた築地市場移転問題関連記事が、無事掲載されました。執筆したのは、これまでこの問題を継続して取り上げてきた軸丸靖子記者、当然、エムプロ枠での掲載です。urlから判断すると記事受付は14日、掲載が15日になったのは編集部の判断だったのでしょう。当該記事は、前回のエントリ執筆時点で掲載を待つばかりの状態になっていたものと思われます。


軸丸さん、先走ったエントリをアップしてしまい、申し訳ありませんでした。


【関連リンク】
写真速報 : 世界の築地を壊すな!移転反対デモ
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策報告意見募集の変更|東京都


証文の出し遅れ

2008-07-15 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)が週末に記事の掲載を減らしたのは、編集の作業効率を高める目的だったそうです。平野日出木編集長が、週間賞発表記事の中で明らかにしました。また、今月からはトップページでの滞留時間を長くしたせいか、記事1本あたりのPVも増えているとの事。作業効率は高まるわ、PVは増えるわで、OMNにとっては一見いいことずくめのように思えます。

しかし、私にはこの公式発表を受けて素直に拍手を贈る気にはなれません。

まず、トップページ滞留時間の件ですが、OMNのレイアウト自体はこれまでと全く代わっていません。トップページに掲載されるのはトップ1本、サブトップ3本、ピックアップ12本の計16本のままです。その状況で記事の滞留時間が長くなるという事は、同時に本数が減少している事を意味します。

次に作業効率の件です。実際のところ、編集部の人数が減った為に、作業効率を高めなければサイトが回らない状況にあるのは最近の動きから明らかでしょう。OMNは頑なに口をつぐんでいますが、やろうとしてやった事ならともかく、やらざるを得なくなって仕方なく手を打ったのであれば、これは決して褒められたことではありません。

OMNでは、7月になってから編集部員やOMN認定プロによる、いわゆるエムプロ組が発信するニュースが激減しています。そのうち編集部員によるニュースは4つ【註】ありますが、そのうち取材したのが明らかに今月に入ってからとわかるものは、北朝鮮拉致事件に関連した横田夫妻の記者会見しかありません。

この現状に、個々の編集部員はニュースメディアの一員として内心忸怩たるものがあるとは思いますが、独自取材を犠牲にしてまで編集作業に専念せざるを得ないのが、OMNの現実なのでしょう。

わかりやすい例を上げると、7月12日から14日までの3日間、これまでOMNが特集を組んで追いかけてきたネタに大きな動きがありました。

1つは軸丸靖子記者が1年以上継続して伝えてきた築地市場の移転問題。12日には反対派によるデモが行われました。また、13日には都の専門家会議が開かれ、報告書案がまとめられています。そしてもう1つは吉川忠行記者が伝えてきた東京スカイツリーの動向です。14日に起工式が行われましたが、これは時事通信のアクセスランキング企業部門で1位になるほど注目を集めるニュースでした。

ところが、当エントリ執筆時点で、OMNはこれらのニュースを一切伝えていません。吉川氏は実質的にOMNを離れ、軸丸氏の消息は明らかになっていないものの長く記事掲載がありませんから、やはりOMNを離れている可能性を否定できません。

とはいえ、それまでの担当者が不在の場合、他の記者がその穴埋めをするのがニュースメディアの常識的なあり方ではないでしょうか?

築地市場移転問題と東京スカイツリーの動向を継続して伝える事は、今のOMNには物理的に不可能なのかもしれません。ですが、少なくとも表向きは編集部員減少に関してのアナウンスを行わず、平静を装っているのもまた事実。強がる事を否定するつもりはありませんが、強がるならばしっかりやれと言いたくもなるというものです。

本当に切羽詰まるまで動き出さないという性情は他人事ではないのですが、それにしても、編集部の人数が減る前に編集の作業効率を高めていればと悔やまれてなりません。


【追記】
築地市場移転問題に関しては、7月15日11時30分と17時の2回に渡って軸丸靖子記者による記事が掲載されました。(7/16 1:25)

築地市場移転 都と専門家会議の矛盾(上)
築地市場移転 都と専門家会議の矛盾(下)


【註】同じテーマで複数本の記事が掲載されているものがあります。


【関連エントリ】
戦わなくちゃ、現実と(3)


消されないコメント

2008-07-13 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)の週間賞のシステムが、先週(6/28~7/4)掲載分から変更になりました。リニューアルした週間賞発表記事では、全ての受賞記事に編集部員の署名入りで選考理由が公表されています。この試みは、透明性を確保する意味で一歩前進といっていいでしょう。今後も継続されるものと考え、期待しています。

さて、今回の受賞記事は6本でした。やや少ないような気はするものの、平野日出木編集長によれば出稿が低調だったとの事ですから、仕方がない部分はありそうです。ただし、出稿が低調だった理由に引っかかりを覚えます。

平野氏は、原稿料改定と人事異動を低調だった理由として上げていますが、原稿料改定はともかく人事異動がどうして出稿に影響するのか、いまいちその関係が不明です。確かに社長は小宮紳一氏に代わりましたが、就任挨拶で新創刊の具体的な内容に触れたわけではありません。平野氏が冗談めかしているようにも思えなくはないのですが、そうだとしても、社長が代わったから投稿が減ったとも受け取れる表現は、やはり気になるところです。

そんなもやもやを抱えていたとき、コメント欄に高橋篤哉記者の書き込みがありました。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

週刊かわらばんの編集部日乗を見ても、この4人(日乗はOさんとういう方の名前もありました。)の一言がありました。

もしかして、編集している人って、リストラで4人しか残っていなかったりして。。

(中略)

4人しかいないのかはわかりませんが、人数が減ったのは確かなようです。
オーマイの灯を絶やさないように、残った編集部の人を小さな声で応援します。

OMNのサイト内にはリストラの有無についてのアナウンスはありませんが、これが事実なら大事件です。この中に事実誤認が含まれているのなら、これまでの傾向からして編集部は黙っていないでしょう。さあ削除はいつだと注目していましたが、書き込みから丸4日も経つというのに、このコメントは削除されずに残っています。

そこで、アルバイトを含む編集部員各氏の現状を確認してみました。

なお、掲載順は(たぶん)50音順。今回の週間賞発表記事に顔を出している編集部員には、肩書きの後に(週)と付け加えてあります。


鵜飼亮次記者

ニックネーム変更 編集部・鵜飼 → うかい
外部向けプロフィール 公開 → 非公開

小長谷祐介記者

ニックネーム変更 コハセ → こはすけ
外部向けプロフィール 公開 → 非公開

小宮山圭祐記者

ニックネーム変更 編集部・小宮山 → こみー

軸丸靖子記者

直近の掲載記事 演歌はムードだ! ジェロがカラオケのコツを伝授(6/24)

萩原浩介記者

記事にて退社報告あり
ニックネーム変更 編集部・こうすけ → こうすけ

朴哲鉉記者(週)

ニックネーム変更 てつ → 編集部・朴(てつ)
直近の掲載記事 警察に殴打される韓国市民たち(7/3)

橋爪明日香記者

7月に入ってからの記事は全て一般市民記者枠での掲載
(註)7月11日に掲載された中村中氏のインタビュー動画は6月30日記事受付

馬場一哉記者(週)

直近の掲載記事 二度と会えない相手だからこそ……(7/11)

平野日出木編集長(週)

特記事項なし

森直央記者(週)

直近の掲載記事 横田夫妻が会見、「拉致は、経済支援をカードに使え」(7/2)

吉川忠行記者

自ブログにて7月末で退社との記述あり、最終出社日は6月30日との事
直近の掲載記事 スバル、7人乗りミニバン「エクシーガ」発表(6/17)


ご覧のように、ここで名前を上げた11名のうち、今回の週間賞発表記事に顔を出している4名以外には全て気になる箇所がありました。

まずニックネームを含めたプロフィールの変更です。鵜飼・小宮山・萩原の3氏はニックネームから“編集部”の肩書きを削除しました。退社が明らかになっている萩原氏が肩書きを消すのは当然ですが、残る2名についてはどうなのでしょうか?これまでニックネームに肩書きがなかった朴氏が、逆に肩書きを加えている事を考えると、疑問はさらに膨らみます。

次に、鵜飼・小長谷の両氏が外部に公開していたプロフィールを非公開とした点にも不自然さを感じます。OMNが元木体制になって以降、男性の編集部員は原則としてプロフィールを公開していた点と、ニックネームの変更と公開設定の変更がセットで行われている点に疑問を覚えました。一市民記者ならば、プロフィールを外部に公開するかどうかは完全に個人の自由です。

そして、軸丸氏についてはこれだけ長期にわたって記事の掲載がないこと自体が不自然です。平野氏は、今年2月に行われたインタビューで次のように答えていました。

―編集部の取材専門の方はどういう風に仕事をしているのか?

編集長: 取材をもっぱらやっているのが2人。1人は主に医療関係。医療がらみの記事は結構注目度が高い。関心のままに書いてもらっている。もう1人は写真がうまいので、イベントがらみの取材に関わってもらっている。

ここに出てくる2人のうち、前者は明らかに軸丸氏を指しています。関心のままという事は、取材テーマの選択がほぼ軸丸氏の選択に委ねられていたとの解釈が可能です。平野氏によれば、取材をもっぱらやっている記者は2名しかいません。長期休暇やネタに困っている可能性もゼロではありませんが、関心を失った(ネタが切れた)からといって記事を執筆せずにいられる人的余裕が今のOMNにあるでしょうか?

更に、「Kさんをはげます会」に参加した市民記者のブログには、OMNの雇用体制を疑問視する思わせぶりな記述もあります。

結局、拙ブログとしては、高橋氏の指摘はほぼ正しいという結論に達しました。

これではさすがの編集部も削除は無理でしょう。

最後に、ほんの2ヶ月前に行われたインタビューから抜粋して引用します。


Q1-5 編集長として、編集部に今一番ほしいものはなんですか?
 

 編集ルーティンを超えて、サイト前進のために割くことのできる時間と人です。