にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

編集部員、出て来~い

2008-01-29 | オーマイニュース

創刊1周年を機にスタートした、オーマイニュース(以下OMN)の市民記者編集委員(以下編集委員)制度。まあいろいろありましたが初代編集委員が3ヶ月の任期を務め上げ、昨年12月に第2期の編集委員にバトンタッチされてから2ヶ月が過ぎようとしています。

第2期編集委員の中には、既に続編を含めて2本の提言を投稿している市民記者がいる一方で、任期が残り約1ヶ月となった今でも編集委員コーナーに記事が掲載されていない市民記者が2名います。編集委員は総勢6名ですから、全体の1/3がまだ記事を掲載されていないか、投稿していないという事になります。

その2名による記事は、おそらく残った任期の中で掲載されるのでしょう。2名とも記者活動を停止しているわけではなく、それ以外の記事を執筆したり、コメント欄に登場していますので、今後出てくるであろう編集委員としての記事に注目したいと思います。

さて、第2期編集委員による関連記事は、現在5本掲載されています。そのうちの多くは、未登録者用も含めたコメント欄で市民記者と読者の議論が行われているのですが、そこにOMNの編集部員がぱったり顔を出さなくなりました。初代編集委員の時にも同じような指摘を行ったエントリをアップしましたが、第2期に入ってからは、ひと言へのコメントを含め、ログインしなければ書き込めない市民記者用のコメント欄には、編集部員の書き込みがただの1回もありません。

ここで、過去の記事から編集部の発言を引用します。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

編集部への質問・批判には、編集部員がコメント欄にて、平日、できる限り返答していく予定です。

明らかに言っている事とやっている事が違います。予定は未定と言われればそれまでですが、編集委員制度がスタートした当初は何らかの返答がありましたし、場合によっては編集委員の求めに応じる形で平野日出木編集次長(当時)の反論記事が出たりもしていました。

それが、スタートから半年も経たないうちに、何のアナウンスもなく編集部員は内にこもってしまいました。これでは、市民記者や読者の信頼を得る事はできません。コメント欄に時折出てくる情報によれば、編集部員はSNS内の記者クラブ 「市民記者⇔編集部ホットライン」や、編集委員用のメーリングリスト(以下ML)では発言することもあるようですが、それとこれとは話が別です。

確認したところによれば、前述のホットラインの参加者は現在47名。これは編集部員を含めた数字ですから、市民記者の参加者は40名に届くかどうかでしょう。ROM専の市民記者は別にして、全市民記者の1%しか参加していない場での発言は、とてもではありませんがパブリックなものとは認められません。同様に、編集委員は6名ですから、MLの情報は内輪もいいところです。

OMNでは、編集委員の提言は市民記者と読者に勝手にやらせておくことにしたのでしょうか?だとしたら、編集委員制度そのものの意義が問われます。


もし状況が変わったのなら、きちんとアナウンスをしましょう


変わっていないのなら、やると言った事はきちんとやりましょう


不幸な偶然?!

2008-01-28 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)の市民記者の中に、同じ日に同じ舞台を観た人がいました。2人はそれぞれ記事を投稿し、一方は正式掲載、そしてもう一方はたね送りとなりました。

実は、こういう事はOMNではときどきあります。さすがに舞台の感想でというのは珍しいと思いますが、複数の市民記者が同時期に同じテーマで記事を書くと、正式掲載の陰でたね送りとなる事があるのです。視点まで同じ場合には優劣が出てしまうので止むを得ない面もあるかとは思いますが、時には、それが見方の異なる記事であっても、一方がたね送りになります。

おそらく、OMNの中に「余程国民の関心が高いテーマを除いては、同じテーマの記事でトップページを占有しない」という方針があるのでしょう。トップページにはスペースに限りがありますから、その方針は理解できます。

話を戻して今回の場合、公開されている記者のプロフィールを見ますと、運命が分かれた2人の市民記者は友人同士のようです。互いの記事には書かれていませんが、2人は連れ立って劇場へ足を運んだのかもしれません。しかも偶然は重なり、記事IDは20199と20200で隣り合わせ。もしかすると「同じネタを扱って、どちらの記事が掲載されるか」というノリで、ちょっとした競争をしてみたのかなと、想像力が働いてしまいました。

さすがに「これで2人の友情にひびが入らなければいいけれど」などと考えてしまうのは、老婆心を通り越して妄想力のなせるわざかもしれませんが。


方針は明らかになったけど

2008-01-27 | オーマイニュース

一昨日、オーマイニュース(以下OMN)の内外で、平野日出木編集長の編集方針(的な文言)を示す記事が紹介されました。

まず紹介するのは、ダイヤモンド・オンラインで公開されたインタビュー記事。平野氏は、3ページにわたるインタビューの最後で、以下のように語っています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

――現時点の課題は何ですか。

 記事の質は高まってきたので、次のステップとして今は、「日付を意識してください」と記者に要請しているこれまで紹介した記事の事例などは、時間が経ってから読んでも面白いものに仕上がっている。腐りにくいネタが多い。

 でも、そういう記事ばかりだと、文字通りの“ニュース”が少なくなってしまい、サイト全体としての勢いを欠いた印象になってしまう。その点は編集部員や契約するジャーナリストの方たちが今は補完しているが、市民記者からも、「今だからこそ面白い」という記事が多く投稿されるようにもっていきたい。

以前、木舟周作記者の批判記事に反論した際には、自ら示した改善案に「機関決定しておりません」と留保をつけていた平野氏ですが、このインタビューによれば、日付を意識するよう市民記者に対して要請したとのことです。平野氏の記事でそのような要請を行っている記述を見た記憶はありませんし、市民記者からそのような要請があったという話も聞いていませんので、外から見ているとわかりませんが、オーマイかわらばん等で要請を行ったという事なのでしょう。

年末のオーマイカフェや、先日の座談会でそれっぽい発言があったのかもしれませんが、それでは平野氏の声はごく一部の市民記者にしか届いていない事になります。編集長として、外部メディアにこのように発言した以上は、この編集方針(的な文言)は、かわらばんを購読している全ての市民記者が目にしているものと思われます。

ところで、少々不思議なのは、OMNのサイト上にこのインタビューが紹介されていない点です。個人的には、トップページのしかるべき場所やお知らせ欄で「本紙編集長・平野日出木のインタビューが、ダイヤモンド・オンラインに掲載されました」という形でアナウンスしてもいいと思うのですが、サイト上でOMNをPRできる機会だという意識は編集部にはないのでしょうか?いささか勿体無いような気がします。

なお、このインタビューは2/1に後編が掲載される予定となっていますので、拙ブログでは告知エントリをアップしておきます。

そして、OMNのサイト内で編集方針(的な文言)が示されたのは、今週から体裁が変更されたという、週間および月間市民記者賞の受賞発表記事です。該当する発言は以下の部分です。

 以前どこか別の場所に記したことがありますが、市民記者の投稿は今、独自性(1. と2.)、テーマ性(4.)の点で長足の進歩が感じられますので、編集部としては、タイムリー性(3.)を向上させたいと考えています。

(中略)

小澤さんが地震当日どこにいたのか(関東? 九州? 北海道?)基本情報が記事では不明だったりしますが、私としては今回、タイムリー性に高い優先順位を置いて選考しました。

言い回しこそ違いますが、平野氏が基本情報の曖昧さにツッコミを入れつつも、敢えて日付を意識した記事を高く評価した事で、今後の編集方針(的な文言)を強調している事がわかります。しかも平野氏は、前述のダイヤモンド・オンラインのインタビューで、表彰制度(週間賞・月間賞)が記事の質向上に影響していると分析しています。受賞発表記事で編集部の意向を明言した意味は、決して小さくないでしょう。

さて、今回紹介した2本の記事で、OMNは平野氏の編集方針(的な文言)をはっきり表明しました。あとは市民記者から日付を意識した記事の投稿を待つのみです。

編集部の思惑通りに事が運べば、今後、市民記者から寄せられる投稿には、日付を意識した記事の比率が増加するでしょう。いわゆる時事ネタや、時事ネタに関連したオピニオン記事というわけです。現在、編集部が節分やバレンタインに関連した記事を募集しているのも、その意識の表れでしょう。市民記者がとっつきやすいようにテーマを設定して、とりあえず日付を意識した記事を書いてもらう。いい意味で編集部の意向に沿った記事を増やす為に、効果的な仕掛けだと思います。

OMNは市民記者に対して日付を意識した記事を書くように要請し、その為の仕掛けも用意しました。これで編集部の受け入れ態勢さえ整っていれば、記事の投稿を待つだけでいいのですが、肝心の受け入れ態勢については大いに不安があります。

この週末に掲載された記事でいえば、例えばこちらのショートニュースです。

代表初選出の内田(鹿島)は10代での代表デビューなるか。

記事にはこのように書かれていましたが、この試合の先発メンバーは、遅くとも記事掲載の約20分前には、日本サッカー協会のサイト上で発表されていました。記事掲載時点で、内田選手の日本代表デビューは確定していたのです。ショートニュースである事と、18時58分という中途半端な時間での掲載である事から、当該記事は予約掲載機能を使用せず、手動でアップされた可能性が高いと推測されます。この試合はTVで生中継されており、中継開始が19時だったので、この時間に記事をアップした編集担当者は、それまでに間に合ってホッと胸をなで下ろしていたのかもしれません。

しかし、実際にはホッとしている場合ではありませんでした。この記事は、先発メンバーが発表されるまでに掲載しなければ意味のないものです。記事IDをみると、投稿されたのは昨日だと思われますが、常識的に考えて投稿者はそれなりに時間の余裕をみて記事を投稿しているはずです。そうなると、この記事は編集部の受け入れ態勢の不備が原因で、賞味期限切れにもかかわらず掲載されてしまったと判断していいでしょう。

そしてもう1本、こちらは今朝6時半に掲載された記事です。

これはあるイベントの告知記事ですが、イベントが開催されるのは今日の10時からです。しかも売り切れ次第終了とありますので、早い者勝ちの要素もあるのでしょう。この記事の編集担当者には、そのようなイベントの告知を開始3時間半前に掲載しても、記事を読んで現地に足を運ぶ読者が殆どいないだろうという想像力が欠如していたようです。そもそも、日曜日の早朝から午前中など、OMNにアクセスする人がどれだけいるのかは、他ならぬ編集部員が一番よくわかっているはずなのですが。

ちなみに、記事IDをみると、こちらの記事が投稿されたのはおそらく1月10日。投稿者は十分過ぎるほど時間の余裕をみて記事を投稿しています。イベントまで日があり過ぎたので、かえって編集部では記事の存在を忘れてしまったのでしょうか?とはいえ、こちらは前の記事とは違って予約掲載機能を使用しているはずですから、最悪でも昨日のうちに掲載は可能だったと思われます。

どちらもトップに掲載されるような記事ではありませんが、それでも日付を意識した記事に違いはありません。記事の投稿が早すぎてもダメ、ギリギリでもダメというのなら、市民記者はどのタイミングで記事を投稿すればいいのでしょう?それ以前に、OMNの編集部は、市民記者に投稿のタイミングまで思いやってもらわなければきちんと仕事ができないところなのでしょうか?

ついでに、後者の記事にはもう一つオチがついていて、当エントリ執筆時点でもトップページにギリギリとどまっています。日曜日で記事が少ないとはいえ、既に終了しているイベントの告知を出し続ける必要はありません。こんな事では、編集担当者はロクに記事を読まずに掲載したと思われても否定のしようがないでしょう。

市民記者に時事ネタを書いてもらいたいのなら、まず編集部でそれを受け入れられる体制ができていなければなりません。最低限、寄せられた記事には全て目を通し、それが日付を意識したものであった場合には、いつまでに掲載しなければならないかを確認し、その情報は編集部内で共有できるようにしておく必要があります。また、記事の性格によっては、トップページから流す時刻もその時点で決定しておかなければならないケースも出てきます。

編集部の受け入れ態勢が現状のまま変わらずに時事ネタの投稿が増えた場合、編集部が捌ききれなかったという理由で、トンチンカンなタイミングで掲載されてしまうかわいそうな記事が今以上に増える事が容易に予想されます。しかも、その陰で掲載のタイミングを逸してたね送りや不採用となる記事も増えるでしょう。

とはいえ、日付を意識した記事の投稿は、編集長自ら市民記者に呼びかけたものです。本来ならば、プロのメンツにかけても大至急記事の受け入れ態勢を整えるべきですが、もし万が一、人手不足等の理由で業務フローの改善が不可能な場合は、今回の編集方針(的な文言)の一時凍結も考慮に入れる必要がありそうです。

編集方針(的な文言)を一時凍結した場合、平野氏を筆頭とした編集部員は恥ずかしい思いをするでしょうが、受け入れ態勢ができないままに時事ネタを集め、それを腐らせてしまったら、迷惑するのは記事を投稿した市民記者です。編集部側で、時事ネタの増加が予想される記事を捌く自信と、システムや業務フローに基づくしっかりした根拠がないのなら、やみくもに前に突き進むのはいかがなものかと思われます。

記事の賞味期限については、約2ヵ月半前のエントリで取り上げたばかりです。外から見た限りでは、残念ながら当時からOMNの編集レベルが向上したとは思えません。このまま突き進んだ場合、遠からず

出来ない事は最初から言わない

OMNはきちんと仕事をしましょう

このどちらかの台詞が大きなフォントで再登場しそうで、たいへん心配です。


なし崩し(的な文言)

2008-01-26 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)のレイアウトが、特に画面上部を中心に変更されてから1週間が経過しました。この変更により、サイトにアクセスして最初に目に飛び込んでくるのは、横幅を一杯に使った広告バナーになりました。

バナーはGoogleアドセンスがランダムに貼り付けているようで、運がいいと、玄上の運命鑑定なるスピリチュアルなサイトのバナーに出くわしたりもします。ですが、広告が目立つ場所を占めるのは、商用サイトとしてはある意味当然の事。今回のレイアウト変更は、市民記者や一般の読者の反応は別にして、広告主に対しては大きな声でアピールできるものと考えます。OMNには、このレイアウト変更を大々的にアピールして、是非ともGoogleアドセンス経由ではない、スポンサーの一本釣りを目指して欲しいと思います。

その一方で、じりじりと後退を続けているのがOMNのオリジナルバナーです。昨年暮れから今年にかけて、 →  →  とみるみるうちに縮んでいます。ふと気がついた時には、「市民みんなが記者だ」のキャッチコピーも消えてしまっていました。

レイアウトが変更された1週間前といえば、OMNで寄せ鍋座談会のライブ中継が行われ、その後、一部市民記者と元オピニオン会員らが集まってのチャットが開催されていました。当日のチャットでは、当然のようにレイアウト変更の話題も出ましたが、私は「いずれ慣れる」という、極めてシンプルな発言をした記憶があります。

その時には、見た目を変えても、中身が変わらなければ意味がないと考えてそのような発言になったのですが、今にして思えば、OMNに慣れきっていたというか、OMNがやる事に少々無関心過ぎたようです。

実は、前述したキャッチコピーの消滅に気がついていませんでした。創刊宣言教の信者を自称する身でありながら、なんという不覚でしょう。

キャッチコピーの消滅に気がついたのは、レイアウト変更から4日後に編集部から出されたお知らせを読んだ時でした。妙に意味深な味わいのある文章ですので、一部引用してみます。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

1月18日にトップページのヘッダー周辺のデザインを変更しました。同時に、サイトのキャッチコピー(的な文言)も、2007年夏に実施したキャッチコピーコンテストのご応募を参考にしながら、リニューアルしました

新キャッチコピー(的な文言)のコンセプトは、(以下略)


(的な文言)・・・・・・このカッコ書きは一体何なんでしょう???


引用箇所にもあるように、OMNでは、昨年8月の創刊1周年を前に、新キャッチコピーコンテストを開催しました。当時の告知記事では、以下のように「市民みんなが記者だ」のフレーズをOMNのキャッチコピーとして紹介しています。

◆ 募集内容
1. 『オーマイニュース』の現キャッチコピー、「市民みんなが記者だ」に代わる、新キャッチコピー

ところが、それから約5ヶ月で、キャッチコピーはキャッチコピー(的な文言)に格下げされた上に、リニューアルされてトップページから消えてしまいました。この格下げについては、例によって、編集部からのアナウンスはありません。

「市民みんなが記者だ」のフレーズは、OMNのキャッチコピーだっただけではなく、OMNの核心となるコンセプトでもあります。OMNにとってはたいへん重い言葉のはずなのですが、その割にはトップページから消滅するまでの過程といい、このフレーズが前述のお知らせで全く触れられていない扱いといい、実に軽く扱われている印象を受けます。キャッチコピーコンテストを開催する際にはプレスリリースまで出していたのに、実際に変更する時には「ふきだし募集」という、タイトルからはキャッチコピーが変更されたとはわからないお知らせによるアナウンスとは、あまりの落差に溜め息すら出そうにありません。

人知れずキャッチコピーの座から去った「市民みんなが記者だ」は、今でも、OMNの核心となるコンセプトの座をしっかりと占めているのでしょうか?今回のキャッチコピー(的な文言)の変更は、いずれ人知れず創刊宣言が書き換えられてしまったり、創刊宣言そのものが消滅する前触れではないと信じたいのですが。

平野日出木編集長は、以前から「市民」という言葉に対してネガティブなイメージを持っていました。編集部が「市民みんなが記者だ」のフレーズと、市民記者の呼称を変更したいという意向を持っていた事は、昨年のキャッチコピーコンテストの開催からも明らかです。しかし、実際のキャッチコピー(的な文言)の変更は、オヨンホ氏の社長退任を待つ形で、ひっそりと行われました。偶然かもしれませんが、タイミングの妙を感じずにはいられません。

ともあれ、キャッチコピー(的な文言)は変更されてしまいました。今から元に戻すわけにもいかないでしょう。しかし、編集部には、今からでもきちんとした形でキャッチコピー(的な文言)変更についてのアナウンスを行って欲しいと思います。

キャッチコピー(的な文言)は、組織や商品を一言で言い表す大切な言葉です。キャッチコピー(的な文言)を、こっそりなし崩し的に変更する組織がどれだけ外部からの信頼を得られるか、OMNは一度じっくりと考えましょう。


【関連エントリ】
絵に描いた餅か風前の灯か


記事の2割はワンコイン

2008-01-24 | オーマイニュース

一昨日、オーマイニュース(以下OMN)の記事IDが、めでたく2万番台に突入しました。運良くキリ番をゲットした記事は、こちらのショートニュースです。

OMNの記事IDは、昨年4月のシステムリニューアルを機に、1万番台から再スタートを切っています。それから約9ヶ月で、投稿された記事が1万本。この1万本は、最近トップページに表示されるようになったキャッチコピー(らしきもの)ではありませんが、“プロも、アマも” “Newsも、Photoも” “玉も、石も” “常連も、一発屋も” “本掲載も、たね送りも、不採用も”投稿したみんなが積み重ねた記事です。

さて、9ヶ月で1万本という数字は、1ヶ月に約1100本の記事が投稿されているという事になります。これは、創刊当初からOMNがコメントしていた「1日あたり約30本、1ヶ月では約1000本」の投稿ペースを若干上回るものです。投稿数が増えるのは、OMNにとっても嬉しい事でしょう。

この数字からは、少しずつでも、OMNが着実に前進している印象を受けます。

ですが、前述したように、今回キリ番をゲットした記事はショートニュースでした。そこで、これまでのショートニュースとシチゴ帳の掲載本数を調べてみたところ、当エントリ執筆時点で、ショートニュースは290本、シチゴ帳は691本、合わせて981本の記事が掲載されていました。約1000本といっても差し支えないでしょう。

この本数を投稿数全体から差し引くと、投稿数は9ヶ月で9000本となり、記事の投稿ペースは創刊当初から変わっていないという事になります。ショートニュースとシチゴ帳が、OMNへの記事投稿ペースを引き上げたと言ってもいいでしょう。投稿者の中には以前からの常連記者の名前も見られますが、記事投稿のハードルを下げるOMNの試みは、どうやら成功したようです。

更に細かく見ていくと、それぞれのコーナーがワンコインコーナーとしてスタートしたのは昨年の8月29日、OMN1周年の翌日でした。ワンコインコーナーは、スタートから約5ヶ月経っていますから、1ヶ月あたり200本のペースで記事が投稿されている事になります。それ以外の記事の投稿ペースが1ヶ月あたり1000本ですから、ワンコインコーナーの登場によって、1ヶ月あたりの記事投稿数は2割増となりました。しかも、原稿料は一律100円。1000本掲載しても10万円の出費で済む、OMNにとっては大変お得な企画です。


OMNは、ワンコインコーナーの考案者を表彰しましょう。いえ、ワンコインコーナーの先輩といえば、ぷにきゅーを忘れてはいけませんでした。両者には金一封はともかく、感謝状くらいは贈ってもよさそうな気がします。


【関連エントリ】
ちょいと奥さん
某CM-オーマイニュース編


人の名前は大切に

2008-01-22 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)編集長だった元木昌彦氏が、同社の代表取締役社長に就任してから約3週間が経ちました。

元木氏の社長就任にあたっては、OMNのお知らせ欄やプレスリリース等でアナウンスされましたが、そこに元木氏本人からのコメントはありませんでした。今回の人事異動で、昨年3月から続けてきた週刊誌批評件身辺雑記週刊誌批評兼身辺雑記の連載がどうなるかが少々気になっていたのですが、社長就任後も連載は継続しています。

さて、先週の連載には、ちょっとしたアクシデントがありました。当初は編集部名義で掲載され、その後コメント欄での指摘を受け署名を変更したのですが、それについては編集部から注釈が追加され、コメント欄では訂正に至るまでの過程が説明されています。

ですが、この記事の本文中には、現在も訂正されていない人名の誤りがあります。

× 壇れい

○ 檀れい

OMNの校正がザルなのは今に始まった事ではありませんし、編集部の人手不足が解消された様子もありません。おそらく、編集部員全員がいっぱいいっぱいの状況で記事を捌いているのだと思われますが、OMNがニュースメディアである以上、せめて人名や地名といった固有名詞の確認くらいは、しっかりと行ってもらいたいものです。今回の場合、間違えやすい人名ではあるようですが、確認すれば防げた類のミスでしょう。

元木氏は、記事中で「SPA!」の表記について疑問を呈し、以下のように書いています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)


細かい表現ひとつでも、疎(おろそ)かにしてはいけない。


当然の事ながら、この言葉はOMNにも当てはまります。


まず最初に、OMNの一人々々がこの言葉をしっかりと噛みしめましょう



【おことわり】
指摘を受け、誤字を修正いたしました。(1/23 19:45)

この「ニュースの言葉」がすごい

2008-01-21 | オーマイニュース

まずはこちらをご覧下さい。今日22時15分現在のオーマイニュース(以下OMN)トップページです。サイドバー右側の「ニュースの言葉」にご注目あれ。記者会見 セックス アイドルの並びが素晴らしい。そして、大きいフォントでガソリンと書かれた下に、小さく爆発物とあるところから個人的に連想したのは“炎上サイト”という言葉です。

拙ブログで先日アップしたエントリに、「ニュースの言葉」にピックアップされている言葉を見て引いてしまったというコメントがつき、それから意識してこの場所を見るようにしていたのですが、確かにこれは引きます。OMNはニュースサイトのはずなのに、そこだけ見るとネタサイトの香りが漂ってきます。

言葉の羅列はさておいて、ここにピックアップされる言葉は、執筆者が記事投稿時に添付したキーワードタグを機械的に抽出しているものと思われます。しかし、同一記事に添付された複数のタグを拾ってしまう事が多く、まず記事をピックアップして、そこに添付されているタグを全て表示しているのではないかと疑問に思うこともあります。

この時点で表示されている言葉の中では“映画 セックス 人のセックスを笑うな 永作博美 松山ケンイチ”は同一記事に添付されたタグであり、“お台場 パレットタウン 爆発物 不審物” “アイドル 女子大生 Perfume” “ガソリン 記者会見 読者”も同様です。

結局、この時点で表示されている16個の「ニュースの言葉」ですが、うち15個がいずれかの記事に重複して添付されたタグであり、唯一の例外が薬害肝炎という、笑うに笑えない結果になりました。

OMNは、自らをどんなサイトだと認識して欲しいのでしょうか?

最近、OMNのレイアウトがいろいろと変わりました。そういった意味での見やすさの改善も大切でしょうが、個々の編集部員には、一目見れば気がつくはずの「何かおかしな言葉の羅列」にも目を向けて欲しいものです。