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2008-11-30 | オーマイライフ

オーマイニュース(以下OMN)がオーマイライフ(以下OMN)にリニューアルしてちょうど3ヶ月が経ちました。

これまで、原稿料税込み300円がOMLから特別に支給されるスーパー市民記者は、OMN時代の実績から暫定的に決められてきました。市民記者にとって、ショートニュースやシチゴ帳を含めれば、OMNのスタートから2年間で掲載本数5本以上というハードルはかなり低く設定されています。かつて木舟周作記者が作成した約1ヶ月分のデータを参考にしただけでも、いわゆるみなしスーパー市民記者は百人単位になるのではないかと想定されます。

ただし、OMLによればこのみなし規定が適用されるのは今月いっぱい。明日からは今年9月からの実績をもとにした真のスーパー市民記者が誕生します。

そこで、OMLになってからの記事を確認してみたところ、過去3ヶ月で6本以上の記事が掲載された市民記者はわずか11名。OMLの検索機能がYahoo!JAPANからの借り物で事実上記者名検索が不可能な点と、本名とペンネームの両方で記事が掲載されて記者いる可能性を考慮すれば、これより若干人数が増える可能性はあるものの、この数字に大きな狂いはないでしょう。

なぜかOMLは最近市民記者数を公表していませんが、今年8月に発表された公称4600名超の市民記者のうち、4500名以上が税込み100円ライターとなってしまった計算です。もとから記事を書かない幽霊記者やOMN時代のコメント専門記者は別にしても、おそらくは数百名にのぼるみなしスーパー市民記者が税込み100円ライターに降格されてしまいます。それらの市民記者が、これまで以上にOMLへの執筆意欲がそがれる事は想像に難くありません。

さすがにOMLでもそのような事態を憂慮しているのでしょう。新たにオープンする予定の「住まい・生活」カテゴリでは、期間限定ながら1本1000円(おそらく税込み)の特別原稿料を設定しました。これによって、少しでも市民記者の投稿を増やしたい、あるいは投稿の現象減少を食い止められればとの期待があるような気がします。

ただ、この措置はOMLが自らの首を絞めているように思えてなりません。

OMLからの告知には特に説明がありませんから、今回設定された特別原稿料は、スーパー・ノーマル市民記者双方に支給されるものと思われますが、スーパー市民記者にしてみれば、これまでのOMLへの貢献は一体なんだったのかという話になります。また、リニューアルから3ヶ月間、OMLの思い通りに貢献しなかったせいで税込み100円ライターに降格された市民記者にとっては、「住まい・生活」カテゴリだけが他の10倍の原稿料なのですから、マネーをはじめとした他のカテゴリへの投稿がアホらしくもなるでしょう。

今のOMLに誰が喜んで税込み100円で、しかも支払いは手取り3000円を超えてから行われる記事を書こうと思うのか、私の頭ではちょっと思い浮かびませんでした。それなのに特定のカテゴリにだけ(あくまでOMLにとって)破格の原稿料を設定したのは、リニューアルからわずか3ヶ月で他のカテゴリに見切りをつけたのではないかとすら考えてしまいます。

仮に、今後、OMLが似たような企画を乱発してそのたびに特別原稿料を設定するならば、OMLの原稿料制度は実質的に崩壊してしまうのですが、平野日出木編集長や小宮紳一社長がはたしてそこまで考えているのかどうか?

私なりの答えはありますが、一応ここでは謎だという事にしておきます。

【おことわり】
誤字の修正を行いました。こしだすいさん、ご指摘ありがとうございます。(12/16 20:30更新)


執筆者2名 記事4本

2008-11-28 | オーマイライフ

月日が経つのは速いもの。特にブログの更新をストップすると余計に速く感じられるようです。今度の週末が終わるともう12月。オーマイライフ(以下OML)が基本的に土日祝の更新を行われない事を考えれば、OMLの11月は終わったといってもいいでしょう。

今月に入り、9月のリニューアル当初からあったマネーカテゴリ以外に、IT・家電・モバイルと旅行・ショッピングのカテゴリが新たに加わりました。ですが、改革の本丸だったはずのマネーカテゴリは惨憺たる状態となっています。極端な話、読んでも読んでも出てくるのはOMLがお願いして書いてもらっているエキスパートの記事ばかり。かつてのオーマイニュース以上にプロに頼りっきりの感のあるOMLは、月々の原稿料負担が少しでも軽くなっているのでしょうか?リストラで削った人件費がそちらに回っていない事をただただ祈るばかりです。

ところで、このマネーカテゴリですが、11月に掲載された市民記者による体験レポートはわずか5本。うち1本は9月末から連載がスタートし、不思議な事に馬場一哉氏が2回目以降を読む事もなく9月の月間賞受賞を決定してしまった日向藍子記者による連載シリーズの最終回ですから、実質的には月間4本といえなくもありません。そして、この4本の記事は2名の(スーパー)市民記者が2本ずつ執筆しています。

さて、11月の月間賞はどうなるのでしょうか?これまでどおり月2本受賞なら、斉喜広一記者と林田力記者の受賞は決まったようなものですが、平野日出木編集長が何かしらの理由をつけて該当者なしとする可能性もなくはありません。個人的には、こんな状況においてもOMLのマネーカテゴリに継続的に記事を投稿している両氏には、編集長からの感謝状つきで特別原稿料を贈呈してもいいとさえ考えています。

ネタがないときにタダ同然で編集部が望むジャンルの記事を書いてくれる市民記者は、OMLにとってそれほどありがたい存在ではないかと思うのですが、平野氏(編集部)がどのように考えているのか、週明けにも発表されるはずの月間賞を待ちたいと思います。