にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

いやならやめればいいんじゃない?

2008-06-14 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)にこの4月から“ラブホテルから見える日本人の性”を連載している金益見記者が、自身のブログで愚痴とも泣き言ともつかないエントリをアップしています。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

インターネットなんて大嫌いの巻き

オーマイニュース連載の第三回アップされた。

(記事url 筆者略)

ネット連載、正直つらい。
わけのわからん怖い人いっぱいおる。

でも会ったらそこまで悪い人なんじゃないと思う。
犬とか動物に優しい人もいると思う。

ネットでのテキスト文字のひどい言葉は、わけのわからん怖い人間像の種を私の中に植えつける。

その種は、マイナスにチャンネルを合わせることでどんどん育って、道歩くのも怖くなってくる。

そのせいかなんなのかわからないけど、体調があまりよくない。
お誕生日に向けて、食生活も睡眠時間もしっかりしてるのに悔しい。

全文引用しました。

金氏は何を言ってるんだろうと思います。辛かったらやめればいい、それだけの事です。

OMNに連載したせいで体調が悪くなったのなら、なおさら続けるべきではないでしょう。これまでインターネットを利用して情報を発信し、そのおかげでラブホテル評論家として出版業界に認知された人がネットを嫌いになるのはよほどの事です。

当該記事の未登録者用コメント欄(市民記者用のコメント欄は最初から閉鎖されていますが)には、 “団塊向けのシモ企画” “イラストがあんまり” “日頃共生を唱えているのに性に関しては日本人限定” “団塊オヤジの下半身狙いをネットでやってどうする?” といったようなコメントがありますが、それらは事実を指摘したり、OMNの姿勢を批判したりするものです。それらのコメントを自分が批判されたと受け取ったとしても、コメントをつけた人をわけのわからん怖い人よばわりするのはあまりといえばあまりではないでしょうか?

金氏は連載の第1回目が掲載された時から、自らのブログでこのような発言をしていました。

でも今回このお話を受けるのに、実は結構迷った。
誰でもコメントを入れられるネットの連載はとてもとても怖い。
言葉はキーボードで打つのは一瞬でも、自分に刺さるとなかなか抜けない。

それが3回目になって、インターネットなんて大嫌いというまでになってしまったのです。

これはやっぱり連載をやめた方がいいでしょう。

OMNには、5月いっぱいで連載を打ち切ったコラムが多数あります。IT系の記事を執筆していた下関マグロこと増田剛己記者、オタク系で攻めていたおだちえり記者、日替わりでおすすめ銘柄を推奨していた植木靖男記者・鮎川良記者・あいはら友子記者・天海源一郎記者の連載が終了しました。それ以外に、4月から週1回のペースで掲載されていた井上久男記者のコラムも5月8日のそれを最後に更新が滞っており、ひっそりと打ち切られたのではないかという懸念もあります。

増田氏のブログによれば、連載終了にあたり、OMNからは「増田氏のコラムだけではなく、連載は全部中止になる」との説明を受けていたそうです。編集部の説明がどこかで食い違った可能性もあるので、いまだに亀山早苗記者のコラムが続いている件についてここでツッコミは入れません。ですが、この5月にOMNがエムプロ組の連載コラムに大幅なてこ入れをした事は、まず間違いないでしょう。

しかし、私がネット上で調べた限りでは、今回打ち切りとなったエムプロ組の中に、記事に寄せられたコメントに不満を漏らした人はいません。いえ、藤倉善郎記者や北澤強機記者のようにOMNと極めて近い距離にある人を除けば、エムプロ組のフリーライター陣の中で同様の不満を漏らした人は記憶にありません。ところが、金氏は今回のエントリでコメントへの不満をぶちまけてしまいました。それどころか、エントリの中には、自身が体調を崩した原因がOMNのコメントにあるかのような記述まで出てきます。

さて、コメント欄の書き込みに傷ついたという訴えは、かつてオピニオン会員を排除する原因となった一部市民記者の主張とかなりの部分で重なるものがあります。当時のOMNはその訴えを聞き入れ、グダグダな過程を経ながらもオピニオン会員を排除しました。その例に倣えば、金氏が今後もOMNで連載を継続するには、未登録者用のコメント欄を設けず、一切のコメントを受け付けないようにする可能性も出てきます。

しかし、そこまでして金氏の連載を継続する必要がOMNにあるのでしょうか?

金氏がOMNでの連載を辛いと言っているのですから、OMNとしても特に引き留める理由はないでしょう。本人が嫌がっているのに無理やり書かせたとしても面白いものが書けるとは思えませんし、それを読まされる側はいい迷惑です。


OMN以外にも、金氏が書こうと思えば書ける場所はいくらでもあります。


ただし、OMNと同等か、それ以上の待遇を受けられる場所があるかどうかは別ですが。