にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

【年末企画】この記者にひと言

2006-12-28 | オーマイニュース

今年も残すところあと4日となりました。今日はオーマイニュース(以下OMN)開設からちょうど4ヶ月目。適当にキリのいいところで、OMN社員記者へのコメントを個別につけてみることにします。通信簿のように堅苦しいものではありませんので、OMN社員記者の方々にも、一杯ひっかけながら読んでいただきたいなと思います。

社員記者の並びは(たぶん)50音順、当方の記憶その他により、編集部にいる(いた)と思われる方がひと言の対象です。掲載記事データは12/28現在、基本的にOMNサイト内検索の結果によります。


青木理さん
掲載記事 14件 直近の掲載記事 日本への「懸念」あらわに~金大中氏【取材ノート】(12/11)

キムデジュン氏の集中インタビューが最も目立ちますが、北朝鮮が核実験をした当日に3本の関連記事を書かれているのも目を引きます。惜しいのは、多忙のためか、記事を書く勢いが持続しないのか、自身による追跡取材記事が見られないこと。10/9の記事で、ノムヒョン大統領が対話路線を見直しとありますが、先日の6カ国協議まで見直しの見直しは行われていなかったのでしょうか。前年までバリバリのソウル特派員だったんですし、酒の席の下ネタを翌日にリピートできる記憶力もあるのですから、デスクに収まらずに、もっと現場に出ていただきたいものです。


三枝昭太さん
掲載記事 なし

OMNそのものには記事を書かれていませんが、開店準備ブログの方で何度も名前を見ることができます。記者というよりは、企画広報に重きを置かれている方なのかもしれません。今日の編集局の動き等、OMNの動きを定期的に報告していただけるといいのではないかと思います。


軸丸靖子さん
掲載記事 21件 直近の掲載記事 大切な人とやわらかなひとときを(12/23)

とにかく夕張特集が印象に残る記者です。その特集をヒントに、拙ブログではOMN夕張越冬特派員の派遣を提案しました。青木さんを引き継いで6カ国協議再開決定当時の記事も書かれています。ソフトバンクの提灯記事が批判されたりもしましたが、上からこういう記事を書けと言われたら、あからさまに拒否もできないのでしょう。最近コメント欄に顔を出し始めたのには好感が持てます。今後も頑張ってください。あ、時々うっかりミスがありますね。記事をアップする前に、深呼吸してもう一度見直す癖をつけましょう。


田中康文さん
掲載記事 1件 直近の掲載記事 「何もなかった」「左翼ジャーナリズムの集合体」……(8/29)

市民記者組織本部というのが編集局の一部署になるのかよくわかりませんが、記事を書かれているのでひと言欄の対象にしました。オピニオン会員排除騒動がきっかけとなったのか、本部長の役職は11月いっぱいで解かれたようですが、もともと1人しかいなかった市民記者窓口担当の部署はどうなってしまったのでしょうか。未だに後任者の告知すらありませんが、説明が待たれます。また、どこかでコメントされた、編集部による市民記者の個人情報取得の仕組みについての説明は、これからも活き続けていくことでしょう。


豊原富栄さん
掲載記事 21件 直近の掲載記事 【動画】「教育基本法改正」参議院可決に抗議(12/15)

今春大学を卒業したばかりの新人記者です。最近では機動班とでもいえばいいのでしょうか、動画記事のアンカーを中心に記事を書いています。動画記事のジャンルは幅広いので、そこで修行中なのかもしれません。それ以外ではさくらちゃんの記事を担当しています。救う会からの情報開示が相変わらず心もとないので、月に1度位は近況を取材して、記事を書いていただきたいと思います。まだ余裕がないのかもしれませんが、コメント欄への登場も待たれます。そうそう、市民記者からの記事訂正要求にはその場で応えているようですね。いいことです。


中台達也さん
掲載記事 35件 直近の掲載記事「私たちって、似ているの、それとも違うの?」(12/16)

今年の社員記者MVP。ここまで最も多くの記事を書いている社員記者です。自己紹介の場でしっかりOMNについての考えを述べていました。震災特集では実際に40キロを歩き、文字通り足でネタを拾って記事にしました。新聞の「押し紙」問題を追求する記事は評価が高く、荒れ放題に荒れた開設直後のOMNにおいて、「OMNで初めてまともな記事を読んだ」というコメントがついているほどです。中台さん自身も早い時期にコメント欄に登場し、コメントは全て読んでいると明言しています。これまでの実績から判断して、この記者の記事やコメントは信頼するに足ると思っています。今後も今の姿勢を忘れずに頑張ってください。最後に1つだけ苦言。市民記者交流会の報告があれだけでは寂しいです。続報をお待ちしています。


二木頼之さん
掲載記事 1件 直近の掲載記事 【地震・震災特集】 今できることは何か?(9/1)

記事は地震関連記事の投稿を呼びかけるものでした。この方の真価はまず開店準備ブログでの投稿にあります。自らのエントリに対するコメント欄の反応を丁寧にすくい上げて回答していますし、記事についての議論を歓迎するスタンスを明確にしています。オピニオン会員排除議論の際は、他に登場した編集部員が冷静さを欠いてコメント欄を荒らす中で、落ち着いた物腰を崩すことなく意見の集約を試みました。OMNが既存メディアと同様に浮世離れしそうになったり、鼻持ちならなくなりそうになったときに、このように地に足が着いた方の存在が貴重になってきます。


西野浩史さん
掲載記事 5件 直近の掲載記事 11月の「月間市民記者賞」発表(12/11)

9月中旬からの参加ながら、堂々の今年の社員記者MVP。選定理由は数々あれど、コメント欄での暴言連発が圧倒的なインパクトを残しました。ペンネーム投稿した市民記者の実名をポロリと出すなど、斜め上レベルの「うっかりさん」であるのもポイントが高いです。今では、OMNでうっかりミスがあると「また西野さんか」と真っ先に思い浮かぶようになりました。まず、やると明言したグラフを完成させてから、来年の課題を考えましょう。


平野日出木さん
掲載記事 1件 直近の掲載記事 【解説】三菱自「虚偽報告」無罪、“形式犯罪”に「形式論」で回答(12/14)

必要以上の集中砲火を受けたともいえる、ある意味不幸な記者です。外部編集委員である佐々木俊尚さんが、平野さんを名指しして批判記事を書いたのは、OMN編集次長の肩書きがあったからというのが理由のひとつとして考えられます。とはいえ、「根拠はなんすか?」「やはり、まとまらないようですね」等々の暴言・失言は、十分なインパクトがあり、アタマに血が上りやすい人であるという印象を深くOMN読者に刻みました。来年は肩書きを匿名にするか、今年以上の強権政治に走るか、思案のしどころだと思います。


堀信さん
掲載記事 1件 直近の掲載記事 「ライバル」が見る安倍政治(9/21)

記事は1件だけですが、写真や動画の撮影者として名前をよく見ます。いや、よく見るというレベルではないですね。編集長の鳥越さんとは20年以上の付き合いがあるそうですので、OMNに引っ張られてきたのでしょうか。写真の技術についてはわかりませんが、この方が鳥越さんの目となって、特に指示はなくとも、鳥越さん好みの映像がOMNには掲載されているのでしょう。編集長の意図を代弁するために、必要不可欠な存在だと思います。


宮崎敦子さん
掲載記事 22件 直近の掲載記事 タイム誌の「今年の人」、象徴的存在の1人に市民記者(12/18)

記事を書いている割に、印象の薄い記者です。イノシシ特集とエイズ啓発ライブであわせて10本の記事を書いていて、その印象が薄いからだと思われます。オーマイカフェの記事は2回とも宮崎さん(第2回は軸丸さんとの共同取材)によるものです。今後もOMNの情報を読者に知らせていただきたいと思います。カフェの取材実績があるのだから、市民記者交流会の模様を記事にしていただけるとよかったのですが。


今回のエントリを書きながら、社員記者のバラエティー溢れる顔ぶれを再確認しました。皆さんのおかげでほぼ1ヶ月、ネタにも困らず楽しくブログをやってこれました。来年もネタに困ることがありませんよう、ご協力をお願いいたします。

それでは読者の皆さん、OMN編集部の皆さん、よいお年を。

今年の更新はこれで最後です。年明けは1月4日からの更新を予定しています。


素直に受け止めていいものか

2006-12-27 | オーマイニュース

市民記者がオーマイニュース(以下OMN)について語った記事が、2日続けて掲載されました。一方は市民記者に対して記事の投稿を呼びかけるもの、もう一方は既存メディアの問題点を提示し、OMNはそれとは違うと訴えるものです。

記事を投稿した市民記者の思いは、読者が文章を読んで感じるものです。記事の捉え方は人それぞれでしょうし、必ずしも記者の意図したとおりになるとは限りません。記者限定とはいえ、基本的にコメント欄があるわけですから、感想や疑問がある記者はそこに書き込めばいいし、記事を書いた記者本人ではなくてもそれに回答したり共感したり、反応があれば徐々に記者の気持ちが伝わっていくでしょう。あるいはコメント欄から新たな問題提起があるかもしれません。そのようにして記事の内容が膨らんでいきます。

これらの記事が、今後どのように膨らんでいくかはわかりません。いわゆるトンデモ記事ではありませんので、炎上によって上辺だけのアクセス数、コメント数を稼げるとは思いませんが、市民記者の中に反応する人が数人いれば、健全な議論がなされていくことでしょう。これはOMNネタだからという事ではなく、今までの多くの記事が辿ってきたプロセスでもあります。OMN開設から今までにかけて醸成されてきた、記事のブラッシュアップシステムと呼んでいいかもしれません。このように自然な流れの中で産まれたものについては、いいものだと素直に受け止めることができます。

では、ついつい裏読みしたくなる事というのは何でしょうか?

それは、これらの記事を掲載したOMN編集部の意図です。

まず両者の記事に共通するのは、コメント欄に対する肯定的な見方です。前者の記事には記者個人の推測とはいえ、OMNの存続を危惧し、それを解決するための手法としてコメント欄の有効活用が提案されています。後者の記事では既存メディアをこき下ろしつつ、記事に対して同時進行で意見を述べることができるコメント欄の長所を強調しています。

この事実だけで「編集部がコメント欄にもっと書き込んでほしい」という意図を持って、記事を掲載したと考えるのは早計に過ぎるでしょう。しかし、どちらの記事も単なるコメント欄の賛美ではありません。前者では、編集部員の特徴、記事の掲載傾向など、今までは推測であっても掲載されないか、編集によって削除されていたと思われるOMN編集部の内部事情に言及していますし、後者では、既存メディアの具体的な社名を挙げての批判をOMN賛美につなげる手法が用いられており、そこまでしなくてもいいのではないかという気持ちにさせるものがあります。

よく言えば「OMNはリスクを恐れず記事掲載のハードルを下げた」「OMN批判やネガティブキャンペーン要素があっても削除しない」となるのでしょうが、「リスクよりOMN賛美の魅力が勝った」「純粋な提灯記事など来ない」という見方も成り立ちそうです。

これがひねくれた見方であることは否定しません。ですが、敢えてこのような記事を2日続けて掲載した意図はどこにあるのか、何か裏があるのではないかと思わせるものが今のOMNにはあるのです。これまでの記事掲載傾向、一部編集部員のコメント欄での発言等から、素直にOMN編集部を信頼するのを思いとどまらせる何かがあります。

ただ、OMNそのものについての記事ではありませんが、ソフトバンクモバイルに対する批判記事が、賞賛記事とセットになることなく掲載されましたし、「編集部は変わろうとしている」と、素直に受け止めたい気持ちもあります。

このようにいろいろ迷いを感じる今日この頃ですが、「どうせ裏があるに決まっている」から「素直に受け止めていいのだろうか」と考えさせるようになっただけ、OMN編集部は変わっているのかもしれません。


【パロ】こんなん書いたら不掲載かも

2006-12-26 | オーマイニュース

座興を始めると悪のりをする人、場の空気を読めずにいつまでもやってる人が出てくるのはよくある事です。ここにも夢見ちゃんの架空記事を更にパロる不届きものがいるようです。皆さん、叱ってやって下さい。


**** 架空パロ記事はじめ ****

今年の5大ニュース
オーマイニュースに記事を書くために、パソコンを買った私

覇呂畑 夢見 2006-12-33 24:00


今年もいろいろなニュースがありました。こんなにたくさんの出来事が今年一年に起きているとは信じられない思いでいっぱいです。オーマイニュースができて、初めて5大ニュースを選んでみたのですが、1位だけはすぐ決まったものの、どのニュースを選ぶか、順位をどうするか、とても悩みました。

それでは、第5位から紹介します。

第5位 荒川静香さん金メダル

女性らしいしなやかなスケーティングに感動しました。トリノでは不振だった日本選手団でしたが、日の丸を身にまとってのウイニングランと表彰式で流れた君が代のメロディーで、それまでのうっぷんが晴れました。

第4位 北朝鮮核実験強行

一時は世界中がこのニュースに釘付けになりました。つい先日まで6者協議が行われていましたが、北朝鮮の姿勢は変わりませんでした。やはり対話だけでは限界があり、世界が一致協力して圧力をかける必要があると、家族で話し合いました。

第3位 いじめ自殺相次ぐ

我が家にも中学校に通う息子がいますので、他人事とは思えませんでした。大人の知恵で子どもを守ってあげることはできなかったのでしょうか。学校の先生は教育基本法改正を阻止しようなどと考える前に、この日本をいじめのない国にする方法を考えるべきです。

第2位 安倍首相就任

小泉さんは衆議院300議席のお土産をつけて、首相の座を安倍さんに禅譲しました。北朝鮮への強硬姿勢が国民に支持され、正面から論戦を挑めなかった野党は、麻生さんの核議論容認を核保持容認にすり替えたり、郵政造反組の復党批判、教育基本法改正の採決欠席などで一見攻勢を強めています。参議院選挙の結果次第では政権が持たないともっぱらの評判ですが、野党が自民の失策を当てにしているだけで独自の政策を掲げないままならば、来年の5大ニュースには「第2次安倍内閣誕生」と書けるかなあと、ささやかな夢を見ています。

第1位 オーマイニュース創刊

私にとってこれが一番のニュースです。「市民みんなが記者だ」というキャッチフレーズがとても新鮮に感じられ、生まれて初めて自分のパソコンを買いました。今までは周りの人に聞いてほしいことがあっても、匿名での非難が怖くて口を開くのを思いとどまっていました。ですが、オーマイニュースではみんなが実名で記事を書いています。編集部の皆様も、匿名でのいわれない誹謗中傷から私たち市民記者を守るため、一部の批判に屈することなくオピニオン会員を廃止して下さいました。

実名でものが言えるというのは素晴らしいことです。私と同じように考えていた方が全国にたくさんいらっしゃったようで、市民記者数も順調に増え続け、まもなく3000人に達しようかという勢いです。もっとたくさんの方にオーマイニュースを知ってほしい。その思いで、毎日親戚やご近所の知り合いなどに市民記者登録を勧めています。

**** 架空パロ記事おわり ****

とんでもないヤツですね。夢見ちゃんの気持ちを踏みにじるとは。題名と1位の部分には全く手を加えていないあたりが姑息です。でも、作った人はいたって真面目に「こんな記事がオーマイに載ったら面白いな」とのコメントを寄せています。どこまで本気なんでしょうか?

リアルでこんな感じの記事が掲載されたら、編集部に何が起きたかと思っちゃいますけど。

【念のためおことわり】
文中の架空パロ記事には、意図的な仮名・ウソ・事実誤認が含まれています。


市民記者の「顔が見える」記事

2006-12-25 | オーマイニュース

先日のオーマイニュース(以下OMN)市民記者交流会がきっかけで、韓国のOMNを見るようになりました。機械翻訳の文章を読む手間を差し引いても、日本のOMNよりよほどじっくりと記事を読んでいます。今日はそんな中から「こういう感じで記事を読みたい」と思わせた例を紹介します。

まず、ある韓国の市民記者が築地に寿司を食べに行ったレポートをご覧ください。主題となっている寿司は勿論のこと、日本のタクシー事情などにもしっかりとした比較・考察がされていました。交流会当日の朝、睡眠時間を削って取材に行った貪欲な好奇心にも好感を持ち、他にどのような記事を書いているのか興味を持ちました。

そうすると同じページに、その記者が書いた記事一覧へのリンクが貼られています。そこから記事一覧へ飛ぶと、グルメ記事を大変多く投稿している記者だという事がわかりました。過去の記事を読めば記者登録から1年そこそこであることや、鯨を食べて反論のコメントがついているという事もわかります。

こういうのが市民記者の「顔が見える」記事だと思います。開設直後の日本のOMNにも、すでに同じようなスタンスで記事を書かれていると思われる記者は出てきています。1年後、いい意味で顔が見える記事を書く市民記者がどれだけいるか、これはOMNが日本に根付いたかどうかの指標の1つになることでしょう。OMN編集部の適切なサポートのもと、そのような市民記者が増えることを願います。

【おまけ】
実は、この記者の記事は、日本のOMNでも多数読むことができます。牡蠣の記事に使われている写真に見覚えがあったので調べてみたら、掲載記事が続々と出てきたので驚きました。


こんなん書けば載るのかな

2006-12-24 | オーマイニュース

昨日のエントリでオーマイニュース編集部にリクエストを出しましたが、それだけではアレなので、5大ニュースをテーマに架空記事を書いてみました。途中までは真剣に掲載を狙う人になったつもりで書いていますが、途中から明らかに意図が変わってます。

まあ、ほんの座興ですので・・・

**** 架空記事はじめ ****

今年の5大ニュース
オーマイニュースに記事を書くために、パソコンを買った私

花畑 夢見 2006-12-32 24:00


今年もいろいろなニュースがありました。こんなにたくさんの出来事が今年一年に起きているとは信じられない思いでいっぱいです。オーマイニュースができて、初めて5大ニュースを選んでみたのですが、1位だけはすぐ決まったものの、どのニュースを選ぶか、順位をどうするか、とても悩みました。

それでは、第5位から紹介します。

第5位 荒川静香さん金メダル

女性らしいしなやかなスケーティングに感動しました。ただ、日の丸を身にまとってのウイニングランはどうだったでしょうか。世界中の人々が見ているということを考えてほしかったと思います。

第4位 北朝鮮核実験強行

一時は世界中がこのニュースに釘付けになりました。つい先日まで6者協議が行われていましたが、北朝鮮の姿勢は変わりませんでした。むやみに北朝鮮を非難するのではなく、相手の気持ちになって考えることが問題解決の近道だと、家族で話し合いました。

第3位 いじめ自殺相次ぐ

我が家にも中学校に通う息子がいますので、他人事とは思えませんでした。大人の知恵で子どもを守ってあげることはできなかったのでしょうか。日本の政治家は君が代を強制的に歌わせようなどと考える前に、この日本をいじめのない国にする方法を考えるべきです。

第2位 安倍首相就任

小泉さんは衆議院300議席のお土産をつけて、首相の座を安倍さんに禅譲しました。最初だけ高かった支持率も、麻生さんの核保持容認発言や、郵政造反組の復党問題、教育基本法改正の強行採決などで今では50%を割るのが当たり前になっています。参議院選挙の結果次第では政権が持たないともっぱらの評判です。野党が反自民でしっかりタッグを組めば、来年の5大ニュースにも「○○首相就任」と書けるかなあと、ささやかな夢を見ています。

第1位 オーマイニュース創刊

私にとってこれが一番のニュースです。「市民みんなが記者だ」というキャッチフレーズがとても新鮮に感じられ、生まれて初めて自分のパソコンを買いました。今までは周りの人に聞いてほしいことがあっても、匿名での非難が怖くて口を開くのを思いとどまっていました。ですが、オーマイニュースではみんなが実名で記事を書いています。編集部の皆様も、匿名でのいわれない誹謗中傷から私たち市民記者を守るため、一部の批判に屈することなくオピニオン会員を廃止して下さいました。

実名でものが言えるというのは素晴らしいことです。私と同じように考えていた方が全国にたくさんいらっしゃったようで、市民記者数も順調に増え続け、まもなく3000人に達しようかという勢いです。もっとたくさんの方にオーマイニュースを知ってほしい。その思いで、毎日親戚やご近所の知り合いなどに市民記者登録を勧めています。

**** 架空記事おわり ****

リアルでこんな感じの記事が掲載されませんように。

【念のためおことわり】
文中の架空記事には、意図的な仮名・ウソ・事実誤認が含まれています。


ちょっとしたリクエスト

2006-12-23 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)では、現在掲載中のクリスマス特集の他に、年末年始企画として今年の5大ニュースを計画しています。記事が出たら、今年もいよいよ残り少なくなったなと実感するのでしょう。多くの市民記者がこの企画に参加すれば、一人一人が今年のニュースをどう捉えたかというのがOMNを見るだけでわかります。

そこにOMNも参加してみてはいかがですか。OMNが選んだ5大ニュースと題して、編集部の目線をその場に加えてみてほしいと思います。通常の5大ニュースと、OMN関連の5大ニュースの二本立てで。後者は簡単な自己評価みたいなものですが、かたくならず、お気楽に。

どうでしょう?


市民記者交流会その後

2006-12-22 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)市民記者交流会が開催されてから、明日でちょうど一週間になります。日本からは22人の市民記者が参加していたようです。(※)

ですが、一昨日のエントリ以降、交流会についての追加記事は、主婦グループからのものが1本だけです。これは大変寂しい事です。この原因はどこにあるのか、OMN編集部はいつものように黙々と記事を掲載するだけで何も事情を語りませんので、市民記者とOMN双方の事情を推測してみます。

まず市民記者側の事情から。あくまで推測です。

・記事を書かない、あるいは書けない

記事を書かない市民記者については論外です。どういうつもりで交流会に参加したのかと問い詰めたくなります。OMNの奢りで飯食って、酒飲んで、OMNが招聘した韓国の市民記者とおしゃべりができて満足ですか。今まで記事を書いたことがない人であっても、交流会については参加できなかった他の市民記者の為に記事を書くべきです。

たとえば、教育グループの討論で、教育基本法改正について顔を赤くしてまで議論をした市民記者はその模様を書くべきですし、今週に入って、交流会とは関係のない記事が多数掲載されている記者は、秋葉原での取材の模様を記事にすることを優先すべきです。書かない記者を選んだ編集部の参加者選択基準については、また後で書きます。

記事を書けない場合は、個々の事情があるでしょうから一概にはいえませんが、時間的な余裕がないという理由は基本的に認めたくはありません。交流会に参加する余裕はあったんでしょうと問うて終わりにします。

問題は、どのように記事を書いたらいいのかわからない、どこまで記事にしていいのかわからないという理由で、記事を書けずにいる市民記者がいるのではないかと推測されることです。

どちらも気持ちはわかりますが、まず記事を書いて編集部に投稿することをおすすめします。投稿した記事は、「ニュースのたね」に掲載されない限り、事前に編集部のチェックが入り、校正されたものがOMNに掲載される仕組みになっています。大きく改変する場合にはOMNから連絡が入ります。何を伝えたらいいのかピントが絞れない場合には、その旨注釈を入れておけば、親切な編集部が何らかの対応をしてくれるでしょう。もしかしたら、伝えたいことがありすぎて言葉にならないというのが、記事になるかもしれません。

どこまで記事にしていいのかということで投稿をためらっている市民記者は、先走った心配をしているといえます。ある記者はプライバシーに慎重な配慮をした、難しかったとコメント欄で語っています。同じように考えている方が他にもいるのでしょう。しかし、何を考慮する必要があるのですか?交流会に参加した市民記者は、全てOMNの誘いに応じ、自ら希望してその場にいました。定員の枠を超えたため、OMNがさまざまな面から考慮して選んだ市民記者たちです。その中に参加したことを公にされて困るような人は誰もいないはずです。

個人情報の保護が声高に叫ばれる現状で、確かにプライバシーは十二分に守られなければなりませんが、その場での細かなやり取りはともかく、参加者の氏名は本来OMNが率先して公表すべきものです。

仮に自分の名前は伏せてくれとにおわせる人がいたとしたら、その人はOMN市民記者の風上にもおけません。記事を書こうとしている市民記者に向かって不当な圧力をかけ、自由な言論を封じようとしているのですから、編集部に連絡して適切な対応を求めればいいでしょう。きっとあなたを守るために立ち上がってくれます。

そんなことはないけれど、やはり気になるという人がいたら、もっと編集部を信用して下さい。筆が走り過ぎることもあるでしょうが、掲載したときに問題となるような表現はきちんと削ってくれるはずです。編集部はきちんとした基準を持って、プライバシーに配慮してくれることでしょう。変な自主規制だけはしないでいただきたいと思います。

続いてOMN側の事情。こちらもあくまで推測です。

・内容を明らかにしたくない
論外です。とにかく論外です。

・大きく取り上げるニュースではない
論外です。今後OMN主催の交流会なんかやらないで下さい。

・人手が足りない
論外です。よそから人をまわして下さい。

・後でまとめてやる
論外です。ブログじゃないんですから速報性を無視しないで下さい。

・交流会なんてやるんじゃなかった
論外です。そう思ってるなら黙ってないではっきりそう言って下さい。

・市民記者が交流会の記事を書いてくれない
論外です。書かない記者を選ばないで下さい。編集部ですらロクに記事を書いてないのに。

・掲載できるレベルの記事がこない
ウソです。ほぼどんな記事でも掲載してるじゃないですか。

・編集に時間がかかっている
基本的な編集能力の問題ですね。記事を投稿する市民記者の殆どが物書きの素人なのは、最初からわかっていたこと。それに対応できるレベルの人材を集めるか、現在いる編集者のレベルアップを図ってください。

OMN側についての推測が、全て間違いであることを祈ります。


(※)OMN韓国のグループ別合同取材レポートより抽出 詳細は下記のとおり
教育 3名
スポーツ 3名
漫画・アニメ 3名
暮らし 5名
主婦 3名
大学生 5名


謎の部署

2006-12-21 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)は対外的に社内組織図を公開していませんが、サイト内等でその存在が明らかになっている部署があります。その中の一つに、営業局という部署があります。リンク先のブログを見ていただければおわかりのように、バナー広告を主体とした広告を取ってくるのが主な仕事のようです。

営業局長である長束(なつか)泰孝氏は、ソフトバンクからの出向組であり、8月1日現在、OMNでは取締役の一人として名を連ねています。このことから見ても営業局はOMNにとって重要なポジションのはずなのですが、ちゃんと仕事をしているのかという疑問があります。

OMNは創刊以来、広告の獲得に苦労してきました。自社アンケートのバナーを出したり、バナーそのものが無かった時期もあります。現在ではトップページ下とサイドバーに広告がありますが、創刊当初からのスポンサーを除いては、OMNに資金を提供したソフトバンクの関連会社か、ソフトバンク関連の代理店に外注した会社の広告しかありません。いえ、今日になってよくわからない団体のバナーが入りましたが、この団体の事務局をつとめている会社は、先日の日韓市民記者交流会で、合同取材の場所を提供しているのでOMNと無関係とはいえません。

要するに、創刊以後、純粋な営業活動によって獲得したバナー広告はほぼ無いというのが、営業局の実績です。普通の会社で営業の実績が4か月実績ゼロだったら、どうなるでしょうか?体力があればつぶれはしないかもしれませんが、ダメージが大きいであろうことは容易に想像がつきます。

数字が出せなくても努力している印象が見られればまだいいのですが、逆にOMNのサイトからは仕事をしてなさそうな印象を受ける部分があります。

OMNトップページ下部にリンクが貼られている広告案内のページをご覧ください。12月21日になるというのに、未だに11月~12月広告メニューが掲載されています。詳細案内のpdfファイルにカーソルを当てると、出てくるのは"200611_12セールスシート" の文字。広告掲載の申し込み締め切りは"掲載開始日の10営業日前"となっていますので、来年1月1日からの広告出稿には事実上間に合いません。

OMN営業局はどこでまともな営業活動をやっているのでしょうか?

関連会社に広告出稿を依頼したり、(身内の)代理店に広告の外注を出す程度の仕事に専用の部署は必要ありません。長束取締役が個人でやれば済む事です。OMNからソフトバンクのスポンサードを除いたらまともな収入源は無いのです。仕事をしない営業局員はとっととクビにするか、明らかに人手の足りない編集局に飛ばして仕事をさせればいいのではありませんか?

OMN一人改善委員会からの提案でした。


この差はどこから来るの?

2006-12-20 | オーマイニュース

オーマイニュース(以下OMN)市民記者交流会を伝える日韓の記事の違いです。

まず日本は編集部から午前中の様子と午後の予定を伝える記事が1本、市民記者からの記事が3本。ただし交流会の模様を伝えた記事は1本だけで、残りは他の主題に交流会に参加したことを付け加えているだけのものです。

対する韓国ではサイト内に特集カテゴリが設置され、編集部からの記事は2本、市民記者からの記事が6本、関連記事として在日市民記者の記事が1本掲載されています。

これだけを見ても差があるのですが、内容について踏み込むとその違いが歴然と表れます。

日本で唯一の編集部による記事は、講演の内容を紹介するだけで、今回の主役である日韓市民記者の顔が見えてきません。曲がりなりにも市民記者の顔が見えてくる記事は、当の市民記者による1本だけです。

では韓国の記事はどうか。編集部の記事は詳細です。まず最初に交流会当日の模様を伝え、その後2泊3日の道中を写真を中心にまとめています。市民記者からの記事は、6本中5本が合同取材の模様を伝えるものです。交流会では6つのグループに分かれて合同取材を行ったそうですが、既にそのうち5つのグループから記事が上がっています。そして残り1本が主婦グループの交流を伝えたものとなっています。

掲載記事一覧(Naver翻訳)

編集部その1
編集部その2
教育グループ
スポーツグループ
暮らしグループ
主婦グループその1
主婦グループその2
大学生グループ
在日市民記者による関連記事

韓国発の記事に共通するのは市民記者の顔が見えるという点。日韓市民記者の交流の様子がリアルに読者に伝わってきます。写真を多用し、出席者の名前を明らかにしているので記事に対して親しみが持ちやすく、誰が書いたか、誰がその場にいたのかが非常に身近に感じられるのでしょう。書き手が読者に伝えたい気持ちの大きさが、彼らの記事からはっきりと感じ取れました。

これは実名による責任ある発言を標榜しているOMNには大変重要な点です。何を書いたかではなく誰が書いたかを重視するのであれば、市民記者は今よりも自らをオープンにするべきだと考えます。ただ実名で記事を投稿するだけでは、名前はただの記号にすぎず、ハンドルネームや匿名と変わりません。一部にはその点を利用して「実名だから何を言っても構わない」といわんばかりの市民記者がいることも悲しい現実です。その記者がどういう人なのかがわかってこそ、匿名記事との差別化ができ、OMNの存在感が増すのではないでしょうか。

そして今からでももう一度日本のOMN編集部に考えてほしいのは、市民記者交流会の開催目的であり、意義です。各メディアで苦戦が伝えられる現状で、大掛かりなイベントをやってOMNの認知度を上げるつもりではなかったのですか?

残念ながらここまでの交流会関連記事を読む限り、その姿勢は伝わってきません。昨日行われたオヨンホ氏の講演で、交流会の翌日に掲載された新聞記事に厳しいことが書いてあって残念、交流会を取材していればそのような内容にならなかった旨の発言がありました。

編集部の皆さんはこの発言を聞いてどのような印象を持つでしょうか。ただ素直に同意されるだけでしょうか。はっきりいいますが、そのような考えだけではOMNはいつまでたっても良くなりません。OMNは自ら情報を発信できるメディアなのです。自前のイベントの記事を他社が伝えようが伝えまいが関係ないではありませんか。自分で伝えればいいのですから。自ら伝える努力をおろそかにして他社の批判をしていては、何も変わりません。

記事には記事で対抗する。

これがOMNのポリシーではありませんでしたか?

鳥越編集長は同紙のインタビューで「スクープが欲しい」と発言しています。ここにも何か誤解があるように思えてなりません。OMNに限らず、ネットでの情報発信には一発で状況を急変させる力はありません。それがファクトであれ、オピニオンであれ、大スクープであっても同じことです。地道にユーザーが求める情報を発信し続けることが、多分唯一で最短のOMN成長の道でしょう。

正直いって「日本はなってない、韓国を見習え」なんてことは書きたくありません。ですが、今回の市民記者交流会に関するここまでの記事を見る限り、OMN韓国は交流会を行い、その様子を記事にしてアップし、読者に伝えたいというメディアとして当たり前のことを当たり前にやっています。日本でも同じようにやってみようじゃありませんか。すぐできることからで構いませんから。

韓国発の市民記者交流会の記事を全て日本版で公開しましょう

その記事を題材に、伝えることの意味を編集部皆で話し合いましょう

今からでも、交流会に参加した市民記者に記事の投稿を呼びかけましょう

すぐできますよね。やってみて下さい。

※ 関連エントリ
  日韓市民記者交流会によせて