はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

第34話 国体◇◇競技補助員(H16.11.2発送) <21通 通算847通>

2006年09月30日 | だいこん高物語 2004

 表彰状
 ○年○組 ○○○○ 様
 あなたは、◇の国まごころ国体◇◇◇◇◇競技補助員として活躍し、大会運営に貢献しました。あなたの責任感や真剣な行動、努力を称え、ここに表します。

  本気になると
  世界が変わってくる
  自分が変わってくる
  変わってこなかったら
  まだ本気になってない証拠だ
  本気な恋 本気な仕事
  ああ 人間一度
  こいつを つかまんことには 

 坂村真民さんの「本気」を贈ります。あなたの本気をつかまえて、充実した高校生活を過ごしてください。
  平成16年11月2日
  県立だいこん高等学校長 奥井太郎 



 この年、国体があったんです。
 トッププレイヤーが本気になって取り組む姿を見てほしいと、奥井は言ってました。


「だいこん高生は、本気になったら、すごい能力を発揮するんだけど、日頃あまり本気になってくれない。もったいないんだよ。何とかしなくちゃねぇ。」
 奥井の口癖です。


 坂村真民さんの「本気」ではないけれど、本気を一度つかんでみないと、生まれてきた意味がつかめない気がします。
 本気になって恋をして、本気になって仕事をして、本気になったからといって、必ずしも恋が成就するわけではなく、仕事がうまくいくわけではないんだけれど、本気になってみなければわからないことってあるんですね。

 ただ、本気ってやつは、人に求めるもんじゃないって気がします。人に本気になれって求めるもんじゃなく、自分で本気をつかむもんだと思います。

 それで、奥井に聞いたんですよ。
「お前はあの頃、何を本気でやったんだ」って。わかってるくせにね。嫌なやつだね、俺は……。


「そうだねぇ、何を本気でやってたんだろうねぇ。

 学校の雰囲気を変えようとしてたね。あったかい学校にしたかったから、ほめ励ますはがきに本気だったし…。自転車並べも、2、3年生の自転車並べは1学期からやってたんだけど、11月18日からは1年生の自転車並べも始めたよ。この日から、全学年の自転車並べが始まったんだ。
 少しずつ、自分にできることを広げていたなあ。

 ミニマム・リクワイアメントなんてのも先生方に提案したり、学校だよりをこの年は私が全部書いたりね。

 そんなに無理をしてるって気はなかったけれどね。教頭先生がよくやってくれたから、やれたんだろうなあ。

 本気だったと思うよ。ま、失敗もいっぱいあったけどね。それはまた後で話そう。
 その頃書いた学校だよりの文章を紹介するよ。」



保護者・地域のための「だいこん高だより」3号(平成16年11月15日)

子供をほめ励まし、自分をほめ励ます     校長 奥井太郎

 可愛くば 五つ教えて 三つほめ
      二つ叱って よき人となせ    二宮尊徳

 「教育というものは、何百回、何千回繰り返し言い続けること。それと、背中を見せること」とイトーヨーカ堂の伊藤雅俊名誉会長は言います。二宮尊徳の言葉でいえば、根気強くほめ、粘り強く叱って育てるということになるのでしょうか。
 
 志木高校では、頭髪服装指導や遅刻指導などの規律ある生活態度を育てる指導を厳しく行っていますが、規範意識を育てる指導は、叱る指導になりがちです。日本人はほめることが苦手ですから、意識してほめる指導を工夫する必要があると考えています。二宮尊徳のいうように、叱るよりもほめることのほうが多いくらいでよいのかもしれません。
 現在、「ハガキ表彰状」などにより、ほめ励ます指導にも取り組んでいます。これまで850通ほどのハガキをお送りしましたが、お子さんと会話をしたり、ほめ励ましたりする機会として利用して頂けましたら大きな喜びです。

 人をほめ励ます習慣を身につけることは、意外と難しいものです。一つの方法として、ご自身をほめ励ますことから始めてはいかがでしょうか。大人自身が、もっと自分をほめてあげてもいいと思っています。本当に頑張っているのですから。


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