○○○○ 様
ご卒業、おめでとうございます。
大人への門出をお祝いして、だいこん高校での最終講義をお贈りします。
【もし、結婚しようと思う人ができたら】
一生愛し続けられる人間になりなさい
一生愛される人間になりなさい
【もし、子供ができたら】
三歳まで…十分なスキンシップを与える
六歳まで…愛情を持って厳しくしつける
十歳まで…一緒に喜び感動してあげる
【生き生きとした人生を送るために】
マイナスの言葉を口にする癖はやめよう
自分を信じてとことんやってみよう
志高くあれ
あなたの未来が充実したものであることを心から祈っています。
平成17年3月10日
県立だいこん高等学校長 奥井太郎
感謝の卒業式でした。心に残る卒業式でしたね。
卒業証書授与クラス代表の一人が、卒業証書を受け取った後、参列する人々に語り始めたんです。4年間かけて卒業を迎えた男子生徒です。
先生方や学校、友人たちへ、涙しながら何度も何度も「ありがとうございました」と感謝していました。
二度目は閉式直後。男子生徒が一人、自分で作った答辞を手に演壇に駆け上がりました。
ちょっと受け狙いもあったかもしれませんが、口にした言葉は感謝の言葉でした。
「毎朝お母さんが起こしてくれなかったら卒業できなかったと思います。家に帰ったら言えないのでここで感謝します」
先生方や仲間へも感謝を述べ、答辞を残して行きました。問題を起こしてばかりで本当に手のかかるやんちゃな生徒でした。
この二つのハプニングは、生徒たちが感謝の気持ちを表現したくて起きました。生徒に感謝の気持ちを芽生えさせた先生方は、本当にすごいですねぇ。
奥井も言ってました。
「先生方に心から感謝してます。生徒たちが感謝する気持ちを持ち得たことは、生徒にとって非常に大きな財産ですから。その感謝の気持ちを育ててくれた先生方に感謝します。」