夜半過ぎから、台風の影響かたまにクルマが揺れるほどの強風が吹いていた。
そんな中でも、他に二台のクルマがあった。
一台は昨夜から停まっており山頂小屋泊だろうか、そしてもう一台は、いつやって来たのか気が付かなかったが、既に出発したようである。
雨は降っていないので、すぐ近くであるが登山準備をして「鈴沼」に出発した。
ブナ林を通り、10分余りで鈴沼到着である。
木々に囲まれた小さな沼で、紅葉も始まっていた。
しかし物凄い暴風が吹き荒れていた。
カメラもなかなかじっと構えられないほどであった。
そんな中で、心もとない小さな桟橋に出てしばらく撮影した。
ガスに薄日でも射せば、いかにも神秘の沼といった写真が撮れるかもしれないが、このような暴風では記念写真といったところであろうか?
一時間近く鈴沼付近にいたが、もちろん誰にも会うことはなかった。
帰ってから車内で食事をしていると、二台のクルマの所有者が無事帰って来た。
倒木や落石に会わないようにと、食後は早めに林道を下り町に出た。
こんな日でも、十台ほどのクルマが林道に入って来たのには驚いた。
午後からは、雨混じりの暴風が吹き荒れたり、砂埃が舞い上がる場面がしばしば見られた。
またしばらくは休日になる予想で、遠刈田温泉で入浴後コンビニの駐車場で車中泊させてもらいました。