深度計予備回路

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新品状態

2011-06-10 09:34:32 | ガンダム
膠着状態が続くこの駐屯地で、まとまった補給など期待するべくも無い。

ジワリジワリと、勢力を増す敵軍を、圧しとどめるための、懐事情は常に厳しく、
思い出したように到着するミデアに、最低限の武器弾薬が、積み込まれている次第だ。

まぁ、伸びきった補給線を、嘆いていても、明日はない。

半年も前に届いた、「最新鋭の」ガンダムだが、到着の喝采は束の間、
蓋を開ければ、座礁機を、予備パーツで補修した、立派なド中古で、
「新鋭機らしい調整整備の複雑さ」はそのままに、ヤレも目立つ、整備班泣かせの逸品だった。

期待のビームライフルも、遅れる事三ヶ月で、到着したのだが、
視界が悪い亜熱帯のジャングルでは、威力より、取り回しの悪さと、整備運用の手間のほうが目立つ厄介者で、
旧態然とした火薬を使う「100mm」の弾薬消費量が、減ることはなかった。

実際、「戦艦の主砲並み」と謳われた、パワーでさえ、高温多湿の影響なのか、「似て非なる姉妹品」なのか、
盛大なガッカリ砲の域を出ていない気さえする。


しかしながら、こんな最果ての、駐屯地に配属されるのが不運とも思えるほどに、メカニック達は、優秀で、
出撃と修理を忙しく繰り返しながら、有り合せのパーツと、偉大なるマンパワーを駆使して、「名ばかりのガンダム」を、
カタログスペック以上に、仕立てる事に成功している。

隊を束ねる私は、新車両など当然の如く届かず、弾薬、食料、医療品すらも、要請した分の7割も届かない現状を切り盛りするのが責務なのである。

しかし、先日到着した、コンテナの中身には、正直驚いた。

MS用の携行火器とその弾薬に加え、要請すらしていない、試験タイプの高機動ザックまでが、積み込まれていたのである。

指示を待たず、このオプションザックが、ガンダムの駐機してあるハンガーに、運ばれていくのを見送り、
続くもう一機のコンテナから運び出されて来た荷物に、私は目を丸くした。

コーションラベルも眩しい、未使用新品のGMだった。

一機とはいえ、新式の最終装甲を装着し、ビームカノンパックを背負わせた豪華仕様で、
機能強化型の頭部と、大型の補助推進器が、追加された膝下も頼もしい。

ざっと目を通した仕様書によれば、中身の方にも、限りなくガンダムに近いパーツが奢られているらしい。

コンテナの奥からは、「以前の物とは明らかに型番の違う」ビームライフル用の機関部と、専用のエネルギーチャージャーまで出てきた。
さぞかし今夜のハンガーは、賑わう事になるだろう。


テストを兼ねた、後日の出撃で、機関部を積み替えた、ビームライフルは「噂にたがわぬ」パワーを発揮したし、
ガンダムに背負わせた高機動ザックも、試作とは思えない仕上がりを見せた。

肝心のGMの方も、動きに新品らしい硬さが残っているものの、出力、運動性共に、予測以上の性能を発揮してパイロットを、歓喜させ、
大口径で、専用ジェネレーターと、冷却機を持つビームカノンユニットは、その高出力と、発射速度を生かして、
後方支援のみならず、突破戦においても、その優位性を見せ付けるに至った。



・・・と、それら全ては、まことに、喜ばしい限りであるが、コンテナと同時に贈られてきた、指令書の内容が、少々キナ臭い・・・

「前線に展開している敵軍が、急速にその勢力を増し大規模な攻撃が予測される」との事である・・・・・
「増した敵勢力」から、この補給分で、現状を死守しろという事なのだろう・・・・

往々にして、お偉いさんは甘くない・・・・・・

我々の持ち駒と、この「心づけ」を、盛大にすり減らしても、事態を打破するのが至難の業なのは、経験でわかる。

今朝また、ミデアが到着した。
コンテナの中身に、再び「過剰な心づけ」が、詰まっていたら、いよいよ腹を括らねばなるまい・・・・・


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といったあたりで、ジムキャノン、「ウエザリング前まで」でけました。
現状は、新品状態ってことで、当然今後は「ばばちく」していくわけですよ。

お色の方は、配備時期や、製造工場の違いで、前回のガンダムとは、似てるけど、若干違えた、色味にしてます。

薄色部分を、サンドイエローから、サンドグレーに変えたんですが、「なんか今風」に見えたりします・・・・・・・
まぁ、ばばちくなったら、俄然印象も変わるんでしょうけどね!!!!!