アメリカ・日本・ヨーロッパなどの国々はいわゆる「資本主義・自由経済」を標榜しております。
ですが、このアダムス・スミスがもたらした「産業革命」以降の世界を見てみると、
イノベーション(技術革新)は、人々の生活を一変し便利なものとしてきました。
しかし、製造現場はイノベーションの影響で効率化が進み雇用を必要としなくなっています。
富の分配を受ける人々は時代を経るごとに少なくなっていき、
『所得の二層化』を促進するという「資本主義の限界」を感じさせてきました。
「資本主義は、皆を幸せにするシステムではない」ということにボチボチ気づき始めたようで、
10年くらい前にノーベル経済学賞を受賞した経済学者やピケティーの様な先端を行っている
経済学者はすでに「資本主義の敗退」を認め「NEXT資本主義」を提案している。
なのですが!です。
ベンチャーという一見先端を走っているかのように見える彼らの眼中には、
『イノベーションを推し進めることこそ、世界を豊かにする』といって憚らない。
イノベーションは、「諸刃の剣」で『富んだ民』と『貧する民』を同時に生むシステムで、
前述したように、どんどん「富める者」の数は少なくなっています。
ベンチャー社長が「世界経済をけん引する」と言って憚らないのは、
単に自分と自社の社員が富んでいるだけの話しで、
『世界が裕福になる』というのは絵空事でしかなくなっています。
では、どんな方法があるのか?
私がこの無い頭で考えると、「好奇心・成長心の抑制」です。
世界が月面に着陸したのはたった一回です。
それもそうとう昔ですよね?
冗談でよく言うのは、「月面着陸の映像の右下に『20世紀フォックス』って書いてあったろ!」
と言うくらいに、月探査については遅々として前進が見られません。
宇宙探査の目的のいくつかの一つは「地球の代用品を探す」と言うことがあります。
「産業革命」、「経済革新」は成長と環境破壊の両輪で進んでいます。
環境に優しく細心の注意を払って産業が成り立っているのは世界のほんの一部の先進国に過ぎません。
中国・インド・南米・アフリカと発展が見込まれている、もしくは「賞味期限切れ」の
国々は、環境汚染を垂れ流しながら、各々の国の「産業革命」を行っています。
しかし、しかし、先程上げた国・地域の産業・文化が成熟したら、
次にはどこを「開発」するのでしょうか?
これから、発展途上国を中心に地球は『人口爆発』を起こすと言われています。
つまり、「世界人口100億人時代」です。
欲望ばかり、追求すると競争・争い事になるので、かつて日本が行ったような、
「一億総中流社会」を世界に広げ「100億総中流社会」を目指す事によって、
人類は地球に住み続けられるのではないでしょうか!?
人類の経済的目標は、「皆を幸せにする世界」ではないかと、常々考える今日この頃です。
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