温泉大好き

趣味で ”うたごえ・喫茶”を行っています。
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自前の「物差し」

2007年03月02日 05時54分09秒 | Weblog
引き際が素敵な円楽師匠 先日も”あさずま”に生出演してました。
元気そうでしたが、芸人は許せないのでしょうね、自分の芸に。。。

”筆洗い”にこんなことが紹介されていました。(東京新聞2月27日付け)

「財布を拾って渡したじゃあねえか」「そんなものを拾った夢みたのかい」。落語の「芝浜」はこんな調子の夫婦の掛け合いで話が進む。酒飲みの亭主が芝浜で大金の入った財布を拾ったのは本当なのか、夢なのか。女房の言を信じて亭主は働き者になる。三年目の大みそか、女房の告白のオチは…
▼この噺(はなし)は、落語中興の祖といわれる三遊亭円朝が「酔っ払い、芝浜、財布」の三つの題から作ったと伝えられる。人情ものの名作で、落語家の三遊亭円楽さん(74)が引退を決断する噺となった
▼円楽さんは二〇〇五年十月に脳梗塞(こうそく)に倒れ、演芸番組「笑点」の司会を降板したが、落語を口演できるまで回復。一昨日の国立演芸場での「名人会」では、得意の芝浜でトリを務めた。半年以上前から一日三回程度のけいこを重ねている。自分が納得できるかどうか、最初から進退をかけていたと思う
▼家を出るまでは「まだできるかな」と思ったが「声がだめだった」という。客席から盛大な拍手を受けても「恥をかきたくない」と高座を去ることにした。芸に厳しい人ならではの言葉だろう
▼円楽さんは人情の機微や道徳観、倫理観など落語から学べることは数多いと説く。最後の高座では、自前の「物差し」を持つことの大切さを教わった気がする。

 お天気が続きます。気温も高くなりますね。