カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

手抜きのためのお料理

2005年10月31日 | 日記
いくらお料理が苦にならないたちでも、毎日仕事を終えて帰り、夕食の後、明日自分が食べるためのお料理をするのは面倒なもの。
でも、明日のお昼に出来合いのものを食べることを想像すると、重い腰はどうにかあげないと…。

疲れている時にお料理はできない。
頭が働かないから手順も悪いし、味つけも適当。
ちょっとさぼって冷凍庫をのぞいてみても、気の利いたストック料理などあるわけなく…。

そして翌日のお昼に自作の冴えないお弁当を食べることになる。

どうにかこの状況を打破できないものかと考えた。

(そうだ、お料理のストックを作っておこう、そして、もしも明日お弁当を作るのがどうにもこうにも面倒だったら、ちょっとずつそのストックを使えばいい。)

…というわけで、手抜きのためのストック食材を作っておくことにした。
写真を見ておわかりの通り、手の込んだものなど何一つない。
・和風ハンバーグ(りゅうちゃんからいただいた黒七味風味)
・にんじんと干しぶどうの炒め物
・ちりめんじゃこ(ごま油で炒ったもの。ごまと一緒にごはんにふりかける)
・さつまいものハチミツ、レモン煮
・かぼちゃの煮物

温野菜の方が体を冷やさず、ビタミンの吸収がよい、ということで、お弁当に持っていくお野菜は火の通ったものばかり。
緑のお野菜は、色が悪くなるので面倒でも、それくらい茹でよう。

これで手抜きができる!と思ったが、まとめて自分で作っているんだから、何の手抜きにもなっていないような…。

不調な日の考えごと

2005年10月30日 | 日記
昨日、あまり熱を入れて手拭い作りをしたせいか、昨日の夜はひどい頭痛になった。
目の奥が痛んで、涙が出る。
「え?」なんて振り向こうものなら激痛のためくらくら。
普段から薬を飲む生活をしているので、なるべくなら薬は控えたいところだけれど、我慢できずに鎮痛剤を飲み、休む。

私の体は何を訴えて頭痛を起こしているのだろう。
このひどい痛みがもし鎮痛剤を使わなかったらどうなるのだろう…。
ずっと痛いのか、それとも何時間か何日か経過したらおさまるものなのか。

頭が痛いのに、頭が痛くなるようなことばかり考える。

今までいろいろな体の不調を経験してきた。
ブログを通してそんな情報をお知らせしたら、いつか誰かの役に立つこともあるかもしれないなぁ。






手拭い作り*注染実習塾*

2005年10月29日 | 日記
今日は東京和晒さんの手拭い作り教室に行きました。

注染とは、注ぎ込み染めとも言います。
染液を布地に注ぎこんで染める方法です。

教えてくださるのは、この道50年の職人さん、大学院生で注染を専攻されているかわいらしい女の子先生、他の注染工房の先生の三人の方。

まず、晒に型を置き、色を染めないところに糊をのせる練習。
この糊をのせる作業が一苦労。
職人さんがヘラでぱーっとのせると均一にきれいに糊がのるのですが、私がやるとでこぼこ。
失敗したところは、職人さんが手伝ってきれいに伸してくれます。
長い晒を使うので、たたみながら糊をのせ、何層にも重ねます。

糊付けが終わったらいよいよ色をつけます。
色を分けるところは、糊で土手をつくり他の色のところへ流れないように。
(でも少しにじむのですが)
「バケツ」という小さなじょうろに染液を入れ、布地に色を注ぎます。
※この「バケツ」を作る職人さんは現在ひとりしかいらっしゃらないとのこと。今後どうなるのでしょう…。
色はハケで塗る方法しか体験したことがなかったので、「注ぐ」というのにはびっくり。
気を抜くと、すぐにジャーっと流れてしまうので、慎重に慎重に。
注いだ液は、どういう仕組みなのか台にあるペダルを踏むと、下に吸い取られます。

色をさす工程が終わったら糊を洗い流します。
ああ、にじんじゃった、はみでちゃった、などなど思いながらも糊を洗い流すと、白い晒に自分のおいた色が出てくるのはうれしいもの。
洗って、脱水して、乾燥をかけた後は、職人さんが機械で丁寧に布を巻いてくれます。

と、こうして書くと簡単になってしまいますが、これがとても大変な作業。
立ちっぱなしで、いつもしない格好をするので、肩、腰、足がぱんぱん。
職人さんが「正直体力仕事ですよ」とおっしゃっていましたが、本当に!

昔、職人さんの月のお給料は公務員の3倍だったそうです。
(そのうち4ヶ月はお休みなので年間にすると2倍くらい)
そう、職人さんの仕事は、誰にでもできることではないのです。
技術が必要、修行が必要、手間のかかる仕事、体力を使う仕事…。

職人さんが現代の浴衣のお話をしていました。
今安価で季節に販売される浴衣の多くは、プリントもの。
インクでプリントしているから、汗を吸わない、通気性が悪く暑いそう。
「本物の浴衣は全然違うよ。すぐわかる。それに汗を吸うし気持ちがいい。でも手間がかかる分高いからね、今は年に何遍も着ないでしょ、だからその時きれいに見えたらね…。」
最後は、ハハハ、と明るく笑っておしまいにした職人さん。

本物、というものは、必要な工程、必要な労力を経た中から生まれ、人に親しまれるもの。
身につけたり、使うものだったら心地のよいものだと私は思う。
今の時代は何でも早く、簡単に、手に入り、便利な世の中。よいこともたくさんあるでしょう。
でも、その中でも本物に触れる、本物を知ることを大切にしていきたいなと思う。

職人さんはとても明るく優しくお元気で、まだまだお話伺いたかった…。
次回は型作りの講座を予定しているとか!ぜひ行ってみたいと思う。
注染もまたやってみたいな。

*写真は私が染めた手拭い。




霧の朝

2005年10月28日 | 日記


めずらしく今朝は霧が出ていました。
写真でわかるかな?
そんなに濃い霧ではなかったけれど、遠くがふわふわ白くてなんだか不思議な風景。
会社に行くのに、バックにカメラ。
のんびりした朝。

私の家の横には親水公園があり、それが駅までずっと続く。
人工だけれど川があり、川の両側は桜並木。
桜の木は、今きれいに色づいています。





熱心に写真を撮りすぎて、遅れそうになってしまった。
いつもまっすぐ駅に向かっているけれど、カメラを持つだけで世界が広がる。
見慣れた風景にもいろいろな発見があります。


原了郭の黒七味

2005年10月27日 | 日記
今日の夜ごはんはアシッドさんと待ち合わせ。ラッキーなことにりゅうちゃんとも合流できた。

ごはんは船橋にある「菜」というラーメン屋さん。
ていねいに作られたやさしいお味にラーメン。
つけめんに味つけタマゴをプラス。
…詳しくはきっとアシッドくんが書いてくれるでしょう(笑)

写真はりゅうちゃんがくださった原了郭の黒七味
家に帰ってきて封を切ってみると、なんとびっくり。
上品な香り!!
海苔の、山椒の、ごまの、木の実の香ばしい香り。
さっそく何かに使ってみたくなったので…明日のお弁当に一品。
エリンギを薄く切ったものをさっとあぶり、お醤油をちょっとさした上にパラパラ。
おいしい!!
今までの七味の常識をくつがえす味。
お弁当じゃちょっともったいないかも。

りゅうちゃん、ごちそうさまでした!どうもありがとう

夢をみて泣く

2005年10月26日 | 日記
この間、久しぶりに泣いて朝起きた。

わんわん泣いて、涙がつうつう耳に入った。
悲しい夢だった。
あまり悲しくて夜起きている相方くんにメールをしてしまった。
すぐにやってきた返信にほっとした。
涙がやたら熱くて、起きてもなかなか止まらなかった。

小さい頃は、よく眠りながら泣いていて、母に起こされた。
今になって思うけれど、自分の子供がもし眠りながら泣いていたら、とても悲しい。
毎日だっこして眠らないと、と思うかもしれない。

悲しい夢は逆夢で、いい夢だと言うけれど、泣く夢は不思議とショックでいやだ。


「ミンケパットさんと小鳥たち」

2005年10月25日 | 
「ミンケパットさんと小鳥たち」
作:ウルスラ・ジェナジーノ
絵:ウィルコン・ヨゼフ
訳:いずみちほこ

~お友達のいないミンケパットさんは、森で小鳥たちにえさをあげるお仕事をしています。小鳥たちの唄を聴くうちに、ミンケパットさんは古いピアノを買って、小鳥たちがさえずるメロディーを弾くようになりました。そんなある日、お菓子屋さんの奥さんがかわいがっていたカナリヤが逃げてしまいます…~

ちょっと寒くなってきました。
夏好きの私は、秋になると「夏が終わっちゃった…」と、毎年トーンダウン。
だけど今年の秋は何ごともないのに、なんだか落ち着いた気分です。
家の周りにある、たくさんの桜の木の葉の色が変わるのも楽しみ。

そんな日にぴったりの絵本が「ミンケパットさんと小鳥たち」。
静かなアースカラーの水彩の絵。
冬の寒さとともに、小鳥のふわふわの羽毛、古そうなミンケパットさんのコート、すきま風の入りそうな部屋の中がなぜかあたたかく感じられます。
かわいらしい、やさしいお話です。

秋のパスタ

2005年10月24日 | 日記
最近、食欲旺盛。
普段は自分でよく食べると思っているのに、周りの人々には食が細いと言われる。
でもこの秋は違う!
ちょっと多めの食事もペロリと食べてしまうし、食べてもすぐおなかがすいてしまう。

休日の昨日、家にいた私は何を食べようか考えた。
秋らしくキノコのパスタを作ろうとしたのだけれど、我が家には珍しくキノコのストックがなかった…。

そこでこの間水戸のおばちゃんにいただいたかぼちゃで、かぼちゃのパスタを作ることに。

にんにく:ひとかけら
たまねぎ:1/4
かぼちゃ・ベーコン:適量
黒コショウ・塩:少し

パスタを茹でながら、エクストラ・バージンオイルで材料をざっと炒める。
パスタが茹だったら炒めた具材と混ぜる。黒コショウとお塩で味を調えてできあがり。
おばちゃんからいただいたかぼちゃは、しっかり炒めてもべちゃべちゃせず、実はしっかりしたまま、ホクッと仕上がる!
さっぱりとしたパスタはいくらでも食べられそう…。
季節の食材はやっぱりおいしいな

土から

2005年10月23日 | 日記
昨日はアシッドさんと、備前焼きの作家:森大雅さんの作品展を観に行きました。

焼き物のことは全くの素人で、よくわからないけれど…。
土からズンっと出てきたような、あたたかい感じがしました。
お茶碗などお湯を注いだら、とろけてしまうのではないかと思うほどの土の質感。
森さんご本人とお話ができたのですが、お若いのに落ち着いた素敵な方でした。
どんな風に作品を製作されているのか、とても興味があります。
いつか備前にも行ってみたいな。



「オーケストラの105人」

2005年10月22日 | 
「オーケストラの105人」
作:カーラ・カスキン
絵:マーク・サイモント
訳:岩谷時子

~オーケストラの演奏まで、メンバー達はどんな風に支度をして集まってくるのでしょうか。お風呂に入るところから、演奏が始まるまでの時間を描いた一冊~

私はこういう時間を追って何かが仕上がっていく、というお話が好き。
小さなパーツが組まれていくのにわくわくしてしまう。

オーケストラの演奏を聴くとき、メンバーの日常なんて考えたことがない。
この絵本を閉じるとき、なんだかちょっと彼らのひみつを知ってしまったような…。

絵も色もとてもあったかくて好き。
白いページも、端の方がうっすらあたたかい黄色。
冬のプレゼントにおすすめの一冊。