カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

展覧会が終わって

2006年11月29日 | restauro
展覧会は無事に終わりました。
平日に搬入だったので、実際に展示された自分の作品、修復した作品を見るのは開催してからでした。
自分の作品はイヤと言うほどながめているのでよいとして、他の方の作品を見るのがとても勉強になりました。
普段仕事をしているとなかなか模写もできないなぁ、なんて言っているのは甘いな、と。
勉強している人はどんな状況でもがんばっているのです。

修復した作品を展示するということは、見に来てくださった方が、どれどれ、と修復の成果を見るわけです。
修復前の作品の写真も一緒に展示してあるので、修復前と後を比較することができます。
自分が修復した作品の前に人が立ち、画面に顔をくっつけるようにして眺めていたりすると、
「もっと離れて見てくださいよ」
と、言いたくなる…。

実際に絵を修復していたあの時間はとてもよかった。
小さな欠損を少しずつ丁寧に埋めていく作業。
時間をコツコツつなぐ作業。
とてもいい。

もっともっと勉強せねば。

作業が終わりました

2006年11月19日 | restauro
昨日7時間、今日6時間。
ずっと油彩の修復。
休み時間は…昨日はコーヒーを飲んだ10分間。今日はパンをかじった10分間。

同じ作業を続けた時間で、こんなに長いのは初めてかもしれない。
時間が経つのが本当に早い。ふと時計をみると「えっ」と思うくらい過ぎている。

私が作業をした作品には青い空が描かれています。
先生曰く空と人の肌はとても難しい、そうです。
実際とても難しかった。
色を作っても作ってもキャンバスの空の色にならない。
何度かやり直しもしました。
色を重ねて重ねて、どうにか近づけました。
仕上がりはどうかな。
どうしても自分が作業した箇所に目がいってしまうので、正直なところよくわからない。
でも、ビギナーなりに出せる力は出しました。

今はいただきものの福砂屋のカステラを食べながらお茶を飲んでいます。
ようやくほっとしました。




コンタクトで見えない

2006年11月14日 | restauro
この間修復する絵のジェッソ(石膏)を削ろうとしたら…見えない。
最近コンタクトレンズを買ったので、「これなら修復するのにラクだぞ」と思っていたのに。

どうもコンタクトレンズってちょっと距離がないと見えにくいものみたい。
修復の作業は棟方志功ばりに画面に顔を近づけてやるので、コンタクトだと焦点が合わず全然見えなくなる。
…結局コンタクトレンズをとって作業。

早く土曜日が来ないかな。
早く絵に会いたい!

以下はテンション高めで注文した辛いアジア料理たち。
これは辛くないね、マリネ(私の大好きなタコ、ホタテ、サーモン)



トムヤムクン



ヤムウンセン(海藻たくさん。海藻も大好き)



レッドカレーヌードル(辛いけどたまごが入ってちょっとやさしい味も)


油彩画の修復

2006年11月13日 | restauro
大変だ。
いきなり油彩画の修復をやっている。

本当はまだまだ練習板※をいくつか作らなければならないのに。
※画集を切り取って板にはったもの。そこここに穴をあけ、石膏をつめ、補彩をし、修復の練習をする。

突然ホンモノの油彩画が手元にやってきた。
石膏をけずりながら、「ああ、この絵を描いた画家さんは今どこにいるんだろう」と、遠く思う(笑)
おそるおそる修復作業をしています。
イレギュラーで来週も修復作業をしに教室に行きます。

帰りにごはんを食べた。
高いテンションのまま辛いものを食べた。
それはまた後に書きます。
今日はあまりに脳を使いすぎたので寝ます。

…楽しかった。


机に置いてあるもの

2006年07月11日 | restauro
毎日、ちょっと座った時に描けるように日中ダイニングテーブルの上には模写用の画用紙と鉛筆がおいてあります。
家事やこまかな用事をしていると、なかなか絵に手が出ないような気がしてこういう作戦に出ることにしました。

引越しの時は模写はしばらくしないことにして、過ごしていたのですがある時絵を前にするといつものように筆(鉛筆だけど)が進まず…。
先生は「模写は慣れだから毎日描くことが大切」とおっしゃいます。
ですから机の上に置きっぱなしだと少しでも描けるので便利です。

でも…昨日大切な絵にお茶をこぼし、画用紙にシミを作ってしまいました。
とてもガッカリ…。
机の上に飲み物は置かないようにしていたのに手がすべってしまった。
今度から絵の付近で飲むものは水のみにします。

これは最近なべさんが買ってくれた模写用の音楽。

サラ・ブライトマンの「夏の最後のバラ」



久しぶりに模写

2006年05月24日 | restauro
このところ忙しくなかなかゆっくりした時間がとれずにいましたが、昨晩はまとまった時間がとれ、久しぶりに模写ができました。

音嫌いな私は、一人でいる時に音楽をかけるということがめったにないのですが、昨日はちょっと気が向いたのでクラシックをかけながらのんびり絵を描きました。

私の模写の目的は修復の勉強のひとつになるわけですが、なぜかじっと絵に向かっているときは気持ちがすっと静かになり今の自分には模写が何か別の作用をしているように思います。

線をひとつひとつ追いながらじっくり絵をみていく作業は静かな夜にぴったりです。