カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

「その名にちなんで」

2005年07月29日 | 
ちょっと雲が出てきました。
今日も暑いな。
お部屋の掃除もすんで、お昼ごはんのオムライスも食べて、これから読書。

先日の台風が東京を通過する間に読んでいたのが、ジュンパ・ラヒリの「その名にちなんで」

作者であるジュンパ・ラヒリは1967年ロンドン生まれのベンガル人。
幼少期に渡米、現在はNY在住。
アメリカで暮らすことになったインド系移民の夫婦の間に生まれた一人の男の子。
父親が死を免れた時に手にしていた本にちなんで男の子は「ゴーゴリ」という風変わりな名前をつけられた。
そこから物語は始まる。

前作「停電の夜に」を読んだ時に、その観察眼に驚いたものだったが、今回の作品もまたよかった。
文章自体に集中力があり、一気に読まなければいけないのではないか、と思ったりする。
文体が現在進行形だからか…。
話の中心となる人物もどんどん変わるので、物語の流れも立体的。随分前のページで登場した人物の気配まで感じられる。
緻密な表現が読み込めば読み込むほど重みが増してくるのだけれど、スピード感があるのでつい早いペースで読み進んでしまう。
毎日の生活は、たくさん時間があるようでいて、もしかしてこの物語くらいのスピードで進んでいるものなのかもしれないなぁ。
最後のページを読み終え、本を閉じるときはゴーゴリと別れるのが寂しくなる…。






江戸風鈴

2005年07月28日 | モノ
おくればせながら風鈴を出しました。
江戸風鈴です。赤い花と紫の花の二種類。

赤い花の方は祖母がくれたもの。
紫の花は友人が浅草ほおずき市へ行ったときのお土産。
ふたつとも、もう何年も前にもらったものです。

鉄風鈴の清涼感たっぷりの音も素敵だけれど、江戸風鈴のかわいた音も粋なもので。
味気ないマンションの窓にも川からの風が届いているのがわかります。













「なつのいちにち」

2005年07月27日 | 
台風が過ぎて夏らしい日になりました。
窓の外に見える木々の輪郭もくっきり。
空も青く大きな白い雲が夏らしい。
今日のような夏らしい日を待ちわびて買った絵本。
クワガタ採りに出かける男の子の一日を描いた一冊。作:はたこうしろう「なつのいちにち」
男の子、走る、走る!!
小さい頃、夏の空気はこんな感じだった。

図書館の帰りに見かけた小学生の男の子たち、団地の前でボールを追って汗びっしょり。
そうそう、夏休みはたくさん遊ばないと。