カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

「ミンケパットさんと小鳥たち」

2005年10月25日 | 
「ミンケパットさんと小鳥たち」
作:ウルスラ・ジェナジーノ
絵:ウィルコン・ヨゼフ
訳:いずみちほこ

~お友達のいないミンケパットさんは、森で小鳥たちにえさをあげるお仕事をしています。小鳥たちの唄を聴くうちに、ミンケパットさんは古いピアノを買って、小鳥たちがさえずるメロディーを弾くようになりました。そんなある日、お菓子屋さんの奥さんがかわいがっていたカナリヤが逃げてしまいます…~

ちょっと寒くなってきました。
夏好きの私は、秋になると「夏が終わっちゃった…」と、毎年トーンダウン。
だけど今年の秋は何ごともないのに、なんだか落ち着いた気分です。
家の周りにある、たくさんの桜の木の葉の色が変わるのも楽しみ。

そんな日にぴったりの絵本が「ミンケパットさんと小鳥たち」。
静かなアースカラーの水彩の絵。
冬の寒さとともに、小鳥のふわふわの羽毛、古そうなミンケパットさんのコート、すきま風の入りそうな部屋の中がなぜかあたたかく感じられます。
かわいらしい、やさしいお話です。