カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

石の話

2005年11月23日 | stone
小さいころから石が大好き。
めずらしい石があるとポケットに入れていたりしたけれど、石はその土地のもの、あまり動かしてはいけないと教わった。
山や海と同じように、石は地球の産物。
石の位置を動かすことは、大きな意味で自然に影響を与えることになるのかもしれない。

実は、私は宝石鑑別士の資格を持っている。
10年以上も前、ロンドンの自然史博物館で、鉱物の美しさに触れ、鉱物に興味を持った私は大学とダブルスクールで宝石鑑別の勉強を始めた。
宝石鑑別の勉強をしていると、たいてい「宝石が好きなんですか?」「ジュエリー関係をめざしているんですか?」と聞かれる。
私の場合はどちらもあてはまらない。
「石が好きなだけです」というと、おかしな顔をされる…。

石の中を顕微鏡で見たりすると、まるで海の中にいるような大きな自由な気持ちになる。
小さな結晶や不純物などが閉じこめられている様子を見ていると、鑑別作業をしなければならないことを忘れてしまう。
石は本当に美しい。





金のカケラ

2005年11月22日 | 日記
この間、会社で隣の席の女の子がミルキーをくれた。
ありがたくいただいていると、妙にかたいカケラが口に残る。

歯につめてあった金が取れた。

この金は歯医者だった祖父が治療してくれたもの。
祖父はもう亡くなってしまったので、なんだかとても寂しい気がした。
幸い叔父が後を継いでいるので、叔父につめなおしてもらおうとしたのだけれど、同じものをつめることはできないそう。

金のカケラはそのまま私の手元に戻ってきた。
せっかくだったら入れ歯になるまで歯にくっついていてほしかったな。



ごきげんな朝のために

2005年11月21日 | 日記
ある朝起きたら目の前に美術館の図録があった。

そういえば昨日の夜、絵を眺めながら眠ってしまったんだ。
ちょっと起きるのが面倒な朝でも、枕元に好きなものがあると、ごきげんな朝になることに気づいた。
それから毎晩枕元に置く本を選ぶ。

小説はあまりない。
絵本、画集、図録、写真集…。

今日は何と寝よう。



カレンダー

2005年11月19日 | 日記
来年のカレンダーを買いました。
この渋さです。
中のイラストは「暮らしの手帖」の表紙になっています。
レトロなイラストや、あったかい色合いがとてもいい感じ。
一口メモみたいな文章がそっとそえられているのですが、その言葉の丁寧さも素敵。
(言葉づかいが美しい人はそれだけで尊敬できるもの)

早速もう壁に下げてしまいました。
来年はどんな年になるのだろう。
本厄+大殺界の今年よりは、穏やかな年にちがいない。

ノリノリの天使

2005年11月18日 | 日記
昨日はちょっと体調がよくなかった。

会社でもつらくて、早々に帰宅。
電車はあまり混んでおらず、大きな駅を過ぎると座ることができた。

ふと、隣に座っている若い男性を見ると、白いジャケットに白いパンツ、白い靴…。
髪はふわふわのアフロヘアだ。
天使みたい。
目をつぶったまま音楽を聴いているのだけれど、なんと歌も歌っている。

もちろん笑顔。

(あら、愉快な人がいるぞ)
と、持っていた本もなんとなく読めなくなってとじる…。

彼はそのうち歌いながら手を動かしている。
踊り出した。ノリノリだ。

彼の楽しいそうが伝播して、なんとなく元気になった。
白い服のノリノリ天使は千葉方面に向かったが、一体どこまで行くのかな。


みかんの入浴剤

2005年11月16日 | 日記
帰り道、スーパーに立ち寄り、みかんを買いました。
みかんのサイズもLとかMとかSとか、いろいろ。
迷っていたら、売り場のおばさまが
「皮がうすーくて、あまーい、このみかんがいいわよ。ほらお値段もあまーい♪」
と言う。

おばさま推薦以外のみかんを買うわけにはいかなくなった…。

おばさまはキャンペーン中だから、と、みかんの入浴剤をくれた。
「みかんの香りでね、今晩は道後温泉の気分になるわよ」

結局、みかんの入浴剤はみかんの香りはしなかった(笑)
でも、おばさまを思うと楽しくなる。
食べたみかんの皮は、ベランダに干してオリジナル入浴剤を制作中。



「食べものの話」

2005年11月15日 | 
「食べものの話」
著:吉本隆明

タイトル通り吉本隆明氏が食べ物についていろいろ語ったコラム集。
小さい頃の想い出のおやつから、こだわりの食べ物、ハンバーガーやフライドチキンなどのジャンクな食べ物やレトルトカレーについてまで、食べものを追いかける、追いかける。

食べものについて書くと、よしもとばななに似てるのはなぜだろう?
(あ、ばななさんが似ているのか)

ラーメン大好きアシッドさんのためとも思われる名文があった。
「(略)うまいラーメンとは何かということが、とても判らなくなっている。大体の方向でいえば、味が複雑で、多様になり、あいまいさも増していくが、いままでのラーメンのスープとしては、味わったことがないものを作れば、うまいラーメンだという評価になると思い込まれる傾向に走っていく」

アシッドさんと一緒にラーメンを食べ続けている私も納得の一文(笑)
…食べ物について、真剣に考えていくのはちょっとおもしろいなぁ。

ニュースな日

2005年11月14日 | 日記
昨日は朝から様々なニュースが舞いこんできた。

友達のおなかに二人目の赤ちゃんができた。
何年かぶりに連絡を取り、今度遊びに行くことを約束。

病気療養中の友人がだいぶ元気な様子。
お母様から連絡がきた。

友人のフィアンセが無事日本に入国した。
彼はインドネシアの方。お会いするのがとても楽しみ。

夕方になりちょっと心配なニュースがひとつ…。
(このニュースは大事にいたらなかった様子。ほっ)

こんなたくさんのニュースを受けて、なんだか妙な気持ちのまま外出。
北海道から前の職場で一緒だったKくんが仕事のため上京。
彼のリクエストにより月島でもんじゃ

Kくんは北海道で風力発電のための風車を設置する仕事をしている。
よくCMなどで見かける細い翼のような白く美しいフォルムのあの風車。
私は数年前に訪れた波照間島の風車にひとめぼれし、そのころからあの美しい風車が気になっていた。
風車の写真をたくさん見せてもらいながらいろいろ説明してもらう。
興味があるだけに、とても勉強になった。

いろいろなニュースが飛んできた一日。



「おともだち」

2005年11月11日 | 
「おともだち」
著:高野文子
筑摩書房

久しぶりの更新です。
高野文子さんの作品は何に分類されるのでしょうか。
コミック?というのもまた違うような。
文学…絵が映像に見える。
良質の短編映画を観たような、心が少し重い(わるい意味でなく、作品が心にぽとり)読後。
また次に読み返すのはいつになるかな。
ちょっと…時間をおこう。