カカポの庭

本を読んだり、お茶を飲んだり。

川を渡って

2005年09月28日 | 日記
私は近所にある4つの図書館を利用しています。
4つのうち、2つの図書館へは川向こうにあるので、橋を渡って行きます。

橋の上の眺めは、天気がよくても、わるくても、とてもよいです。
今日はどんより曇った空でしたが、どんどん流れていく水も、小さな家々も素敵に見えるのが不思議です。

小さな頃から、ずっと川のそばで育ちました。
ダンボールで土手すべりをしたり、れんげで花輪を作ったり、タンポポの種を吹いたり。
初詣、花火大会、大きなイベント以外にも、暇な時はふらふらと川沿いの道を散歩したものです。
川はもちろん、群れている鳩や鴨を眺めるのも、草の匂いも大好き。

いつもと違う橋を渡ってみたら、川の向こうに小さなパン屋さんを見つけました。
今度図書館の帰りにパンを買ってみようかな。

歌舞伎へ

2005年09月27日 | 演劇
土曜日の日、歌舞伎座で観劇してきました。
「勧進帳」の幕見です。
龍の目さんから事前に情報をいただいていた通り、中村吉右衛門さんの弁慶、中村富十郎さんの富樫、中村福助さんの義経。
久しぶりの「勧進帳」。
背筋が伸びる思い。ちょっと緊張。

今までいろいろな役者の方が演じられる「勧進帳」を観てきましたが、私の記憶にある「勧進帳」どれとも違うように思いました。
それだけ個性が全面に出ているというか、それぞれの役者さんがたっていた、ということなのかもしれません。

もう一度観たいなぁ・・・。

ざんねんな日

2005年09月26日 | 日記
昨日は予定があったのに、寝込んだために出かけられず。
ふとんの中で丸まっているのはつまらない。
窓から外を見ていると、自分がどんどんちっちゃくなっていくような。

今年は海も行けなかったなぁ。
もっと元気だったらいいのになぁ。

仕事もバリバリやって、たくさん遊んで、という日々が早く来るといいな。

ひろいもの*タマゴ

2005年09月23日 | 日記
前回、コウモリを拾った話を書きましたが、今回は昔の話。
小学校のころ、学校の飼育小屋で拾ったアヒルのタマゴの話を書きましょう。

小学5年生、当時飼育委員だった私は自由に飼育小屋に出入りできる特権を持っていました。
昼休みも放課後も、大抵トリとウサギのフンにまみれていたわけですが、ある日アヒル小屋の中にタマゴが落ちているのを発見。
タマゴは誰かが温めなければならないのに、アヒルもカモも知らんぷり。
このままではタマゴが死んでしまう…。
私は先生に相談して、タマゴを理科室の孵卵器に入れました。
検査用の光源に透かしてみると、しっかりした血管が見えます。
(タマゴは死んでしまうと真っ黒に見えるそう)

私は毎日、毎日、5分のトイレ休みも、もちろん土日も孵卵器をのぞきに行きました。
ちゃんとタマゴが生きているか、検査もします。
いつか「ぴよぴよ」とヒナが出てきたら・・・と、わくわく。
そしてある日のこと。
お昼休みに孵卵器をみると、ひびが入っている!!!

息をころして見ていると、内側からコツコツとカラをたたいています。
手を出したくなるのをじっとがまん。
小さな穴から黄色いくちばしが見え、そのうち「ひーひー」と頼りない声も聞こえてきます。
長い時間をかけて羽をぐっしょりぬらしたアヒルのヒナがペトンと出てきました。

おーーーーーーー!!!!!なんとかわいい!

小学5年生の私も、インプリンティングについての知識はありました。
ヒナが初めてみたものをおかあさんと思って後をついて歩くこと。
ヒナの誕生に感激していた私は、そんなことをすっかり忘れていました。
しかし、生命の不思議。
そのヒナは私のことを完全におかあさんと思ったのですね。
理科室で飼っていても、少し大きくなっても、私の後ばかり追う。大きな声でよぶ。

そして・・・数回の家族会議の末、私はそのヒナを引き取ることになりました。
ヒナと言っても、サイズはアヒルサイズ。想像以上に大きくなっちゃった。
しかも、カモとのハーフでしかもオスだったので、ちょうどこんな感じ。
庭がないのでベランダで飼いました。
水浴びは私が使っていた赤ちゃん用のお風呂。
近所の江戸川に散歩に行って泳いでも、ちゃんと私のところに帰ってきました。
私、おかあさんだから・・・。
おかあさんて、すごいなぁ。





知能テストができない。

2005年09月22日 | 日記
この間派遣社員に登録するため、派遣会社に出向きました。
前職も派遣だったのですが、長い勤務だったため再登録というわけです。

すっかり忘れていましたが、派遣登録のためにはPCスキルの他に「適正テスト」というのがありました。
知能テストのようなものです。

知能テスト、再テストになった方、いらっしゃいますか?

中学校に入学してすぐの知能テストで人類とは思えない結果を出し、再テストになりました。
再テストは職員室の隣の会議室でストップウォッチを持った担任の先生と一対一。
「真面目にやったの?」
ええ、もちろん真面目に取り組みましたよ。
ストップウォッチを押して「はい、次の問題」という度に先生は首をかしげる。
問題は再び間違い探し、展開図、数字の置き換え、などなど。

最後の問題が終了した時に先生が一言。
「本当にこんなもんなんだ…」

知能レベルというのは何で測るのかは知りませんが、もしも私の基本レベルが再テストの末の「こんなもん」だとしたら、それで今の状況というのはかなりイイ!ということです。
高校生活でも落第せず、大学にも行き、社会に出て仕事をしても、まあまあこなすことができます。
もしも生来の知能が高かったら、ミス・パーフェクトになるところでしょう。

…大人になってまで知能テストがあるとは!!!!!!!!!!

前回の登録の時も四苦八苦したものでしたが、今回も、もちろんできませんでした。





いつかのお菓子の色の本

2005年09月20日 | 
「ぼくとくまさん」
作:ユリ・シェルヴィッツ
訳:さくまゆみこ
あすなろ書房

おとこのこのへやにはなんでもあります。
山や谷、それに月だって!でも、いちばんたいせつなのは…シュルヴィッツのデビュー作、待望の初邦訳。

この絵本の微妙な色合いが写真できれいにうつらないのが残念・・・。
草色の表紙、わかるかな。
中のページは真っ白の背景に、繊細なペンのライン。
色は、すいかの赤と、マスカットの緑のみ。
その色がとてもいい。懐かしい、いつかどこかで食べたお菓子みたいな色。
ページを繰るだけでやさしい気持ちになります。
作者ユリ・シュルヴィッツは、「よあけ」や、「ゆき」など、素敵な作品をたくさん制作されていますが、「ぼくとくまさん」というデビュー作が、今年邦訳されるとはびっくり。

シュルヴィッツは、1935年ポーランド、ワルシャワの生まれ。
4歳の時にナチスの迫害を受け、幼少期はパリ、イスラエルなどで過ごします。
24歳の時に挿絵の仕事を探し、ニューヨークに入りましたが、当時挿絵の仕事はあまりなく、出版社の有名な編集者から「自分で絵本を作ってみたら?」と言われ、生まれたのがこの作品だそうです。

シュルヴィッツが絵を入れている、復刊されたばかりの「空飛ぶ船と世界一のばか」も読んでみたいです。
ロシアの昔話なんですね。
タイトルに惹かれます(笑)

ひろいもの*コウモリ

2005年09月19日 | 日記
最近日本のあちらこちらで、飼われていた生き物たちが、捨て子として発見されています。
迷子だったら飼い主のもとに戻れるかもしれないけれど、故意に捨てられてしまった子もいるかもしれません。

命あるものを自分勝手に扱う人は、自分の命、大切な人の命を、真剣に思うことができるのかな、と思ってしまいます。
悲しい出来事です。

小学校の卒業文集の将来の夢は「ムツゴロウさん」でした。
生き物が大好きだった私は飼育委員になり、放課後は下校のチャイムが鳴るまで、飼育小屋で過ごしたものです。
理系の学科が驚くほどできなかった私は、ムツゴロウさんにはなれずにいますが、今でも生き物は大好きです。

私を含め、私の家族は、なぜか生き物をよく拾います。
先日、弟がコウモリを拾ってきました。
マンションの廊下に落ちていたそうです。
暑さでダウンしている様子。
体長3センチのちっちゃなコウモリは、割り箸の先にお水をつけて口につけてあげると、アグアグと水を飲みました。
ほっとしたのか、大きなあくびをします。
口には小さくてもギザギザの鋭い歯。
背中はふかふかの毛。
なんとかわいい!!!
空き箱に爪がひっかかるような細工をして、コウモリをぶらさげ、ベランダに出しておきました。
コウモリは夜行性だから、日が沈めば飛んで行くでしょう・・・。

朝、ベランダに出した箱をのぞくと、コウモリはいませんでした。
ちゃんと飛んでいったかな。

生き物は大自然の縮小版です。
だから、いつでも畏敬の念をもって接しないと、と思います。







タイラミホコさんのやきもの

2005年09月18日 | ART
タイラミホコさんとの出会いは偶然。
友達との待ち合わせに早く着いてしまった私は、時間をつぶすためにデパートに入りました。
ちょうど催事場では工芸展が開かれていましたので、早速見に行くことに。

プラプラと展示場を回っていると、一隅になんだかポップなコーナーが。
あら!お茶碗に、お皿にニコニコ顔が着いてる~。
(これはかわいい)
作家さんはそれぞれのブースにいるはずなのに、このコーナーだけ誰もいません。
(ん?)
と、思いつつも、かわいらしい作品を眺めているうちに作家さんが現れました。

絵本に出てくる(よい)魔法使いのよう。
ぎゅっと頭に巻いたバンダナから長い髪が伸びて、長いスカートをふわふわ着ています。
とにかく笑顔がとてもかわいらしい。
作品について話しているうちに、沖縄で焼き物のお勉強をしたこと、これからの活動などなど教えていただきました。
以来、タイラさんが作品を出品する機会に何度か足を運ぶようになり、いくつかのタイラ作品が我が家にやってきました。

一番始めに購入したのはこちらの顔おちゃわん。


ごはんを食べ終わるとこんなニコニコ顔が出てきます。


こちらは香炉です。お香の変わりにろうそくを入れると窓から明かりがもれて、とてもきれいです。
緑色の部分はガラスなんですよ!きれいです。


この香炉みたいに窓がたくさん開いたランプもたくさん作っていらっしゃいます。
それがとってもきれい。我が家にはまだありませんが・・・。

そして昨年夏に購入したお皿。
「旅に出るシリーズ」。キャラクターがかわいらしい。


タイラさんは今年お店兼カフェをオープンされました。
「ROCKETIIDA」
東京都江東区大島6-23-11
tel.03-3684-7671

残念ながら私はまだ行ったことがないのですが近いうちに、行ってみようと思います。

虹色の羽

2005年09月16日 | 日記
今日は用事で銀座に出ていました。
久しぶりに都心に出たけれど、みんな歩くの早いのね。

空がとてもきれいでした。
ふわふわ雲も夏とはやはり様子が違う。
止まっている自転車のかごにトンボが!
先月成田に行った時にも見たけど、銀座にもトンボが来た。

中学生の時、ヤゴを飼ってトンボに育てていました。
ヤゴは肉食なので、毎日イトミミズをあげます。
洗面器に脱皮用の割り箸を設置して、トンボになるのを何日か待つわけです。

トンボの羽は透明ですが、脱皮直後の羽は透明よりももっと透明で、うすーい水の膜のようです。
そして虹色に照ります。
あんまりきれいで、触ってみたくなりますが、触ると羽に傷がついてしまいますから注意。

今も昔もヤゴを育てている人は少数だと思いますが、あのきれいな虹色の羽を今でも、もう一度見てみたいと思うのです。