小田の橋の謎

近所の身近な歴史だけど、それなりに深いのです。本音は、お伊勢参りのついでに小田の橋や古市街道や河崎に寄ってほしい。

春日局(4)

2010-01-23 14:04:36 | その他 伊勢周辺 日記 ニュース 

禅宗の寺などで、開基開山が書かれている場合がある。

例えば妙心寺の塔頭(たっちゅう)の雑華院(ざっけいん)は

本能寺の変の翌年、

1583 (天正11)年,牧村利貞により,一宙を開祖として創建されたものですが

この場合、開基は牧村利貞 開山は一宙になる

つまり「創建者」が開基 で「初代住職」が開山です。

 

なぜ 三の丸殿の絵が雑華院(ざっけいん)にあるのかわかりませんが、

三の丸殿の空き地の左隣の蟠桃院(はんとういん)がその肖像画を引き取ったとすれば、

蟠桃院を開山した一宙は雑華院の開祖でもある。同じ開山の一宙の寺ということで 蟠桃院にあった肖像画が雑華院に にあるということも考えられる。 

一宙とは妙心寺で、一宙時代を築いた 妙心寺第79世の一宙東黙(いっちゅうとうもく  

 じつはこの周辺の塔頭は、開山の住職もほかならず 開基の武将 や 菩提として奉られる者たちは、美濃という土地に 強い関わりがある。

蟠桃院の開基の前田玄以一宙は、ともに、美濃の安八郡の出身 雑華院の開基 牧村利貞は 宙の兄です。兄弟とも安八郡の牧村城主 牧村政倫の養子。

この2つの 塔頭以外にも

大通院山内一豊は、安八郡牧村政倫のもとで元服しており、稲葉一鉄も安八郡に城があり、岐阜安八町にある三重の塔(重文)は斎藤利綱が建立し一鉄が修造したものです

なお斎藤利綱は、春日局の先祖 美濃守護代 斉藤利国の弟です。

やはり、

なんか、 この周辺の、妙心寺の塔頭の配置を見ていると 

道三に乗っ取られ、織田信長に 制覇される以前に、

もともとの美濃を治めていた 一族が寄り添っている感じがします。

 

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