小田の橋の謎

近所の身近な歴史だけど、それなりに深いのです。本音は、お伊勢参りのついでに小田の橋や古市街道や河崎に寄ってほしい。

樗良(ちょら)

2009-12-08 22:15:57 | 樗良(ちょら)

 

半月の塔→寿巌院

 

 半月の小説では、虎尾山(虎尾嶽)は砲台山。永代山、であり、滝浪山や白子の園に属ます。

寺が一つあります。名前は、隠岡山寿巌院(じゅがん)。隠岡山とか また 違う名前がでてきました。このことは、話が逸れそうなので やめときます。

寿巌院で、お灸治療をやっていたのは知っています。今はどうかわかりません。

 寿巌院には三浦ちょらの句碑(おちば塚)があります。墓も 近くの、一誉坊(いちょぼ)墓地 にあります。が、

樗良(ちょら)の名は 地元伊勢市では 残念ながら 誰も知らないと言っていいほど、知られてません。

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無為道人は、三浦樗良(ちょら)のことです。岩のところは、油絵みたいなタッチです。でも、樗良(1729年 - 1780)は 俳人。

ちょら は 山田に無為庵を構て、煙草入れに 絵を描くなどの副業をし ていました。(どうも 無為庵は 「がいあん」 とも 読まれるようですが これは、樗良の句集の「我庵」からきているかもしれません)

 

そのスタンスは、与謝蕪村の蕉風復興運動≪芭蕉にかえれ とする復古主義に同調したものだそうです。 

『まだら雁』『白頭鵜(しらががらす』 『月の夜』 『花の七日』など 多くの句集を、世に出しており。酒、女好きの一面もあるとか。

 黒髪にちらちらかかる夜の雪

水よりもわづかに涼し瓜の色

油断して花に成たる桜かな (暖冬で 咲いてしまった さくら?)

水無月の 朝顔すずし 朝の月 (夏の早朝の月?)

 いざよいや闇より出づる木々の影 (月の明かりで )

消えもせむ有明月の浜千鳥

すかし見て星に淋しき柳かな 

さくら散る日さへゆふべとなりにけり 

敵陣の和歌の書物を盗み来て

蕪村らとの連句集の一夜四歌仙

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