さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

御所(ごせ)・御森(みむろ)≪地名由来≫

2011年06月07日 11時20分20秒 | 姓氏/珍姓・難姓・奇姓/地名

  【御所(ごせ)・御森(みむろ)】

 

 『紀氏家牒』に見える里名
  「葛城県」・・・葛城里・玉出里・博多里・賀茂里・
           長柄里・豊浦里・室里・五処里

 

「御所(ごせ)」
 中心地は「鴨都波(かもつば)」の弥生遺跡。
 伝説として孝安昭天皇掖上池心宮にちなむ御所説があるが、
 御所(宮都)の所在した場所ではない。

 飛鳥に都が置かれる以前に勢力のあった葛城氏と鴨氏の本拠地。
  

  「三室(みむろ)」=「御室(ミムロ)」
  ミムロ=御森(みもり)の義、「神森(かみもり)」である。
  カミモリの転訛(カミノモリの母・子音脱落)が、
  カミノリ→ カミナリ→ カミナミ(カンナビ)となり「雷(カミ)」と書き
  明日香村の大字雷(訓読してイカツチ)となったものか。
  同大字小字「上ノ山」は「カミノヤマ」の意か。
  カミナリーカミナミは「神奈備」と同義語だろうと思われる。
  

 葛城の鴨都波神社には、今も「三室(みむろ)」の地名が残る。
 先日、この地域から三角縁神獣鏡などが出土し、早くから
 古代文化の開けた地域であった。

 

『紀氏家牒』の「五処里」の地名は、
「神森」→「御森」→「三室」のことで、このミモリの「御諸(みもろ)」を音読し、
「五処(ごしょ)」→五所(ごしょ)→御所(ごせ)に転じたものか。

 

なお、神奈備(カンナミ)ー神南(カンナミ)と書き、ジンナンと音読した。
斑鳩町には「神南」(ジンナン)の村名があって、中世には
「コウナン」と称し、同地「三室(みむろ)山」が有名である。

 

 

  『地名伝承学』 池田 末則:著参照

 

 【御所市の豆知識】

・江戸時代、“大和の売薬”で知られ、有名な家庭常備薬の製造
や行商に携わるものが多かった。
・十八世紀中頃、書家浅野新七(あさのしんしち)が考案した
“大和絣”の伝統を受け継いだメリヤス工業がある。
・皇居名として呼称された掖上(わきのかみ)は、JR和歌山線の
駅名に、室(むろ)は町名として残る。

・現在市内には今城(いまんじょう)、稲宿(いなんど)、五百家(いうか)、
多田(おいだ)、櫛羅(くじら)、蛇穴(さらぎ)、高天(たかま)、
奉膳(ぶんぜ)、重阪(へいさか)など難読地名が残っている。

 

  『生き残る上方の地名』 本間 信治:著参照

 

 

 

 

 


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