私と首相の新年の抱負

明けましておめでとうございます。新年もぼちぼちと始動を始めたいと思います。

「一年の計は元旦にあり」と言われ、多くの皆さんが新年の目標や誓いを立てたのではないかと思います。私ですが、大脳が飽和状態で新年の目標が思い浮かばない状態ですが、家族共々健康で穏やかな一年にしたい（できれば海外出張も少なめに・・・）と思っています。

日本の舵取りを担う安倍首相ですが、本日一年の抱負を述べられております。

改憲、参院選の争点に　安倍首相、年頭会見で方針(朝日新聞) - goo ニュース

「憲法改正をぜひ私の内閣で目指していきたい」と語ったそうですが、インタビューでも「『美しい国』作りに向けまっすぐ進みたい」とも仰られていました。憲法改正を参議院選の争点にしたいとも述べられております。改憲は実質的に日本の安全保障のあり方が変わると考えて過言ではなく、これは民主党にとっても責任重大だと思います。ただ自民党以上にタカとハトが同居している民主党も自民党との改憲の議論を際立たせることは容易ではないと思います。

一昨年の衆議院選挙で「郵政民営化」の選挙と位置づけられながら「造反議員」がわずか一年少々で復帰している現状において、選挙の争点を絞って投票行動を取ることは国民にとって得策ではないと考えます。ただ現時点では年末に失点を重ねている安倍政権にとっては争点が増えれば増えるほど、選挙には不利に向いてしまうのではないでしょうか。もっとも公明党の組織票と北朝鮮の対日強硬姿勢が安倍政権の強い味方ですし、この一年政治がどの方向を向くのかはまだ読みきれません。

個人的には安倍政権の課題は社会保障政策の充実だと考えています。社会保障政策といいますと大きな政府や歳出の増大を意味してネガティブに受けとられると思われますが、少子化やワーキングプアといった問題を考えますとこの国に先進国に相応しい社会保障政策が欠けているといわざるを得ません。高度成長時代には行政の社会保障政策が不十分でも企業が福利厚生と称して補完していたので大きな問題にはなっていませんでしたが、今や企業は利潤追求（そうしないと株主からつるし上げられる）のため、福利厚生を切り捨てるようになりました。若干異なりますが正社員を派遣社員に切り替えるというのもこの流れに沿ったものと言えます。その結果、本来受けるべき社会保障を受けることができない人が年々増加しているように思われます。

というわけで新年早々まとまりのない話になりましたが今年もよろしくお願い致します。