goo blog サービス終了のお知らせ 

デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

枇杷の実争奪戦

2008-05-28 15:44:38 | 日記・エッセイ・コラム

Img_0029

今年も実りの季節がやってきた。

去年、初めて実をつけてくれた枇杷が今年はたわわに…。

うちの枇杷はかなり大振りでジューシー。

なんたってカラスが太鼓判を押す美味しさだ。

だから厄介なんだ。

まだ実が青いうちから、カラスが偵察に来ているのを見た。

塀の上にやってきては枇杷の実を見上げて、

「ククク…いいねえ、いいねえ。今年はたんまりいただきよ!」

と呟いていたのを私はちゃんと知っている。

そこで、DIY店に行き、鳥よけネットを買ってきたのだ。が、

もはや大木になりつつある枇杷の木にネットをうまくかぶせる

ことは不可能とわかった。(←遅いだろ。)

ハシゴをかけたところで四方にひろがった枝を覆うなど無理!

広げてしまったネットを手に途方にくれるばかり。

その次の日だ。駐車場にまだ青い枇杷の実が無残に

もぎり取られ、捨てられているのを発見。

これは明らかにカラスの仕業だ。

私がネットをかけようとしているのを知って、あざ笑うかのよう

に実を落としていったにちがいない。

「ムダな努力だね、ケッ!」と言っていたにちがいない。

そう思うと、なんともニクタラシイ。

あの美味しい実をみすみすカラスに食べられるのは非常に

シャクだ。

そこで、効果の程はわからないがマイナスイオンを出すリボン

とやらをつけてみた。

021 ←これです。

高々と宣戦布告のしるし。

「ニャロメ!カラスめ!」

数箇所の枝にリボンを巻いてみた。

さて、これをつけて1週間ほどになるが、

どうしたことかカラスは遠巻きにはするが、やってこない。

去年を思い出してみると…確か色づいたと思ったら、既に

かなり食べられてしまっていたよなあ。

「本当に効果があるんだろうか?」といまだに半信半疑。

しかも、このリボンは他の鳥は意に介さないらしく、ヒヨドリ、

シジュウカラ、スズメといった常連さんはちゃんとやって来る。

アゲハ蝶もぜんぜん平気。

まったく不思議な黄色いリボン。

これからどんどん熟していくわけだから、それでもカラスが

来ないとなったら、たいしたものだ。

と、ちょっとその効果が楽しみ。

Img_0026

こちらは初生りのナツグミ→

赤い実が風に揺れるのを

眺めているだけで

気持ちが和む。

そして、サイフリボクの実↓

010 小さな庭にささやかな

実りの季節が訪れる

嬉しさ。

カラス対策も成功しそうだし、

今年はなおさら穏やかに

過ごせそうじゃないか。

カラスもなあ、ちょっとくらいならごしょうばんに与らせて

やってもいいんだが、図々し過ぎるんだ。

「『おひとりさま、一点かぎり』て、リボンに書いておいたら

どう?賢いからわかるかもよ。」

とは、連れ合いの弁。

さて、黄色いリボンの効果のほどはいかがなりますか。

043

↑クーもそろそろ夏のポーズになってきた。


奇しき光

2008-05-03 14:42:01 | 日記・エッセイ・コラム

032_2

五月じゃないか!

桜の花が散りはじめたなあ~と思っていたら、もう五月。

ということは、四月は一体どこへ?

何回かはブログも書いたはずだが…。

まあ、いい。 しっかり「五月」を味わおう。

とにかく四月はあちこち飛び回った。

しかし、飛び回る先々で打ち合わせをする相手が若いなあ、

と思っていた矢先、ある担当者がいきなり、

「失礼かと思いますが、おいくつですか?」

と聞いてきた。

一瞬、「はあっ?!」と、なっていると、

「こういった仕事をされている方は、年齢不詳の方が多くて…」

「だからナンナンダ!?」と思いつつも、おもしろいから

教えてみた。すると…

「えっ!え~~っ!!」と大きくのけぞる。

「ちょっと驚くくらいかと思ったら、なんだい!大げさな。

そんなに驚かれる年齢かい?!言わなきゃよかった…」

しかもその後、「オヤジと同じくらいか…」とボソボソ言う。

続けて、「スゴイですね~!」ときたもんだ。

私にしたら、自分よりぜんぜんオヤジくさい若者がいっぱい

いるし、なにもスゴクないんだけれど…。

036_2 ああ、ヘンなことを思い出して

しまったよ。

この命に溢れた庭から、私は

たっぷりと英気(?)をいただ

いているのだ、若者よ!

さて、気分を変えて…

トップの写真はミヤコワスレ。

楚々としているが、けっこう自己主張する花だ。

後ろの葉に、花びらを通した光が点々と映って美しい。

そして、ナルコユリ。

とてもあま~い香りがして、夢見ているような花だ。

花びらに滲む緑のグラデーションが清潔で知的。

026_2 ヒメウツギ→

毎年、私はこの花を

心待ちにしている。

つまり、大好き。

なんということない

姿なのに、

風が吹いて、わ~っといっせいに揺れると華やかなのだ。

042

モッコウバラは、花盛りは

過ぎたけれどまだまだ元気。

というか、今年は花期が

長いような気がする。

うう~ん、やはり聖母マリアの月だけあって我が小さな

庭も奇しき光に満ちている。

仕事をしつつの連休ではあるが、散歩くらいは出られそうだ。

久しぶりに川べりを歩いて、鳥たちを眺めたい。

Img_5727 ★連休もなに

も関係なし。

いつもヒマな

クーは、最近

ブラッシングに

はまっていて、

なにかという

とブラシヲカケロ!とねだって家人を困らせているらしい。

……思えばこいつも年齢不詳だなあ……


空の上には

2008-04-26 21:52:05 | 日記・エッセイ・コラム

023_2

ここのところ散歩を楽しむ時間がとれないので、もっぱら

小さな庭をウロウロして、行く春を惜しんでいる。

ああ~、今日は文句なしの散歩日和なのになあ、

と庭に下りてみると、モッコウバラがモリモリと花盛り。

今年も元気でなによりだね、と挨拶しつつ足もとを見ると、

なんと可憐な花が咲いている。

かがみこんでよ~く眺めないと花かどうかもわからないくらい

小さい。直径3ミリくらい。

綺麗な水色のまあるい花びらの真ん中、黄色い部分が

どうなっているのかルーペで見てもわからない。

なんという花だろう。

どこから飛んできたんだろう。

053 この黄色い金平糖のような花→

も去年まで名前がわからなかった。

去年の春、るちまるさんが教えて

下さったのだった。

八重咲姫立金花(やえざきひめりゅうきんか)

名前を知ってもらえてハリキッタのだろうか、今年はいっぱい

咲いているよ。

チューリップはもう花期を過ぎてしまってうなだれているけれど、

017 忙しい私に春の気分を届けて

くれたのは彼女たちだった。

この4月はロゴやロゴマーク

の制作が混んでいるので、

なんというか、心ここにあらず

というか、頭ここにあらずの

ような…。

ロゴを制作するのは大好き

だから、のめり込む。

寝ても覚めてもア~ジャコ~ジャとアイデアが錯綜するもの

だから、いきおい日常生活がうわのそらになる場合がある

わけだ。

まてよ…「うわのそら」は「上の空」、つまり心が空の上を

さまよっている状態ということか。

こりゃ、なかなか風流じゃないか。

家人にはいささか迷惑をかけているらしいが、今しばらく

私は空の上にて仕事に励ませていただきます!

★トップの写真の花の名前、教えていただければ嬉しい

です。


虫的視野

2008-04-15 09:12:18 | 日記・エッセイ・コラム

005

私が大切に育てているタンポポに不思議なことが起こった。

このタンポポ、ちょっと弱っていたせいか花がパ~ッと

咲かずに、半分開いたかな、と思うやしっかりと閉じてしまった。

しかし枯れたわけではなく固く閉じたまま、茎はグッタリと地に

横たわってしまったのだ。

それから1週間以上経った先日、庭に下りてみると、

すっくとタンポポが立っているではないか。

おおお!元気になってまた咲いてくれたか!

と驚いて見ると…なんと花ではなく綿毛を高々と掲げているのだ。

048 多分、このタンポポは花を咲かせる

には体力の限界を感じたのかも

しれない。

そこで咲きかけた花を閉じ、残った体力を綿毛を作ることに

使ったんじゃないだろうか。

一週間ほどの間、地に横たわって一生懸命綿毛になり、よく

晴れた日に茎を立ち上げ綿毛を開いたのだろう。

あまりに綿毛が綺麗なので、写真を撮りつつ眺めていたら、

さ~~っと風が…。

綿毛が飛び立つ瞬間を初めて見たが、ドラマチックだった!

それほど遠くへは飛ばすに、庭のそこここへ舞い落ちていた

からきっと芽を出してくれるだろう。

風に乗りゆく綿毛の様を呆然と見送る私の耳に、

038

パンジーの葉裏あたりから

虫の羽音が聞こえてきた。

じ~っと探しているうちに、

だんだん昆虫の視点になって

きた私。

033

こういう葉陰にもぐりこんだら

楽しいだろうなあ。

とかなんとか想像するのは

なんとも楽しい。

小さい虫の気分になると、なんというか視野は大きくなる

不思議。

人間の視野は、虫たちに比べたら案外せま~~いの

かもしれない。

011 種を飛ばした次の日。

朝日の中で満足そうに

立つタンポポ。

飛んでいった綿毛の場所を

数箇所チェックしてあるので、観察してみようと思っている。

芽が出てきたら、虫的視野で眺めよう。


悩ましい春

2008-04-03 00:55:58 | 日記・エッセイ・コラム

008

朝の玄関前の桜。

まさに扉を開けたらこういう景色だから、春はいいなあ。

しかし春は体が変調をきたすことが多いように思う。

私の今年の変調は「歯」であった。

どうしたかというと、歯の詰物が取れてしまったのだ。

私の唯一治療した歯だ。

その事件を連れ合いに話したところ、

「ええっ?おかしいなあ。あの先生はそんないい加減な詰め方

はされないはずだけど…」と言う。

しかし、確かに取れたんだから…。

早速、次の日に取れた詰物を持参して歯科医院へ。

で、思い出したのだが私はこのブログを始めて間もないころ

歯医者の記事を書いている。

もう3年以上前になるが、あのときは30年ぶりに歯科医院へ

行ったので先生がひどく仰天されたが、今回は先生も別に

驚かれないだろうと安心して行った。

さて、私の歯をご覧になった先生、

「これは取れたんじゃなくて、噛み砕いたんですね。」

(えええ~?なにそれ…)

治療を終えて待合室に戻ると、先生の奥様がにっこりと

笑いながら詳しく説明してくださった。

(この奥様、ものすごく丁寧なのだ)

「Y様(←私)の歯は、とてもお丈夫で、しかもアゴ

またとても頑丈でいらっしゃるので、ご自分の歯を

噛み砕かれておしまいになったのですねえ。ホホホ…」

唖然とする私を尻目に、丁寧に奥様はなおもお続けになる。

「おうらやましいような頑丈な歯とアゴでいらっしゃるのですが、

あまり力を入れて咀嚼されないように、お気をつけいただか

ないと、詰め物をしている歯はちょっと耐え切れない

思うので…」

待合室には当然、歯の弱い方たちが待っているわけだ。

静かな待合室に奥様の声が響き渡っている。

なんか野蛮な男のように見られているんじゃないのか、

と居心地の悪いことといったら…。

「まあ、お大事になさってくださいませ。Y様の年齢でこんなに

丈夫な歯の方は、もうほんとうにお珍しいです。」

「はあ、そうですか…」

「はい、そうでございますよ。本当にお珍しいですよ、ホホホ…」

帰宅した途端にどうだったかと聞かれ、ことの次第をシブシブ

話すと、連れ合いは呆れて笑うばかり。

「昔から、よく噛め!て言われたからなあ。」

と弁解がましく言うと、

「よく噛めって、回数のことでしょ、フツーに考えれば、ハハハ…、

歯を砕くほど強く噛めって教えられたのお?ク~ッククク…」

「……、」

なぜか歯医者にかかると、笑われるハメになる私。

以来、咀嚼するときには気をつけるようにしているのだが、

やんわりと噛む、というのがなんとも気持ちが悪いし、どの程度

Img_7039_2 加減すればいいの

やら悩ましい。

いやほんと、悩ましい

春だわい。