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デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

縁起がいいわい。

2008-10-23 11:35:19 | 散歩

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前回、「ひとり神楽」の予告をしておきながら随分と日にちが

経ってしまったような。

この芸人さん(と呼んでいいのかなあ)が、その口上で

「大江戸神楽ナントカ会」と言われたので、これは大道芸じゃ

なくて神楽なんだ!と思ったのだが、囃子はなし…

どちらかというと演芸場で観るような芸…??

古風な芸ではありました。

Img_0492 はい、まずは小手調べ。

見物客はまばら。

しかもみんな遠巻きに見ている。

見ているどころか、後ろには

熟睡中の方、うたたねの方。

しかし、ここで芸人たるものメゲてはいられませんよ。

Img_0493 そこで、人目をひくちょっと派手めの

傘を取り出し…

とざい、と~~ざ~い~~!

「みなさまの福を願ってやらせていただきます」

このあたりで見物客が増え始め、熟睡おじさんも

もぞもぞと動き始めた。

Img_0501 まずは、金輪まわし。

金回りがよくなるそうだ。

そしてトップの写真にある

茶碗まわし。

こちらも縁起のよいことを

コジツケて言っていたが、忘れてしまった。

茶碗回しは音が良かった。カラコロカラコロ…♪

その音を聞きたさに、見物人は近くへと集まっていく。

(なかなか考えてるな、この芸人さん)

最後に大きな升を回して、「ますます皆さまの

幸せが増していきますように!」と。

傘芸の次は、Img_0514 水芸、というのかなあ。

これ、けっこうな技だった。

後ろのうたたねおじさんも

ほら、パッキリお目覚め。

見物人も「わ~~!」とか

声を上げ始め、芸人さん

ノッテきました!

くわえたまま、芸の説明まで

するのだから、ひとり神楽はなかなかたいへんだ。

Img_0520_2

それっ!

最後の大技。棒を巻いた紐を伸ばすと…

茶碗の水がキラキラと降り注ぐ。

「ひゃ~~!」と大歓声。

芸人冥利につきる大拍手。

私ももちろん惜しまず拍手。

そして、傘で回した大きな升に見物客は心付けを入れて

三々五々に境内へ。

10月とは思えない暑い日だったので、日向で見物する

のはちょいときつかったが、楽しかった。

Img_0439 さて、帝釈天のシメはやはり名物の

団子とImg_0440 …、

この方。

駅には銅像もあった。

Img_0527 みやげに買った菓子。

高木屋さんの「柴又もち」

(左)がとても美味しかった。

心の中では「たいした

ことはないだろう」と

思っていたのだが驚きの美味しさで、もっと買って

くればよかった、と悔やまれた次第。

寅さんの産湯……

ねこぼーしさんより、寅さんの「産湯」って?という

質問がありましたので、調べてみました。

★寛永年間の頃より湧き出している「御神水」が現在まで

枯れることなく湧いている。(境内にある)

あの有名な「寅さんのつかった帝釈天の産湯」とは

この水のことだ。★

と金町紹介のサイトで見つけました。

そうだったんだ~~。

ちなみに芸人さんが水芸で使った水も、この帝釈天の

御神水だったのです。


帝釈天

2008-10-14 16:14:31 | 散歩

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10月に入った土曜日、かねてより行ってみたいと思っていた

柴又の帝釈天へ小旅行。

同じ東京でありながら、時間的にも感覚的にもまさに

「小旅行」気分を味わった。

私の住む町とは対角になるのかな、柴又は。

とにかく行きにくい。遠い。

しかし今回はがんばって、はるばるとやって来ましたよ!

Img_0437 ←駅からすぐに参道がある。

いい味わいじゃないか。

いつもお祭り騒ぎのような

浅草よりいいなあ。

ガラクタがいっぱいのみやげ物屋はなく、川魚料理の店や

和菓子屋、漬物屋、佃煮屋、蕎麦屋、と食べ物屋さんが

殆どというのが嬉しい。

う~ん、あっちこっち寄りたいが、まずはお参り…だよなあ。

Img_0446 松が青々として美しい拝殿。

経栄山題経寺というのが、

帝釈天の本名。

立身出世、開運の神様と

して寛永初期に建立された

そうであります。

「立身出世」というけれど、当時はなにをもって立身出世と

言ったのだろう。

今はさしずめ「有名になって金持ちになること!」

という社会だから、祈願するのも厚顔だな、とくだらんこと

を思いつつ一礼。

拝殿の奥、本殿壁面彫刻と庭が拝観ができるとあったので、

もちろん拝観。

Img_0456 まずは、彫刻。

関東随一といわれるだけあって、

(帝釈天関係の人の弁)

見応えあり。

欲をいえば、埃をはらっておいてほしかったけれど。

Img_0450_2 とにかく彫刻だらけ。

ゆっくり眺めていると、半日くらいは

Img_0454 かかりそうだったので、

後半はざっと 眺めて

庭園へ。

しつこいが、綺麗に拭いてあればもっと良かったと思うなあ。

Img_0461_2

秋の日が射して、気持ちの良い回廊。(シルエットは息子)

Img_0475 のんびり庭を歩いて、

さて、境内へ戻ってみると、

なにやら大きな人声が

するではないか。

なんだ、なんだ!?

Img_0493 大道芸、というよりは、

ひとり神楽の

はじまり、はじまり~~!

ということで、「おめでたづくしの神楽」は次回、詳細に…。


私の「光の五線譜」

2007-03-08 14:07:45 | 散歩

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はあ~、なんという気持ちのいい朝!

布団の中でまどろみながら鶯の声を聴く、

そんな贅沢をさせてくれる春に感謝せず

にはいられない。

鶯もよく鳴いているが、ヒュッ、ヒュ~~ッ

とまるで口笛を吹いているよな鳴き声を

最近よく耳にするのだが、正体がわからない。

必ずヒュッ、ヒュ~~ッと短く息継ぎをする

んだが…、姿を見せない、見たい!

本当に口笛のように遠くまで真っ直ぐに響く

いい声だ。

Img_4137 ←昨日撮影した白

モクレンとヒヨドリ。

上の写真と同じ木

だが、昨日は雲が

多かった。バックの色でこんなに違って見える

ものなんだなあ。

さて今朝は気分がいいから、とカメラを持って

早朝散歩へ。

Img_4156 は~るのおがわは

さらさらゆくよ~

う~ん、「ゆくよ~」

がいいんだなあ。

流れるんじゃなくて、「ゆく」。

橋に立って下流に目をやると、心もいっしょに

「ゆくよ~」、という感じだ。

Img_4146

おッ、セグロセキレイ!

小走りなのに速い速い。

カメラで追いかけるのが

たいへんなほどだ。撮れたかな?

Img_4154_1私の好きな雪柳も

咲き始めた。

Img_4131

かわいい豆の花も。

いやあ、カメラを手に散歩をすると綺麗な花

や鳥たちが呼んでくれるようだ。

Img_3921 なんと、白鷺までも

頭上の欅に舞い降り

てくれたではないか。

おお、今日の私の

記事は『光の五線譜』のようだ!とひとり

悦に入ってしまった…。

『光の五線譜』は串田孫一さんのエッセイ集

で、美しい自然写真の数々が満載の本。

あ、またヒュッ、ヒュ~~ッ鳥だ!

この鳴き声だけで、なんの鳥かわかる方は

いらっしゃいませんか?


春の愁い

2006-02-13 17:14:34 | 散歩

まだまだ風は冷たいが、この光はどうだ!

春だね!

朝の散歩も軽やかだ。

いつもと違う道を行ってみよう!と、やはり

春は積極的な気持ちになるね~。

さて、ポジティブに歩いていると、なんだか

あちこちで新築工事中だ。

ちょっと通らない間に、既に新しい家が

建っていて驚いてしまう。

「ふ~ん、景気がいい人達もたしかに

いるんだな。」

まあ、それは別に結構なことだが、

だがっ!と、だんだん不愉快になってきて

しまった。

なぜ、こんなに街の景観を無視!した

家ばっかり建てるんだ

私の事務所界隈は、東京にしては緑の多い

静かな住宅街だ。その昔(といっても2~30

年前)は文化人が多く住んでいただけあって、

それなりの品格があった(らしい)。

私がここに移ってきた10年程前だって、

ゆかしい家がまだまだ残っていて好きだった。

それが…、ここ数年代替わりして、昔の住人は

いなくなり、このアリサマになってしまった。

「ハ~ッ」とだんだん憂鬱になってしまった。

奇をてらった家が、敷地いっぱいにぬら~っ

建っている…これが、だいたいの今の家。

それを、豪華で良しとしているんだろう。

「見ないように歩こう!」と気を取り直した途端、

私の感覚をサカナデするような家が

意味不明の塀の飾り。どっちつかずの屋根の

カーブ。アーチがあるかと思えば、ごつい木の

車庫の扉。だが、一番おどろいたのは、

「デザイナーの創る家」と、看板に書かれて

いたことだ。堂々と!

そうか、依頼者はシロウトなんだ。デザインの

良し悪しなんてわからないんだ。

たとえば、私は株の売買に無知であるが、

株を買おうと思い立ったらどうするか?

専門といわれている人のアドバイスを頼りに

するだろう。

その人が、たとえ三流以下でも、私には知る

由もない。

同じだ。この家の建築依頼者は、これが、

デザイナーの創る家なのだから、見栄えも

いいハズだと思っているんだ。きっと…。

しかしなあ、みんな、パリだフィレンツェだって

町並みの美しさに憧れているのに、なぜ、

こうなってしまうんだろう…。

日本だって、モースやラフカディオ ハーンが

感動した町並みがあったではないか。

あ~、春はまた、愁いも深い季節だ。

デザイナーのみなさん!

せめて、生垣で隠してもらえませんでしょうか?