前回、「ひとり神楽」の予告をしておきながら随分と日にちが
経ってしまったような。
この芸人さん(と呼んでいいのかなあ)が、その口上で
「大江戸神楽ナントカ会」と言われたので、これは大道芸じゃ
なくて神楽なんだ!と思ったのだが、囃子はなし…
どちらかというと演芸場で観るような芸…??
古風な芸ではありました。
見物客はまばら。
しかもみんな遠巻きに見ている。
見ているどころか、後ろには
熟睡中の方、うたたねの方。
しかし、ここで芸人たるものメゲてはいられませんよ。
傘を取り出し…
とざい、と~~ざ~い~~!
「みなさまの福を願ってやらせていただきます」
このあたりで見物客が増え始め、熟睡おじさんも
もぞもぞと動き始めた。
金回りがよくなるそうだ。
そしてトップの写真にある
茶碗まわし。
こちらも縁起のよいことを
コジツケて言っていたが、忘れてしまった。
茶碗回しは音が良かった。カラコロカラコロ…♪
その音を聞きたさに、見物人は近くへと集まっていく。
(なかなか考えてるな、この芸人さん)
最後に大きな升を回して、「ますます皆さまの
幸せが増していきますように!」と。
これ、けっこうな技だった。
後ろのうたたねおじさんも
ほら、パッキリお目覚め。
見物人も「わ~~!」とか
声を上げ始め、芸人さん
ノッテきました!
くわえたまま、芸の説明まで
するのだから、ひとり神楽はなかなかたいへんだ。
それっ!
最後の大技。棒を巻いた紐を伸ばすと…
茶碗の水がキラキラと降り注ぐ。
「ひゃ~~!」と大歓声。
芸人冥利につきる大拍手。
私ももちろん惜しまず拍手。
そして、傘で回した大きな升に見物客は心付けを入れて
三々五々に境内へ。
10月とは思えない暑い日だったので、日向で見物する
のはちょいときつかったが、楽しかった。
この方。
駅には銅像もあった。
高木屋さんの「柴又もち」
(左)がとても美味しかった。
心の中では「たいした
ことはないだろう」と
思っていたのだが驚きの美味しさで、もっと買って
くればよかった、と悔やまれた次第。
寅さんの産湯……
ねこぼーしさんより、寅さんの「産湯」って?という
質問がありましたので、調べてみました。
★寛永年間の頃より湧き出している「御神水」が現在まで
枯れることなく湧いている。(境内にある)
あの有名な「寅さんのつかった帝釈天の産湯」とは
この水のことだ。★
と金町紹介のサイトで見つけました。
そうだったんだ~~。
ちなみに芸人さんが水芸で使った水も、この帝釈天の
御神水だったのです。