猫と紫陽花のシーン。
猫には猫、紫陽花に
は紫陽花の時間。
それを眺めている
私の時間。
猫の寿命は、ノラの
場合は4~5年だと
いうから、この子の
一生は人の15分の1
くらいか。
そんなことを思いながら眺めると、梅雨の晴れ間のひとときを、
ゆったりと過ごす姿が、神々しく見えるではないか。
年年歳歳、時の過ぎるのが速く感じるのは、自分の時間を
生きていないからだ、などと聞くとガックリする。
「せっかく憩ってんのにさ、
ジロジロ見られて、落ち
つかないったりゃありゃ
しない!あ~、どっか
ほかのいいところへ行こ行こ…」
という表情で、サササ…と私の横をすり抜けたかと思うと、
なんと、つつじの枝にお尻向けて歩きながらマーキング!
えっ!?ミケさんだから女の子。なのに、そんなことを
するんだ…。
と、ドッキリした私を、それこそ尻目に去っていった。
こんな光景が。
お地蔵さまのような
猫が、カタマッテいた。
カメラを向けても、
「心は無でござる。
おまえさんの相手をする気はないよ。」
だそうだ。
私は、猫をそれほど好きだったわけではなかった。
ところが、クーが我が家へやってきてから、こちらが
猫を気にし始めると、俄然、道で会う猫たちが雄弁
になったように思う。
どうも、猫たちは人の気持ちを読み取っているらしい。
そして、反応してくるのだ。
ビクトリア!
私が文句なしに
気に入っていること
を、彼女はお見通し。
「しょうがないわねえ、ちょっと
だけ撫でさせてあげるわ」
と、寄ってきてくれるようになった。
再三のラブコールが通じたようで嬉しい。
いつも不思議に思うことがあるんだが、なぜか猫日があって、
あっちでもこっちでも猫に遇う日がある。
兄弟か姉妹か…
はてさて子供か…
も登場してくれた。
こちらは、まだ他人行儀。
「ふ~ん、猫好きオヤジか…」
といったところだね。
猫時間に割り込んで、お邪魔いたしました!