ズラ~リ並びましたるこのグラス。
これからなにが始まるのか…?
そうです、ワインの試飲。
先日、私はイタリア貿易振興会が主催する
イタリアワインの試飲会に招待された。
場所は赤坂のホテル・ニューオータニ。
久しぶりの赤坂見附。
雨の中を弁慶橋を渡り、紀尾井町へと入る。
この弁慶橋、木造ではないが擬宝珠付きで、
まあそれなりに風情を残そうとした努力は
感じられるのだが、その脇に掲げられてい
る大きな貸しボートの看板が見苦しかった。
なぐり書きされた文字、薄汚れた板。
あれを平気で立てさせている神経が
私には理解できない。
が、まあいい、忘れよう。
さて、ホテルに着いて『翔の間』に入っていくと、
人はまばら。
長いテーブルにゆったりとした間隔で、試飲用
のグラスがセッティングされている。
おお、なかなか私好みの雰囲気!
ここでひとつ、おことわりを…、
私はワイン通ではありませんので、以下より
シロウトの感想文となります。
←今回、試飲したのは
昨年度、ワイン醸造家
世界一に輝いた
コタレッラ氏が手がけた
選りすぐりのワイン。
白1種、赤9種の10種類だ。
ワインは葡萄の実よりも皮が重要なのだそうで、
皮と実の比率で出る味の差の話や、土壌の話、
日照を考えた栽培法など、かなり詳しい話を
聴きながら、次々とワインを試飲した。
ゆったりとした広間で、醸造家の専門的な話
などを聞きながらの楽しい時間だった。
試飲したワイン。
テイスティングの
心得のある人は
グラスをぐるぐる
と回し、グラスに鼻を突っ込んで香りを試し、
おもむろに口に含むとグチュグチュと口中で
空気と混ぜたら、ビュッ!と吐き出す。
いや、私も真似をしてはみたが最後のビュッ!
だけは…ちょっとできなかったなあ。
「スパイシーな香りで、バランスもいいでしょう?
これはあと3,4年おくと、素晴らしいワインに
なります!」
などと言われると、
「ほお~、そうなのか~」という具合。
吐き出せないものだからどんどんと飲んで、
いい気分になってきてしまった。
なにせ昼食前のすきっ腹だったものだから、
ふらふらしてきて6本目あたりからは味も香り
もよくわからん。
みんな美味しい!
チェイサーの水、クラッカーもあったのだが、
やはりテイスティングはあのビュッ!ができ
ないとやってられないことが、よくわかった。
と、そんなことがわかった試飲会だった。
講義をしてくださった方には、こんな話は
できないけれどね。
次回までにビュッ!の練習をしておきます!