今年のサイフリボクの紅葉は赤です。
年によって黄色いときもある不思議な木なのだ。
家の前の桜も美しく紅葉しているのはいいのだけれど、
まあ、葉を落とすこと落とすこと!
掃いても掃いても…一体、一本に何枚の葉がついているんだ
ろう?
そして葉の落ちた後の枝先には、既に新芽が尖っている。
春の芽吹きの準備をして、桜は暫し内省の期間に入るのだ。
この不思議な季節のはざまに、川では奇妙な祭があるのを
ご存知だろうか。
いる。
何十羽と集合したカモメたち
が、トランス状態のように
ひたすら水から飛び上がっては
川面にバシャンッ、バシャンッ!と頭から飛び込んだり、腹から
落ちたりしている。
その右上のカモメは頭からダイブ。
手前のカモメは今まさにダイブしようと
飛び上がったところ。
この行動を何十羽というカモメたちが
果てしもなく続けるのだが、この行動のナンタルカを
ご存知の方があれば、是非とも教えていただきたい。
確か、去年もいまごろの季節に目撃した。
まあ、一番考えられるとしたら「求愛行動」だろうけれど、
どうもそんな感じじゃないんだなあ。
みんな相手なんてお構いなしにてんでにコーフンしている。
鷺も鴨も鵜もカワセミも遠巻きに
して気味悪そうに眺めている。
多摩川の下流からやってくるのだろうが、日ごろは多くても
10羽くらいがのんびりしているだけなんだが。
川べりにはナニゴトカと人も集まって来て、みんなじっと眺めて
いる。
私もじ~~っと眺めている。
なんだか立ち去り難くなって……、じ~~~っと、
おお、危ないアブナイ!こちらまで催眠状態になりそうでは
ないか。
と、我に返った私は、
この祭りの果てを見届けたい
誘惑を振り切って川を後にした
のでありました。