デザイナーの色メガネ

写真付きで日記や趣味を書く

かもめ祭

2007-11-30 00:28:33 | 日記・エッセイ・コラム

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今年のサイフリボクの紅葉はです。

年によって黄色いときもある不思議な木なのだ。

家の前の桜も美しく紅葉しているのはいいのだけれど、

まあ、葉を落とすこと落とすこと!

掃いても掃いても…一体、一本に何枚の葉がついているんだ

ろう?

そして葉の落ちた後の枝先には、既に新芽が尖っている。

春の芽吹きの準備をして、桜は暫し内省の期間に入るのだ。

この不思議な季節のはざまに、川では奇妙な祭があるのを

ご存知だろうか。

Img_6382 ほらほら、カモメたちが騒いで

いる。

何十羽と集合したカモメたち

が、トランス状態のように

ひたすら水から飛び上がっては

川面にバシャンッ、バシャンッ!と頭から飛び込んだり、腹から

落ちたりしている。

Img_6443_2 写真中央のカモメは腹から落ちた→

その右上のカモメは頭からダイブ。

手前のカモメは今まさにダイブしようと

飛び上がったところ。

この行動を何十羽というカモメたちが

果てしもなく続けるのだが、この行動のナンタルカを

ご存知の方があれば、是非とも教えていただきたい。

確か、去年もいまごろの季節に目撃した。

まあ、一番考えられるとしたら「求愛行動」だろうけれど、

どうもそんな感じじゃないんだなあ。

みんな相手なんてお構いなしにてんでにコーフンしている。

Img_6388 まるで集団催眠…。

鷺も鴨も鵜もカワセミも遠巻きに

して気味悪そうに眺めている。

多摩川の下流からやってくるのだろうが、日ごろは多くても

10羽くらいがのんびりしているだけなんだが。

川べりにはナニゴトカと人も集まって来て、みんなじっと眺めて

いる。

私もじ~~っと眺めている。

なんだか立ち去り難くなって……、じ~~~っと、

おお、危ないアブナイ!こちらまで催眠状態になりそうでは

ないか。

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と、我に返った私は、

この祭りの果てを見届けたい

誘惑を振り切って川を後にした

のでありました。


美しきアグリ

2007-11-22 22:54:42 | 日記・エッセイ・コラム

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朝の散歩にいよいよマフラーが必要になってきた。

リンデンの丘から眺める富士も白く輝いている。

Img_6298 これからが富士見の季節だ。

そういえば以前は、成城学園前

の駅の西口からまっすぐに富士山

が見えていたんだなあ。

私は夕日をバックにした姿が特に好きで、富士が見えた日は

なにやら得をしたような気がしたものだ。

しかし!小田急電鉄が地下を通る線路上の屋根に畑を作り、

アグリなんとか…とかいうレンタル農園を始めたのだ。

おしゃれな農園ハウスが建ち、富士山は見事に見えなくなった。

いい景観こそが沿線住民へのサービスだと思うんだけれど…。

というわけで、最近はリンデンの丘から富士を眺めている。

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丘を下りて、いつもの川辺へいくと

日だまりに蝶が飛んでいた。

モンシロとシジミさん。

越冬できるんだろうか、と心配して眺めるが、

蝶たちは楽しげに群れ飛んでいた。

さて、今回は農大ブランドの数々を並べてみた。

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写真左端「ぎん」は米焼酎。米の香りが豊かで日本酒のような

焼酎。気に入った。

ハムはしっかりした食感。小梅はやさしい味。

「食と農」と記されているのはオリジナルチーズケーキ。

Img_6241 ←なんと農大のシンボル、大根の形の

チーズケーキ。

その他、サブレ、羊羹、ポン酢、里芋、ルッコラ、

ラ・フランス、リンゴ等。(信州林檎「秋映え」がたいへん美味)

Img_6236 こちらは古代米、赤米、雑穀など→

玄米といっしょにお粥に炊くといい。

これからの季節には身体が温まって

滋養もありそうじゃないか。

Img_6282 ←そして「リカちゃんパンジー」

なんか私が言うと気持ち悪いなあ。

Img_6285 私の趣味ではありません

からね。

「わあ!リカちゃんだ!」

と言って喜んで買ってきたのは、もちろん例の人です。

園芸部では立派な観葉植物を格安で販売もしていた。

しかも世田谷区内は送料無料。(多分、学生が自分たちで届ける

のだろう)

とまあ、「農」がいかに私たちの基本的生活を支えてくれているか、

また純粋な歓びをあたえてくれていたか…

という当たり前のことを再認識した収穫祭だった。

おしゃれな「アグリなんとか」よりも本質で勝負!

命を育む「農」はおしゃれに取り繕わなくても、美しいのだ。


天高く馬翔る秋

2007-11-14 14:37:04 | アート・文化

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わぉ~~、カッコいいではないか!

これは私です!と言いたいけれど、チガイマス。

先日の農大収穫祭の最終日、買い物をしたあと立ち寄った

馬事公苑で大学馬術部の障害物レースが開催されていたのだ。

全国の大学からチームや個人でエントリーしているらしい。

一緒に行った動物好きの例の人(妻)は、またしても大興奮!

まさに目の前を馬が疾走していくので、時にはバラバラと馬が

蹴った土が頭上に降ってくるほどだが、そんなことはモノトモセズ

柵にかじりついて離れない。

Img_6195 どの学生も緊張感のある引き締まった

いい顔をしている。

中には女子もいたが、

なかなか決まっていた。

妻は「わ~っ、オスカルかユリウスみたい~」とうっとり状態だ。

では、美しい馬たちをご覧ください。

Img_6182 Img_6181 Img_6205

おぉ!

あぁ!

はぁ!

「人馬一体」とはまさにだな、と感じる光景を幾度となく目にした。

タイミングをミスして障害の前で立ち往生してしまう馬。

コースを間違えて「アレ?」という表情の馬。

片っ端から障害を落として騎手に気合を入れられる馬。

レース途中で失格になってションボリと引き返す馬。

ミスをしても集中して盛り返してくる馬。

ノーミスでクリアして意気揚々と戻る馬。

それぞれ騎手たちが叱咤したり、なだめたり、褒めたり、

喝を入れたりしている。

息が合わなければ到底いい成績は出せないな、と思った。

Img_6184_2 馬事公苑の近くには、馬具屋さんがあり、

馬具以外にも美しい馬の写真や、

アクセサリー、ステーショナリー、

その他雑貨などすべて馬がモチーフで、覗くだけでも楽しい。

近くの方は是非一度立ち寄ってみてください。

Img_6220 レースを終えて気持ちを静めている(?)馬たち→

傍らで妻が「はあ~~~っ」とため息。

「馬が障害を飛ぶたびに一緒に力んでたら

ものすご~く疲れちゃった…」と言う。

Img_6222 「それはご苦労なことでした!

オマエ様もちょっと並足でも

されて気を静められよ。」

と馬が…。

結局、3時間あまりの

立ち通し観戦に私も付き合わされてしまったのだった。

(観覧席もあるのだが、カブリツキじゃなければダメなんだ

なあ、例の人は…)

あ、長くなってしまったので農大の戦利品はまた次回に。


東京農大!

2007-11-04 23:31:43 | アート・文化

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11月は楽しみな行事が満載。

その皮きりは農大(東京農業大学)の収穫祭。

世田谷区の住民でなくとも、ここの大学祭を楽しみにしている

人は多いんじゃないかなあ。

とにかく活気があってオモシロイ。

上の写真は高さ5メートルはあろうか…オリジナル神輿だ。

毎年多彩な神輿が登場するのだが、今年はこれが気に入った。

Img_6130 毛の部分は藁でできているところが

農大らしいではないか。

眼光は赤いライトが点滅している。

バランスもとてもいい。

立体でこれだけのものを作るとは大したものだ。

美大じゃないんだから…。

Img_6122_2 こちらは世界遺産『厳島神社』→

社殿の細部までよくできている。なかなか!

Img_6124 目つきがいい孔雀。

尾の細工がうまい。

Img_6125 ←こちらは

農大のシンボル

「大根」をクレーン

が吊り上げている、という神輿。

神輿の人気投票に参加したあと、校内を一巡り。

Img_6132 農大だけあって、食べ物の

模擬店が充実している。

威勢よく餅つきをしている

←学生たち。

自分たちで栽培したもち米を

セイロで蒸し、杵で搗いている。

一生懸命さが見ていて気持ちいい…ので買ってしまった。

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掛け声がおかしかったんだなあ。

「ラストー!」とか「スト~ップ!」

やら、およそ餅つきらしくないのが、

いかにも学園祭、という感じだ。

醸造部の味噌、漬物、

養蜂部の蜂蜜はたいへんな人気だ。

長蛇の列なので、諦めた。

畜産部では動物とふれあいながら畜産業の説明を

したりと、次から次へと興味深い模擬店が現れるので、

実に楽しい。Img_6148

こちらの手作り酒饅頭は→

発酵学を学んでいる生徒たちの

オリジナル麹で作られたもの。

農大の宣伝マンのようだが、ここの学生は全体的に

気持ちがいい。

目的を持って学んでいる、という雰囲気があるからだろう。

素人の質問にも丁寧にわかりやすく答えてくれるところも

好感が持てる。

校内のゴミの分別も徹底していて爽やかだ。

(ゴミステーションなる場所があちこちにあって、担当の学生

「分別指導員」が、分別の仕方まで教えてくれる。)

もう少しゆっくり見て廻りたかったのだが、午後に出かける

用があったので残念ながら退却。

Img_6155 養鶏部だったのかな?

さわらせてもらった

ヒヨコたち。

元気に大きくなれよ!