遅ればせに関東も
梅雨が明けたらしい。
と、突然のこの暑さ。
その暑さをモノトモセズに
カンナが高々と咲いて
いる姿は実に立派だ。
これ、まさに朱夏の色。
朱夏とは五行思想では
朱色を夏に配するので、
夏をこう呼ぶそうだ。
(朱色が目に浮かぶ分、よけいに暑い気がするけれど)
メジャーなのが青春!そして白秋、玄冬。
これは青龍、朱雀、白虎、玄武という四方を司る
天の四神の色でもあるのだが、私は五行思想に
詳しくはないので、よくわからん。が、興味はある。
以前、台湾茶のロゴマークを制作したときのことだ。
依頼主のI 氏が、いい茶葉が手に
入ると、やって来られては
茶会を開いてくださった。
彼は台湾のナントカという茶道の師範で、茶を淹れ
ながら、五行思想の話などをゆったりとされるのだ。
たしか、四方の色が前述の4色で、真ん中が黄色。
黄色は太陽、君主を表すとか。
万物を組成する五つの気(火・水・土・木・金・)の
循環によって自然現象、社会現象を解釈するという
古来の哲理は、どんな思索から生まれたのだろう。
マネーに狂奔してる(らしい)今の中国からは、隔たり
がありすぎて奇妙だ。
こちらはヒオウギスイセン→
えらそうに名前を書いているが、
ねじっこさんに教えていただくまで、
私はキツネノカミソリだと思っていた。
うん、この花も朱花(夏)ですな。
人間の目は赤系統に素早く反応するが、それは
きっと朝日の色だからだろう。
いにしえの人々は暗闇の中、どんなにか朝日の赤を
待ち焦がれことだろうと思うのだ。
海や山の端がぼんやりと明るみ、ついに姿を現す
赤い太陽を拝まずにはいられなかったにちがいない。
だから、きっと赤は、特別なのだ。
ザクロの花。
そういえば、夏の初めは首夏とも
いうから、「しゅか」と読みは同じなんだな。
赤といっても朱色の花ばかり取り上げたが、
イルミネーションのように
写っているこの花は
なんでしょう。
といってもなあ…、
ここに来てくださる方は
花に詳しいから、即答!…だろうな。
私の好きな赤系の色は、蘇芳だ。