リンダリンダリンダ

「リンダリンダリンダ」OFFCIAL WEBSITE
上映してる映画館が少ないので、どうしようかなぁ～と思ってたんだけど、頑張って見に行ってきました。「リンダリンダリンダ」
これがねー、評判通りのとってもイイ映画でした～。なんか見てて、何か所も泣きそうになって困っちゃった。

なんの変哲もない高校の文化祭前日。準備に浮き足立つ校内で、アクシデントからメンバーが足りなくなってしまった、軽音楽部のガールズバンド。半ば意地になって学祭のステージ出演を決めたものの、ボーカルさえも不在。強引に韓国人留学生をボーカルに誘い、練習をはじめたが本番のステージは３日後…

主演のペ・ドゥナちゃんがねー、すごくイイ。実は韓流ってヤツがイマイチ苦手で、全然韓国の俳優さんに馴染みがなく、映画もほとんど見たことないんでよく知らなかったんだけどね。
日本語にまだ堪能ではない彼女が初めて聞いたブルーハーツのカセットに涙するシーンが好き。キチンと彼女の顔を映さないカメラワークが心憎い～。言葉も国も時代も超えて、ブルーハーツのシャウトが１人の女の子のハートを射抜く瞬間の光景。なんか見ててうるうるしてきちゃってね

ま、こんなキレイでカワイイ女子高生じゃなかったけど、私にもこんな時代があったんだなー。もう何十年も前のことだけど。
映画を見てる間、ずーっと自分の高校生時代が思い出されて…
施設も設備もなんてことのない、本当に普通の公立高校。文化祭だってたいした予算もなかったんで、今にして思えば地味なことしかできなかったんだけど、とにかく楽しかったなあ。この映画みたいに準備が間に合わなくなって、先生にナイショで教室に泊り込んだりとかさ。明かりが漏れてばれないように、教室の窓やドアを全部、暗幕で内側から覆い隠したりして。
キタナイ学校でさー、教室の埃っぽい臭いとか今でも覚えてる…
バンドやってる人も多かったな。まさに「イカ天」（知ってる？）前夜の時代。出演を希望するバンドが校内にあんまり多すぎて、後夜祭のステージに出るのに予選会とかあったもん。みんなびっくりするぐらいヘタクソだったけど、とにかく楽しくてねー。
あのころを共有できた友達は、今でもホントに大事です。みんな、もう、普通のオジさんとオバさんになっちゃたけど…

とても、ステキな映画でした。
主演の４人の女の子たちのキャラももちろん良かったけど、ワキでちょっとだけ出てる人たちもよかったな。特に好きなのは田花子役の山崎優子さんとか。
軽音部顧問の先生役で世界中で最もヒロトに近い遺伝子の持ち主、甲本雅裕さんが出演してるのもファン心をやたらとくすぐられちゃう。こちらも好演です。

映画見た後、やたらとブルーハーツが恋しくなって仕方ない