雑記 夜更かしの毎日

働く主婦の日々のこと。
大好きなお芝居や音楽、その他もろもろ。

連休の中休み!

2006-05-03 | Weblog
サービス業の悲しさ。世の中は連休で楽しそうだけど、こっちは毎日仕事
天気も良いし、テレビのニュースは込み合う空港とか高速道路とか…。私には全然関係ないし
今日だけはお休み。ゆっくり朝寝してゴロゴロしながら本読んだりしてました。
先日ブックオフで800円で購入したリリー・フランキーさんの「東京タワー」
通勤電車や職場の休憩時間に少しずつ読んでたんだけど、オカンのガンが再発するあたりから人前で読むことができなくなっちゃって。
今日、家で最期まで読みました。本当に泣けて、泣けてねぇまだ、目が腫れぼったいです。
でも、リリーさんのオカンはとっても幸せな人だったと思うなぁ。私も2人の息子のオカンだからね。リリーさんのオカンは幸せなだけの人生じゃなかったけど、人生のプラスとマイナスを清算したらきっとプラスの方が多かったと思う。
こんなに息子に大切に愛されてね。

さて、明日からはまた仕事、めちゃくちゃ忙しいです。その前に下書きだけ書きかけてそのままになってる日記を書き足そうと思ったんだけど、ちょっとだけしか書けなかった。また連休明けのお休みにでも…

4/19 カラフルメリィでオハヨ~いつもの軽い致命傷の朝~本多劇場

2006-05-03 | LIVE S
久しぶりのナイロン、しかもカラフルメリィ。楽しみ~

人間は生きている以上、100%死んでしまう。なら、誰もが1日過ごすたびに、朝起きるたびに軽く致命傷を受けているわけで…
いつかどんなかたちになるかは解からないけど、真の致命傷を受ける日まで続く毎日。

思い起こせば、私が子供のころ、ドリフターズはものすごい人気者で、「全員集合」のない土曜日なんて想像もできなかった。でも、今は「全員集合」はとっくに放送されてないし、そのドリフを追い落とした「ひょうきん族」さえやっていない。
あたりまえのことだけど、変わらないものも終わらないものもこの世にはなくて、年老いない人もいない。
だけど、みんなそんなことにはなるべく気づかないようにしている。怖いからね。誰だって…

厳格だった祖父は認知症となり、病院で最期の時をすごしている。祖父の意識のなかのカラフルな空想の世界と、その家族の健やかとは言えない現実の時間が舞台の上で平行し、交錯しながら進行する、とてもナイロンらしいお芝居。
いつもながらスタイリッシュで緊迫感のある映像と音楽を駆使しながら、くだらないけど憎めない人たちの人生を炙り出すような舞台でした。

みのすけさんと山崎一さんの、大真面目な表情のままのコミカルな演技がなんとも魅力的。(お二人とももともとが真面目顔だし。)
大倉孝二さんの舞台映えのいい長身と、時折見せる胸を衝かれるようなシリアスな表情の演技もすごく素敵でした。
客演の三上市朗さんの存在感もすごい。ほとんどコスプレだけど…。似合うなぁ、やっぱり。

人間が致死率100%の生き物なら、誰にでもゴールはいつか訪れる。でも、あんな感じならまあ、それほど悪くないかな。そんな気分になれる、切なく面白い、賑やかな舞台でした。

4/16 びっくり箱 -姉妹編- 紀伊國屋ホール

2006-05-03 | LIVE S
4月の予定ってなかなか事前に立てづらくて、チケットの前売りは見送り…。特に今年は次男の進路のこともあったしねー。
追加公演が後で決まったのと、たまった有給が日曜日に取れたので運良く観に来られた「びっくり箱」
久しぶりの紀伊國屋ホール。椅子は古いけど、客席の大きさや雰囲気は好きな場所。ここに来ると、いかにもお芝居を観に来たっていう気分になれる。
スタッフ、キャスト、それに向田邦子さんの原作、本格的な商業舞台。客層も若い人から年配の方まで実に様々。

お話の舞台は昭和50年の長野。両親亡き後、家を一人で守りながら地道に暮らして婚期を逃してしまった主人公姉妹の姉。
お隣のお葬式であわただしくしているところに、東京で看護婦をしているしっかりものの妹が突然帰ってくる。しかも怪しげな彼氏を連れて。
母の遺言に従い、身持ちも堅く暮らしていたはずの姉妹。なのに姉の方にもあまり世間に自慢できない同居人がいて…

昭和50年って、もうすでに古き良き時代になっちゃったんだなぁ。適齢期とか世間体とか親の戒めとかが、今の時代よりも重い意味のあった時代の人情に厚いお話。
沢口さんと同年代の私が観ても、やっぱりノスタルジィを感じました。
若いお客さんとかは米倉が何で一儲けしようとしてたのか解かるのかなぁ?原野商法とか、もう死語だよねぇ。
悪人が一人も出てこない、穏やかなコメディ。しみじみ暖かい気分で楽しみました。
妹役の沢口靖子さんは見るからに華奢で可愛らしい。そしてお若い!声もすごく可愛らしくて、旅公演の後だし最後まで持つのか心配になるほどでしたが、最後まで不明瞭になることもなく好演。
姉妹それぞれのお相手となる二人のダメ男、永島敏行さんと佐藤重幸さんもとても素敵。永島さんの山師になりきれない善人ぶりと、佐藤さんのほのぼのとした優しい人柄の演技が、ダメ男なのに姉妹に愛される何よりの裏付けとなりすごく良かった。
そして姉役、余貴美子さんは適齢期を過ぎての恋に恥じらう可愛らしさと、年の離れた妹に寄せる母性を、快活に演じてさすがでした。

客席には何人もの俳優さんもいらしていて、なんだか華やか。
特に西田敏行さんは目立っていました。あれがスターのオーラっていうのかなぁ。終始ニコニコとしてらして、テレビで見るままの佇まいがとても印象的。
ちょっと得した気分